花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

赤い大地を駆け抜けて④・「モンキーマイア」その1

2008年03月16日 | パース滞在記

こちらがモンキーマイアの海です。
シャーク湾の中なので、波はなく静かな海でした。

シェルビーチを出発した頃からポツポツと雨が降ってきて、デンハムの街に着いた時は風雨共に強く、観光どころではないので、そのまま宿のある「モンキーマイア・ドルフィンリゾート」に直行しました。


大きな門を入り、事務所で手続きをしてから鍵をもらい、そのまま車でコテージ式の建物に行きました。
車の置いてある建物が私たちの部屋です。
内部は狭いながらもお洒落な雰囲気でした(写真を撮り忘れたのが悔やまれますが)
そして何と言っても、目の前に海が広がる良い場所で感激しました



雨の中、荷物を部屋に入れ終えて、落ち着いて正面の海を見てみるとナント!「ペリカン」の姿が・・・

まだ4時前でしたが、持ってきた大型クーラーボックスからビールやワインを取り出して、海を眺めながら主人と乾杯しました



本当に色々なトラブルに遭遇しながらはるばるやって来ましたが、残念ながらのお天気で・・・
それでもビールを飲みながら、ボンヤリと海を眺めているだけで幸せでした。



相変わらず雨は激しく降っていましたが
突然目の前に、オーストラリアだけにしかいない飛べない鳥の「エミュー」が現れました
行進の時間なのでしょうか・・・


<>

海辺に目を向けていると、人間観察もできて飽きませんでした
マウスオンでご覧下さい

大雨の中、散歩する二人連れ・・・
釣りの道具を持って駆けていく男性グループもいます。


<>

突然水着姿の男女が海に向かって飛び出していきました。
う~~ん!、勇気があること
雨が上がるのが待ちきれないのでしょうね~

でも10分くらいで戻ってきましたよ。ちょっと泳ぐには寒いかもしれません。
こちらもマウスオンでご覧下さい



雨がどんどん降り続き、まん前の道路が川のように水があふれてきました。
カモメさんたちが水浴びを楽しんでいます。

そして我々の部屋の洗面所も、換気口から水が漏り、びしょびしょになってしまいました。
TELして拭く物を持ってきてもらいました。
「部屋を変えるか?」とも言われましたが、こんなに見晴らしの良い部屋を移る気はありません。

ノーと答えてから「これがサイクロンなのか?」と聞くと「Cyclone is Gone」「Tomorrw is Fine」との答えでした。
習った習った!中学の英語の教科書にあったわ。
「Winter is Gone、Spring has Come」・・・
主人と同時に声を出して同じ事を言い、吹きだしてしまいました。
バスタオルを持ってきた若いお兄ちゃんはキョトンとしていましたが、英語が苦手な我らは変な所で感激するんですよね



そんなこんなで楽しんで・・・
6時になったので、予約をしていたレストランに行きました。
私たちの部屋からは走って30秒の所にあり、傘の代わりにバスタオルをかぶって行きました。


<>

赤ワインを一本とって・・・
ポテトサラダとグリーンアスパラの上にチキンが乗ったグリル焼きです。
クリーム味でした。

もう一皿はサツマイモの上に、シャークベイで採れたタイとエビが乗ったグリル焼き・・・
味はトマト味でしょうか?
マウスオンでご覧下さい。

雨は相変わらず降っていましたが、それをさして気にする風でもなく、およそサイクロンの猛威を受けているリゾート地という雰囲気ではありません。
外のオープンデッキでのお食事は流石に出来ませんでしたが、目の前に海の広がるレストランは明るく解放的な空気が流れていました。

去年のエスペランスの宿で「出前一丁」のラーメンを食べた思い出と一緒に、生涯私の記憶に残る夕食になりました。

美味しいお料理とワインに酔って、この日も8時過ぎには眠りに付きましたが・・・
翌朝はいよいよイルカとの対面です






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赤い大地を駆け抜けて③・「カルバリーからシェルビーチへ」

2008年03月13日 | パース滞在記
2月20日

カルバリーの宿では、明け方激しい雨の音が聞こえていました。
慌てて起きて窓を閉めましたが、空には黒い雲が・・・
TVをつけるとモーニングショーで北の町「ダーウィン」にサイクロンの被害が出た映像が流れています。

そしてこの台風と同じ熱帯低気圧のサイクロンが、これから更に海沿いを南下するようで・・・
進行を示す矢印の先端がナント!モンキーマイヤー近くまで伸びています
いくらノーテンキな私たちでも、風雨の中の荒野を車で走る気はありません

パースの大家さんにして意見を仰ぎました。
「勢力は随分弱まってきているようなので大丈夫ですよ」とのお答え・・・
旅は続行です。

雨がやんだので、9時過ぎに宿を出て真っ先に「ビジターセンター」に行きました。
そこで見どころを聞いて地図をもらうのが我らのやり方・・・
断崖の風景が美しいカルバリーの海を見に行きましたが、ご覧のとおり白波が立っていました。



至る所に様々な奇岩や断崖絶壁を巡るトレッキングコースがありましたが、残念ながら空の色を映した海はいつもの「インド洋」の青さを見せていませんでした。
ここでは「マッシュルーム岩」まで行きたかったのですが、時々パラパラと雨も落ちてきたので諦めました。



時々スポットライトをあびたように海の一部分に陽が照り、そこだけ虹色に輝いてとても綺麗なのですが、雲の流れが早すぎてとてもカメラには収められませんでした。
「光を我に!」
思わず有名な画家と同じような台詞をはいてしまいましたが・・・
撮影目的の旅行なら延々と太陽待ちなのでしょうね。

