オリンピックの選手たちにそれぞれ支えとなっている歌があるように、誰しも心に大切に抱えている歌があるだろう。ケイコにも、例えば恋の歌、元気が出る歌、など様々な場面で好んで聴く歌があるが、自分を励ますための歌はずっとB’zの『スイマーよ!!』という歌だ。世の中を大きな海に例え、その中で懸命に泳ぐ人々へ、B’zらしい言葉でエールを送ってくれている。
『少々のことで見えないくらい小さなことで 流れをつかみそこねるスイマーよ!!
ぼうっとしてるうちににごらせちゃった水の中 しっかり目をこらしてゆこう
終わることのない悲しみを歓びに すべての失敗を成功に
あふれこぼれる嘆きを唄声に 魔法じゃない じゃないけどできるよ』
ただ浮かんで流れに身を任せたって、休んだっていい。けれど最後にはしっかりと自分の力で泳いで、だからこそ失敗を成功に変えることができる。それは決して魔法の力などではない。水を濁らせてしまうのは、いつだって自分自身だ。どこまで泳いでもゴールなんてないのかもしれない。けれど、せめてその泳いでいく先にはいつか澄んだ綺麗な水が現れるようにと、これからも必死に水を掻き続ける。
【波風氏談】オリンピックにからんだブログ記事、なぜ今これを書いたのかなあ。ケイコさんが自分に向かって放ったメッセージというか、決意があるのかなあと思った。スポーツの感動とは自己変革のインパクトとも言える。