私たちは諦めて出発することにしました。



国道一号線に入るまでの道路は、まさに360度何もない荒野が続きます。
ブッシュの右側は黒い焼け跡が延々と
この左側のブッシュの奥を行くと「カルバリー国立公園」があり、私たちは寄るべきかどうかと悩んでいました。

正直、ここまで来てこのナショナルパークを見ないなんて「後悔」するに決まっています。
ビジターセンターのオバ様に「道が悪いので4WDで行くべきですが、2WDでも揺れるのを覚悟なら入れます。渓谷をめぐるトレッキングルートは8km、有名なネーチャーズウインドーを見るだけなら駐車場から歩いて30分。現地はとにかく暑いから水を大量に持って行くように」と言われたのです。


こちらが100万年以上の歳月が作り出した「ネーチャーズ・ウインドー」

ここは常にカルバリーの町よりも10度以上温度が高く、この一週間前にイギリス人の女性観光客(50代)が暑さにやられて死亡したとニュースで見ました。





Zベントといわれる岩の岸壁も迫力があり、岩壁の頂上が突き出ている「ホークスヘッド」からはカルバリー国立公園が一望でき、眼下に広がる渓谷の景色には圧倒されるほどだが、そこを流れるマーチソン川の岸辺にはカンガルーが現れるなど自然の壮大さと優しさとがミックスされている(写真&説明文はパースツーリストラウンジの予約サイトより)




これを見なければ後悔するのは分っていましたが、悪天候の中無理する気にはならず・・・
結局いっきに一号線に入り、世界自然遺産に指定されている「シャークベイ」に向かいました。

前日の砂と毒蜘蛛騒ぎに懲りて、すっかり慎重になった私です
このような所はカルバリーからも出ているツァーに参加すべきですね。

途中ガソリンスタンドで給油し、昼食にハンバーガーを食べました。
そして約200km走った一号線を左に折れて、「世界自然遺産」を示す看板を確認し、地図を見ている主人の指示通り、デンハムの町を目指しました。

この間ずっと私が運転しましたが・・・
「何故いっきにデンハムに行ってしまうの?途中見るべき所があるでしょうに」と内心思っていました。

110kmで運転する私を追い抜くでもなく、ずっと後に一台の白い車が見えていて、運転を交替するために停まっていた私たちの目の前で、その車がス~ッと右脇の道に入っていきました。
慌てて追いかけます。


そこは絶対見逃してはならないシャークベイ湾の中の「シェルビーチ」でした
浜辺がすべて貝殻で覆われている「シェルビーチ」の120kmにも及ぶ海岸線は流石に見事です。
お天気が良ければ~~と悔やまれました。翌日に期待です


浜辺を10cmほど掘っても細かい貝殻の層でした。
遠浅の海の底もすべてそのようです。

この広い海岸線の中に、我々ともう一台の車の3人の他には人の姿は見当たりません。
運転手兼ガイドさんが中高年のご夫婦を案内しているようでした。
英語で挨拶をしてくれたのはガイドさんのみ・・・
どこの国のご夫婦かしら?

この浜辺で出会った異国のご夫婦とは、思いがけず最後まで縁があったのでオドロキました。

ところで、このブログを見てくれている友人達から「ご主人の毒蜘蛛騒ぎは大丈夫だったの?」と聞かれますので、ちゃんとお知らせしなくてはなりませんね。

主人は真夜中にリビングでゴソゴソしていましたが、翌朝は元気に起きてきました。
「特に気分が悪いとかはなかったけど、指先がズキズキ痛むのでやっぱり毒蜘蛛にやられたかな~?と心配になった」そうですが・・・
痛みの原因は「トゲ」でした。
自分で持ってきた針でトゲを抜いて消毒し、キズ用の絆創膏を貼ってそれで終り!

いろいろご心配かけてスミマセンでした
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赤い大地を駆け抜けて②・「カルバリーの宿」

2008年03月05日 | パース滞在記

ピンクレイクからおよそ45kmで海辺のリゾート地「カルバリー」です。
予約していた宿はビジターセンターの2軒先にあり、すぐに見つかりました。
こちらが最初の日の宿、海が目の前の「Kalbarri Seafront Villas」です。
とんだハプニングで、2人とも疲れ切っていました。



受付で手続きを済ませ、鍵を受け取ってから指定された部屋の前に車を駐車させました。
日本人の姿は私たち以外見当たりませんが、トヨタ車が三台並びました

オーストラリアではごく普通の風景です。
最近は中国人に押されて日本人の影は薄いのですが、日本の自動車は頑張っていますね。
車から荷物を運び出した主人をふと見ると、袖の部分にも赤い「毒蜘蛛」が
2匹目です
慌ててティッシュで捕りましたが、体中がザワザワしてしまいました。
「私のどこかにもくっついているような感じがする~~

これが「レッドバック」という毒蜘蛛です。大きさは体の部分が1cmくらい・・
パースにも居るので「庭仕事の時は要注意!」と言われています。
小さな赤ん坊が刺されたら命が危ないそうです。


主人の腕はキズだらけ、指の先がちょっと赤くなっていて「痛い」とか
でも元気そうです。
持ってきたマキロンで消毒をしました。
私は覚悟を決めました。
人口1500人の小さな町だけど、お医者様の一人くらいはいるだろう。
地元の毒蜘蛛だからクスリはあるに違いない。
最悪の場合は200km離れたジェラルトンに輸送かしら?
こんな時のために、ちゃんと旅行障害保険の病院治療費は1000万円に入ってきましたもの。


オーストラリアの典型的なビラ形式の宿です。
キッチンが付いている所が多いですね。
近代的な一流ホテルなどはパースの街中にしかありません。


近所にレストランもあると聞いていましたが、私たちはクタクタでお店を探す元気もなく・・・
持ってきたハムやチーズ、シャケの燻製やカンズメをつまみにビールを飲み、お湯を沸かしてオニギリとカップラーメンで夕食としました。

これを「ミジメ」と思うと、ワイルドな自然を巡るオーストラリアの旅はできません。
グルメに温泉が日本の「旅」の楽しみですが・・・
日豪の旅のスタイルが全然違うのです。私も三年目でようやく慣れました。



一昨年廻った「マーガレットリバー」の宿はジャグジー付でしたが、ほとんどの宿はシャワーのみです。
これは一般家庭でも同じで、バスタブのある家は少ないと聞いています。

ここで砂だらけの全身を流しました。







夫婦で申し込むと必ずダブルベッドになります。
主人がもし毒蜘蛛に刺されて発熱したらすぐに分るに違いない・・・
そうなったら宿のオーナーに病院を紹介してもらうしかないな~と、覚悟を決めました。




ゴージャスな雰囲気とは無縁の宿ですが、清潔なのでヨシとしましょう。

主人は食べ終わるとすぐにダウンしました
砂を相手に奮闘しましたものね。
日本とは全然違う細かい細かい「パウダー・サウンド」でした。

一人で英語のTVを見ていてもよく分らないし・・・
ふと窓の外を見てみると、空が茜色に染まっています。



カメラを抱えて前の浜辺に出てみました。
はるばるパースから620kmも車で走ってきた「カルバリー」の海です。
沖合いは白波が立っていましたが、浜辺はほとんど波がありません。

部屋の前のデッキに座って、ノンビリ海を眺めている中高年夫婦がたくさん見られます。
豪華な食事はなくてもワインさえあればそれでヨシ・・・
綺麗な景色がご馳走なんでしょう。
これがオージー流の旅の楽しみなのかも知れませんね。



いつものダイナミックなインド洋の夕日とは違いますが、赤い夕焼けに明日のお天気の希望も沸いて来ます。

部屋に帰って私も8時過ぎには休みました。
主人も発熱で苦しんでいる様子も見られず、ひとまず安心しました。

夜中に起きてリビングでゴソゴソと何かをやっていましたが、毒蜘蛛が原因の痛みや発熱なら私を起すでしょう・・・
そう思って、私はそのまま寝入っていました

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赤い大地を駆け抜けて①・「ピンクレイクでの出来事」

2008年03月02日 | パース滞在記

2月22日版でざっとご紹介いたしましたが、今回からパース滞在中に行った3泊4日の旅の様子をUPいたします。
こちらが最初の見学地「ピンクレイク」
日本では見られない摩訶不思議な風景ですが、塩でできている湖(ソルトレイク)なのです。

しょっぱなの第一日目、ここでとんでもない事が起きたのですが・・・
まずは順番に旅のご説明をいたします。


2月19日(火)、朝8時過ぎに借家を出発し、借りているレンタカーで北に向かいました。
丁度出勤時間と重なって、パース方面に向かう車が渋滞しています。
近年、パースの不動産がうなぎ登りに高くなって、郊外に住む人々が増えたのでしょうか・・・
私たちは反対方向なのでスイスイ走ります

ワイナリーが並ぶスワンバレーからグレート・ノーザンハイウェーに入りました。
1号線の標識も見えています
前の晩シッカリと地図を見ていた主人が「このまま一直線で隣町のジェラルトンだぁ~」と歌うように言いました。
広いオーストラリアを走る旅も今年で3回目・・・
気分的にも大分慣れてきて、国道1号線は幹線道路なので絶対迷う事は無いと確信を持っていたのです。


車で30~40分も走ればもう人家も見えない大自然が広がっています。
「ん~~~?」
私はちょっと疑問が湧きました。
主人が大型のトラックを追い抜いて以来、後続車がほとんど見えないのです。
それまで「ジェラルトン何キロ」と書かれていた表示板が、いつのまにか「ニューノーシア何キロ」に代わっています。
「ちょっと違う道みたいよ。ニューノーシアは最終日に寄る予定の、内陸の町よ」

車を停めて2人で地図で確認すると、1号線は最初はグレート・ノーザンハイウェーを走りますが、途中で左に分かれているのです。
「あなたが猛スピードで大きなトラックを追い抜いたから標識が見えなかったんだわ、あそこで車はほとんど左に曲がって行ったもの。」
最初から道を間違えて、1時間もロスしてしまいました
何かイヤな予感です。


戻って1号線に入り、沿線のガソリンスタンドで休憩しました。
隣町まで400km以上もあるオーストラリアでは、ガソリンスタンドが駅のような感じで、ここには売店やトイレもあるのです。

ただし売店のメニューは去年の経験で察しが着いていますので、今回は2食分のオニギリを持ってきました。
大家さんから大型クーラーボックスを借りて、ビールやワイン、ハムにチーズにカンズメ、果物、凍らせた水にコーラもたくさん入れてきました。

一休みしてここで塩シャケ入りのオニギリを食べました。
お漬物も美味しい・・・
爽やかな風が吹いていました。


ここから私が運転する事になりました。
(お腹がいっぱいになると主人は要注意なんです。怖い過去がありますものね)
制限速度110kmの国道を、主人は120~130kmくらいで飛ばしますが、私はキッチリと110kmで走ります。
行く手方面には雲が・・・

パースから400kmちょっと離れた隣町のジェラルトンでガソリンを満タンにしました。
町中が強風に舞い上がる赤い砂でけぶっていました


ジェラルトンの先で国道1号線を離れて、この日の宿のある海辺の町「カルバリー」に向かいます。
途中ピンクレイクを見ていく事にしました。
1号線より更に車が少なくなって・・・
道路の両脇の牧場の砂が舞い上がっています。
オーストラリアの大規模牧場は、広い所では関東平野と同じくらいの広さがあるそうです
こんな景色が果てしなく続いて、運転しながら少々心細くなってきた頃、不思議な色の湖が現れました。

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展望台から見た「ピンクレイク」です。マウスオンでご覧下さい。
去年行った「エスペランス」でもピンクレイクがありました。
あそこはもっと薄い紫ピンクで、塩に含まれる藻が太陽の光に反射してピンク色に見える神秘的な湖でしたがこちらをご覧下さい
目の前の湖は塩そのものの中に周りの赤い砂が溶け込んでいるようで、まるで油絵を見ているような不思議な感じがしました。

この風景に感激した主人が「もっと先に行けば違った角度から眺められるかも知れない」と、車を更に進めました。
その内道が細くなりダートになって、砂地になって・・・
「こんな狭い道を行ったら、バックでしか戻れないわよ」と私が口を挟んだとたん、車は動かなくなりました。
砂地に埋まったのです


「ヤバイ!押せ!」
私が車から飛び出して渾身の力で押しましたが、戻ったのは5mくらい
タイヤはカラ回りしてズブズブと埋まっていきます。
カローラの左前輪に注目してください・・・
硬いダートの道までまだ15mくらいあります。まったくねぇ~


車体の隙間が無いくらいに砂で埋まってしまいました。
レンタカーですからこれといった道具は何もありません。
「砂を掻き出すから、ブッシュの中の枝を拾ってきてくれ」と主人は言いますが・・・
ネットをやっている私の方がブッシュの怖さは知っているのです。
「ブッシュの中には毒蜘蛛や蛇、サソリもいるのよ」
それでもどうにかしないと今晩は車中泊にもなりかねず、5~6本の枝を拾ってきました。

30分以上主人は砂と格闘し、私も手伝いましたが、ニッチモサッチモ行きません。
時計を見ると4時を廻っていました。
幸い600~700m先に村が見えています。
「これ以上時間は取れない」と私は判断し、主人に言って一人で助けを求めに行きました。
頭の中で「Can you Help Me!」という英語がグルグル廻っていました。

村に行くと4wdの車に乗ったファミリーが手を振って通り過ぎました。
追いかけて助けを求めようかと一瞬迷いましたが、ふと左手を見ると作業を終えた感じの屈強なおじさん2人がトラックに乗り込んでいました。
「Can You Help Me」の後に「マイカー、イズ、ダウン」と来た方向を指差して「サウンド・ロード」と言ったような気がします。とにかく必死でした
オージーは「drop?」と聞き返し「乗れ」と合図してくれました。


我ながらこれ以上強い助っ人は無いという位の、頼もしいオージーを見つけたものです。
「ここは2wdの車では無理だ」と注意されました。
そしてトラックからロープと鎖を取り出して、カローラに繋げて引っ張ってくれました。
1度ロープが切れて失敗しましたが、2度目に成功しやっと普通の道路に戻れました。


本当に頼りになるオージー2人で助かりました
思わず「サンキュー」と駆け寄り硬い握手をしましたよ。
主人は全身ヨレヨレで疲れ果てた姿をしていますね。

この4年で、オージーは「素朴で親切」と確信できていたので、恐れる事もなく助けを求めました。
綱も切ったし「ありがとう」の意味をこめて50A$紙幣を包んで出したら最初は遠慮しました。
主人が心から感謝していると告げたら受け取ってくれたそうです。
そして砂の中の小さな蜘蛛を見つけて「デンジャー」と注意されました。
やっぱり居たのね!毒蜘蛛!(蜘蛛とは違うと言っていましたが)

ホッとして車に乗り込みふと主人のシャツを見ると「背中に赤い毒蜘蛛がへばりついている~」
ぎゃおぉぉ~


※帰国してからこの小さな村「Gregory」について調べてみると、海の綺麗な名所で、海辺には小さなホテルもあったようです。
この時は唯一晴れていたので、私たちは右手の小道に入り込みとんだ失態を演じましたが、左手の村を突っ切れば綺麗な綺麗な海が見られたのです。
残念

尚、雨期の8月にこの「ピンクレイク」に行った人の写真を拝見すると、水がなみなみと満たされていて・・・。
私たちが見た干上がった湖の風景とは違っていますので、参考までにお知らせいたします。

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パース便り・その11「さようなら、パース」

2008年02月29日 | パース滞在記

パースから無事に帰ってきました。
こちらは「寒い2月」だったそうですが、出かける前に比べると太陽の光が随分強くなっていましたね。
もっともスコーン!と晴れ上がったパースの強力な陽の光から見れば、優しい優しい早春の陽射しですが・・・

さて私たちはパースを発つ前に、親しい人々とのお別れ会を催しました。
特に日本人の大家さんご夫婦には何かとお世話になり、今回の「モンキーマイア」への旅の宿の手配や大型クーラーボックスを借りたりしたので、そのお礼をこめてご招待しました。
場所は地元に住んで長い大家さんにお任せしました。

西オーストラリア州大学のそばのステキなレストラン・・・
目の前がマチルダベイのヨットハーバーでした。


丁度、こちらに住んでいるブロガーさんの記事でこのお店が紹介されていたのを読んだばかりでした
パースにもお洒落でサービスの良いレストランが増えたらしい・・・









素晴らしい雰囲気です。
お洒落な中にもオーストラリアらしいカジュアルさがあって、子連れでも大丈夫・・・
ちゃんとキッズメニューもありました。
大家さんの所には7歳と3歳の男の子が2人いるのです。




お魚料理とお肉料理をとって、後はオーストラリアらしいものを大家さんにセレクトしていただきました。
私たち夫婦2人でレストランに入ると、一番悩むのがメニューを決める時なんですよ。
ご夫妻のお陰で、美味しくて珍しいものが並びました。マウスオンでご覧下さい

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トマトの上に乗っているのは水牛の「モッツェレラ・チーズ」だそうです。
その横にはワカサギにソックリな、小さなこちらのお魚の唐揚げです。

2枚目の写真のお肉料理は「カンガルー、羊、カモ」の三種類・・・
それぞれ調理の仕方が違っていました。

私たちの席は目の前が護岸工事もされていない自然なままの「スワンリバー」で、ガラスの扉が開かれオープンになっていました。
トップの写真が私の席から写した眺めです。
大家さんが予約してくれていたので特等席でした。


白ワインを飲みながら、暮れ行く水辺のステキな風景に感激していたら、突然周りの人々がゴソゴソし出しました。
蚊の大群が襲来したのです
最初はスタッフさんが、芝生に向かってスプレー式のクスリをシュウシュウやっていましたが、そんなものでは治まりません
パチンパチン・・・
自分の足や手、顔を叩きまくって退治しました。
すぐに扉を閉めてもらいましたが、ナント!、20箇所以上刺されました

オープンにして自然を楽しむという事は、こういうこともアリなんですね。
一番騒いだのは私たち日本人で、オージーたちは案外平気な顔をしていました。
隣の席のおばちゃまは私たちと同じようにパチパチやっていましたが・・・

お店の人も「こんな事は初めてだ!」と言っていましたが、特に慌てた様子もありません。
私たちが来てからパースには珍しく大雨が降ったので、その影響かも知れませんね。

抗菌グッツに囲まれて生活している今の日本人、特に若い人には考えられない事でしょう。
私は山をやりますし、DDTも蚊帳も知っている世代ですから「自然の中での生活とはこういうものだ」と理解できますが・・・

おチビちゃんたちがいるので、最後のお茶も飲まずにお店を出て、スビアコで虫刺されの薬を買い、それから大家さんの案内でキングスパークの夜景を見に行きました。
「スビアコには蚊がいないので、キングスパークも多分大丈夫でしょう」


こちらがキングスパークから見た夜景です。
休日のために超高層ビルの明かりがなくちょっと残念ですが、それでも連れてきていただいて良かったです。
昼間の「キングスパーク」はこちらでUPしています。

丁度上弦の月が昇りだした所でした
この右手に、変形した四角形に結ばれる四つの星が見えています。
「南十字星」(サザンクロス)です
一番写して帰りたい風景なので・・・
私は三脚を持ってこなかったことをこの時一番後悔しました

「今回でパースも最後だし、今度はいつどこでサザンクロスを見ることが出来るだろう」・・・
少々感傷的になってしまいました。

頭上には北半球とは逆さまのオリオン座が輝き、ベルトの三ツ星の少し上の方に「昴」のモヤモヤとした明かりが見えていました。
最後に大家さんと別れの握手をしたときは、ジ~~ンと涙があふれてしまいました。
「4年間、色々お世話になりました。ありがとう」


翌日のお昼にはお隣のL&Bご夫妻をランチに招待しました。
丁度届け物があり来てくれた大家さんの奥さんのKさんが居てくれて助かりました。
英語が弱い私たち、一体何を話題にして良いのか、主人は頭を抱えていましたから・・・


去年の5月に来日したL&Bご夫妻・・・
その時の思い出話に花が咲きました。
今度は雪の日本が見たいそうです。パースには雪が降りませんものね

日本で食べた「カレーが美味しかった」と聞いていたので、この日のメニューはシーフードカレーとサーモンの燻製入りサラダです。私が作りました。

L&B夫妻とは明るく握手をして「お元気で」「See You Again!」と別れました。

土日ごとに庭の図面を抱えてやってきていた主人の弟子のGさんからも、彼の家でのお食事会に誘われていたのですが、2000kmの旅で疲れたのでと断りました。
Gさんご夫婦はこの秋に2度目の来日をする予定とか・・・
主人は「その時は我が家に招待するから」と、最後はTELでお別れを言いました。


こうして4年間親しくしていただいた方々とお別れして、26日の夜発のカンタス航空の成田直行便で帰国しました。
前回の11月と同じように左側の席で・・・
伊豆七島は雲の中でしたが、富士山と南アルプスが綺麗な姿で出迎えてくれました。


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パース便り・その10「インド洋に沈む夕日」

2008年02月26日 | パース滞在記

モンキーマイアへ出発した日も帰ってきた日も、パースはピカピカに晴れていました。
特にこの週末以降は快晴に恵まれ、雲ひとつ無い青空が広がっています。
「インド洋の夕日を見に行こう」
何にしろ、はるばる3泊4日をかけて行った旅ではサイクロンの影響でずっとお天気が悪く、夕日どころか青い海も望めなかった次第なので・・・
我が家から車で20~30分で行ける「サンセットコースト」に出かけました。


最初に向かったのはシティービーチ
夕方の6時近くになっていましたが、まだまだ真昼の明るさです。
眩しいくらいのブルーグリーンのインド洋が広がっていました。

犬を連れたファミリーが海水浴や散歩を楽しんでいました。
non_nonさんのソースをお借りして纏めましたので、海辺の様子をご覧下さい。
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可愛い女の子の姿に思わず望遠レンズを向けました
こちらの子供と犬は、実に生き生きと活発に動ける環境に恵まれていて・・・
羨ましい限りですね。

この時期の日の入りは8時過ぎです。
まだまだ日が高いので、お隣のお店の設備が整った「コッテスロー・ビーチ」で待つことにしました。


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マウスオンでご覧下さい。
左手に防波堤がある「コッテスロー」海岸は、波がなく穏やかな海水浴場です。
2枚目の写真の水平線に、ペッタラコイ「ロットネス島」が見えています。

午後7時を過ぎてもまだたくさんの人が泳いだり、楽器を演奏したり、釣りをしたりと楽しんでいました。


若者達がお酒を飲みながら大声で騒いでいました。
左手にはパトカーが待機しています
右手のホテルでは結婚式のパーティーが開かれていました。

この辺り一帯は高級住宅地として名高いのですが、休日のコッテスロー海岸はいつも若者とファミリーで賑わっています。


遊具施設のある日影では子供たちが遊んでいます。
大人たちは周りのベンチや芝生の上で、持ち寄った食事や飲み物を広げて楽しんでいました。
私は日没まで、オージーの人間ウォッチングを楽しみました。



そして時計の針が8時に近づくと、いよいよ日の入りが始ります。
カメラを構えた私たちの周りにも人が集まってきました。
あたりが何となく静寂に包まれます。



真夏の太陽は、ロットネス島のすぐ脇のインド洋にストン!と吸い込まれるように落ちていきました。
鳥たちが鳴き出し、いっせいにねぐらに帰っていきます。
賑やかだった若者達の声も聞こえなくなりました。

パース近郊のインド洋ですが、モンキーマイアの海とさほど違わない美しさが見られたと思って満足しています

               ☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆

こうして私のパースでの3週間も、明けて今日で終りです。
主人はまだまだ来たいようですが、私は今回で終りにするつもりです。

オーストラリアドルが強くなり、日本よりも物価が高くなりました。
弟子のGさんも一人前になりどんどん稼いでいるようなので、私たちの役目も終わったような気がします。
そして年老いた両親を心配しながらの長期スティもシンドイものがあります

大家さんにもその旨伝え、お別れの食事会もいたしました。
4年間、とても安い条件で貸していただき感謝に耐えません
正直な所、この権利を放棄するのはとても勿体無いのですが、常駐でもっと高い借り手希望者がたくさんいますから、ソロソロ身を引くべきでしょう。。。

さぁ~!、これからはいろんな世界を見て廻りたいと思っています。

尚、パースの旅行記や、思い出記は引き続き日本に帰ってからもUPしていきますので今後とも宜しくお願い致します。
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パース便り・その9「2000kmの旅から戻りました」

2008年02月22日 | パース滞在記

三泊四日、2000kmのドライブ旅行から無事に帰ってきました
正確には1960kmでしたが、思いがけない事が色々ありました。

やはり大自然の中を行くオーストラリアでは、4WDの車でないと心行くまで旅を堪能するのは無理と悟りましたね。
そして今回はお天気に恵まれず、綺麗なインド洋が見られなかった事が残念です


それでもはるばる行った「モンキーマイア」の海岸で、野生のイルカに出会えただけでも満足です

「世界自然遺産・シャークベイエリア」にあるモンキーマイア・ドルフィンリゾートには、毎日餌を求めて野生のイルカのファミリーがやってきます。
1960年代にある女性が餌付けに成功したのが始りだとか・・・
私も餌をあげてきましたよ



パースから、お隣の町ジェラルトンまでは400kmちょっとあります。
途中の小さな村で一回だけトイレタイム・・・
大平原の中を行く国道一号線をひたすら北に走ります。

フリーウェーでの制限速度は時速110km、村が近づくと90kmになります。
主人は120~130kmで運転していました。



コンボイとすれ違う時は風圧で車が揺れます。
突っ込んでくるようで怖い



ジェラルトンの町で給油をして、1日目の宿のあるカルバリーを目指しますが、強風に赤い砂が舞い上がって見通しが利かなくなっています。

赤道に一番近い北の町「ダーウィン」にサイクロンが来ていることは知っていましたが、日本の7倍の広さがある西オーストラリア州の事・・・
遥か遠くの出来事だと思っていましたが、どうやらサイクロンの影響らしい
途中ピンクレイクを見て、ようやくパースから600kmのカルバリーの町に着きましたが・・・
とんでもないハプニングであわや「車の中で一晩を過ごす」はめになる所でした


翌日はお天気を心配しながら、更にな~~んにもない不毛の荒野をひた走り・・・


「シェルビーチ」でポツポツと雨が落ちてきて、「デンハム」の町に辿り着いた時は横殴りの雨でした。
やっぱり「サイクロン」?


デンハムから28kmで、目的地「モンキーマイア・ドルフィンリゾート」にようやく到着しました。
コテージの部屋の目の前が「海」という絶好のロケーションに、ビールやワインを飲みながらしばし見とれていました

綺麗な海は去年のエスペランスでたくさん見ましたから・・・
風雨の中で見る「オーストラリアの海」は滅多に経験できないかもしれません

そんなこんなの今回の旅は、綺麗な海に感激しっぱなしだった去年とは違った体験が盛りたくさんの旅となりました。

自然の驚異、オージーの暖かさ、そして同じ旅行者同士、異国の人々との触れ合いを中心に旅行記をUPしていきたいと思っています。
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パース便り・その8「サウスパース」

2008年02月19日 | パース滞在記

先週の金曜日から先客万来で落ち着く暇がありませんでしたが、日曜日の午後ようやく一段落・・・
2時過ぎに家を出て、バスでお隣の港町「フリーマントル」に行き、帰りは船を使ってパースに戻ってきました。
つかの間のミニクルージングを楽しみました。
この模様は後日UP致しますが、今日はその足で出かけた南パースでくつろぐ市民の休日の過ごし方をUPいたします。

トップの写真は船で渡った南パースの公園から見たパースの中心街です。


日曜日の午後6時過ぎ・・・
大勢の市民が「バーベキュー」を楽しんでいました。
パースの公園には無料で借りられるバーベキュー施設がたくさんあります。
小学生の一団もいました。

中心街の一番右手の白いビルが、主人の誕生日にランチした回転展望レストランのあるビルです。


スワンリバーを眺めながら静かにお酒を飲んでいる人々・・・
ボートやヨットを楽しむ人々・・・

野球ならぬ「クリケット」に興じている若者のグループも見られ、中国系の人々は輪を作ってバレーボールの練習をしていました。



一人で黙々と走る人もいれば



家族で自転車を楽しんでいる姿もたくさん見られます。
若い女の子のグループはローラースケートで通り抜けていきましたよ
リードを外されたワンちゃんたちも元気に走り回っていました。



水辺の窪みは鳥のサンクチュアリーでしょうか
そろそろ巣に帰る時間ですが・・・


先日「ヤンチャップ国立公園」で見た「クイナ」がここにも居ました。
そのすぐそばには白い「オウム」・・・



一番たくさん居たのが「カモメ」さん。
一羽だけカメラ目線でポーズをとってくれました。
ありがとね。

こうしてパースの人も鳥も動物も、実にアクティブな休日を楽しんでいました。
自然が豊かだからできることなんでしょう・・・
その代わり、この街には「ディズニーランド」のような所はありませんもの。





さて・・・
私たち夫婦は明日から三泊四日で、西オーストラリア州にある唯一の世界遺産「シャークベイ&モンキーマイア」に行ってきます。
去年の「エスペランス」への旅と同じ往復2000kmの車の冒険旅行になりそうです

今年はツァーに参加しようかと、色々旅行社を訪ね歩きましたが日本語ツァーはやっていなくて
外人さんの中に入るのもシンドイものがありそうなので、結局今年も借りているカローラで行ってきま~す。

お友達のマルさんには「歳を考えなさい!」と、今年も叱られそうですが・・・
頑張って行って来ます。
ああ~~~武者震いが・・・・





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パース便り・その7「パース駅」

2008年02月17日 | パース滞在記

「バレンタインデー」の前日は主人の誕生日でした。
パースに発つ前の日に横浜で息子に祝ってもらったのですが、この異国での当日はちょっと豪華な所でランチを楽しむ事にしました

前回、友人ご夫婦と行くつもりでしたが、カジュアル着だったために取りやめたAAPTビル33階の回転展望レストラン「Cレストラン」に行きました。
夫婦共々ジャケットをキチンと着ていきましたよ。
私は久しぶりのスカート姿です。

そこでシーフード料理を頼んで、白ワインで乾杯をしました


パース市はオーストラリア大陸の西側にある「西オーストラリア州の州都」です。
この州だけでもオーストラリアの三分の一を占め、日本の面積の約7倍という広さ・・・

2004年の発表では人口は150万人ですが、近年西オーストラリア州北部地区で掘り出されるニッケル、金、ウラニュウム、鉄鉱石、ダイヤモンドなどが注目を浴び、大都市のあるオーストラリア東部から大量の技術者が入り込んでいるそうです。

その人たちは不便な北部の工場には単身赴任で出向き、妻子は州都パースの豪邸に住まわせているため、パースの不動産はうなぎ登りに上昇していると聞いています。

こちらがその中心のパース駅です
東京駅で言えば「丸の内側」にあたりますが、人ごみはなく、あくまでも自然環境に恵まれた街の中心です。

この日はお祝いのワインぐらいは飲むつもりでしたので、車ではなく、借家近くの電車の駅「ベイズ・ウォータ」から電車に乗って街の中心街に出ました。
電車賃は2ドル1セント・・・


こちらがパース駅のプラットホームです。
以前は改札口もなく至ってオープンな駅でしたが、去年からごく普通の日本と同じような自動改札口が取り付けられました。
日本と違うのは1時間半以内で帰路の電車に乗れば、この行きで使った切符で帰れるという所です。





行きはお昼前でしたから電車も空いていて・・・
自転車持込の若い方が2人もいました。
日本では信じられませんね~








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パース駅前から望んだ風景です。マウスオンでご覧下さい。
あの高層ビルの回転展望レストランでランチの予定ですが・・・


駅前からロンドンコートを通り抜け、隣にある超高層ビルに入ってエレベーターでてっぺんまで登ると、そのレストランに突然辿り着きます。


予約は入れていなかったので窓辺の席には案内されませんでしたが、充分な見晴らしが得られました。
ポテトフライ満載のパース名物「お魚のフライ」は食べたくなかったので、シーフードプレート(45a$)と「お寿司」(39a$)を頼み、グラスワイン(16a$)で乾杯しました。
素晴らしい風景が見渡せる中で迎えた主人65歳の誕生日です

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マウスオンです。
シーフード・プレートが運ばれ、パンがお皿に載せられ・・・
これって「天ぷらの盛り合わせ?」・・・
でも、ハート型の卵焼きに肉団子?マグロとタコのお刺身も付いているよ

若くて綺麗なウェートレスさんが「シェアーしますか?」と聞くので「イエス・スモールプレートtwoプリーズ」と答えました。

美味しいパンをいただき、フォークとナイフでお上品に天ぷらをつまみにワインを飲みながら外の絶景に目を奪われました。
この日は一眼レフカメラに50mm~200mmの望遠レンズを付けてきましたので、高層ビルから眺めたパースの街をnon_nonさんのソースでご覧下さい。

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こうして見ると、大きく蛇行して流れるスワンリバーの存在の大きさに改めて驚きます。
この日は少々霞んでいて、パースのクリアな空気が感じられなかったのが残念でしたが、一番右側の海が見える水平線上にロットネス島が見えるのが分りますか?
あのネズミによく似た小さな有袋動物「クオッカ」が住む海の綺麗な島です詳しくはこちらです
日本の山があって尖がった形の島と全然違いますね。


ワインを飲みながら外の景色に見とれていた私たちですが、頼んだお寿司が中々運ばれてこないのが気になっていました。
小皿も来ていません
お隣のテーブルのビジネスマン風のグループは私たちより後から来たのにお寿司が運ばれています。

ウェートレスさんを呼んで聞いたら、オーダーに入っていないとの事・・・
「あいつは新米か?」と主人は怒っていましたが、要するに通じていなかったのです
チーフが出てきて「申し訳ない」と頭を下げて「すぐに運ばせます」と言ってくれましたが、正直朝ごはんが遅かった上に、ワインを飲みながらボリュームのある天ぷらとパンも食べたのではお腹がもう充分に満たされました。
そしてアノお寿司ならノーサンキューと言う気持ちもあってお断りしました。

でも流石一流レストラン・・・
対応は気持ちの良いものでした。
頼んだ小皿は大皿でしたが

何度経験してもフォーマルスタイルのレストランは馴染めません。
我ら夫婦には公園でオニギリの方が合っているのかな?


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食後は繁華街を見て歩きました。マウスオンです。
チョコレート売り場には「バレンタインディー」のポスターも見られました。
特別の包装は何もなく、特に賑わってもいませんでしたが・・・
「愛の日」と言うのは世界共通なんでしょうね

「女性から男性にチョコレートを贈る日」と言うのはなくて、お互い恋人同士がプレゼントや花束を交換し合う日と言ったところでしょうか

夕方の4時を過ぎた帰りの電車は学生達で混んでいました。
女子高校生のかしましい事
これは日本と同じで、万国共通なんでしょうね・・・
コメント (20)
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パース便り・その6「ヤンチャップ国立公園②」

2008年02月14日 | パース滞在記

こちらの写真、何だか分りますか?
お顔が見えないけど、木の上で眠っている「コアラちゃん」です。

真っ青なインド洋の浜辺で遊んでから、すぐそばにある「National Park」の森に行きました。
そこではほぼ自然の状態でコロニーを作っている「コアラ」に出会えます。

涼しい時間にはカンガルーの姿もたくさん見られるらしい・・・


ゲートで10A$を払って中に入り、駐車場に車を止めてから整備された公園内を進むと、淡水湖が現れます。
ここは鳥のサンクチャリーのような所
水鳥の姿がたくさん見られました。

ゲートで手渡されたチラシには「今の状態では水が少なくてボート遊びができません」書かれていました。
先日パースでは珍しく一日中雨が降りましたが、それでもここ数年続いている大干ばつには焼け石に水に過ぎなかったのでしょう・・・


この公園にはバーベキュー施設をはじめアチコチにベンチがあって、ファミリーや仲間同士が和やかに憩いの時間を過ごしていました。

私たちも持参したオニギリでの昼食を楽しみました。
これが一番美味しいです
陽射しは強烈ですが、森の中には爽やかな風が吹き渡っていて、気持ちの良いひと時が過ごせました。

人を全然恐れない水鳥達が次々に姿を見せてくれます。

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こちらはクイナの仲間「セイケイ」のようです。
赤いくちばしのお顔が印象的ですね。マウスオンでご覧下さい

この国立公園には500mの遊歩道から、原始の森を3日半かけて歩くトレイルまでがあるらしい・・・
洞窟見学(有料)のツァーも遂行されていました。

私たちは木道の一番簡単な道を行きました。
non_nonさんのソースをお借りして、ここで見られる植物を纏めましたのでご覧下さい。
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使い慣れたコンデジならどの植物もアップで迫る所ですが、一眼レフの標準レンズは18mm~55mm・・・
当たり前の写真しか撮れなくて、ちっとも面白く無いないですね~
(技術のなさを棚に上げ、レンズのせいにして愚痴ります)

そしてこの周りのユーカリの木を見上げると、アチコチにコアラの姿がありました。
思わず我が家近くの「横浜金沢動物園」の厳重なガラスの囲いの中で寝ていたコアラを思い浮かべました。

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高い木を見上げながら一眼レフカメラを覗いても、コアラは遥か遠くです。
50mmまでの標準レンズでは仕方がありませんね。
50mm~200mmのズームレンズも今回買いましたが、カメラバックは車の中に置いたまま・・・
主人のコンデジで写した画像を使います。マウスオンでコアラをご覧下さい

一眼レフカメラの修行の道の遠さを実感しましたわ



この地はたくさんのオーストラリアの原住民「アポリジニ」の古里でもあったようです。
その文化の説明会場もありました。
お話は英語ですから、半分も分りませんでしたが


ビジターセンターにはアポリジニの絵画などの印刷物がたくさん売られていました。
私たちは見るだけで・・・
とにかく喉が渇いていて、買って飲んだコーラーが美味しかった事が忘れられません。

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