波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

やっぱり不安でたまりません。

2022年03月14日 | 日記・エッセイ・コラム

 

リュックサック背に、スーツケース引っ張って疲れた様子で改札口から出てきたママヨさん。この既視感、ウクライナ難民の人。出迎えに行った駅の何でも無い風景が、戦争と重なる。何かの拍子に予想もしないとんでもないことが起きるかもしれないなんて思ったりする。ある日突然にキャタピラの音が聞こえ、銃声と爆撃音で眠れない日が始まり、戻れないかもしれない地を、手回り品だけで後にする恐怖と絶望。隣の国がそのまた隣の国にやってる戦争だって、「まさか」から始まったはず。
楽しいことをブログに書きたいが、何だか書けない。

 

水の量を間違えて超軟弱ご飯に閉口した、ウインドウズ11対応のPCに変更のため部品を交換してもらう(F先生、いつもありがとうございます)、ママヨさんが帰ってきたら家の空気が明るくなった、息子のユーチューブが難しくていったい誰が見るのか不明、雪が意外に早くとけて嬉しい、傷ついた車の修理でしばらくプチ「車無し生活」に入る・・・何でもない今日が確実に明日に連続するとは限らない不安。今がかけがえのない幸福な時なのかも。だって、自分の努力では危機回避できないことなんだから。そこらはコロナに似ているが戦争回避のワクチンは無い。

 

正義が勝つ、人間には英知がある、神仏はいる、今まで何とかなってきた、なんてことは当てにならない。戦争の反省も「もう2度といかなる戦もご免だ」と「理由があれば可。今度は負けない」の正反対があり、最近ぼつぼつ「核を持たなくては危険」「憲法改正、核所有論議すべし」なんていう最悪の意見をこの期に持ち出す大バカもいる。ここらが怖いのではない、「そういう考えもあるかもなあ」という己の揺れが一番怖い。


アマゾンで購入した『葬儀屋イオリの事件簿』(持田ぐみ著:ミクロマガジン)、友人の娘さんが書いた小説。顔は知らないが、波風氏近辺で初めての小説家誕生。さっそく読んでみよう『あたく史  外伝』(小沢昭一著:新潮文庫)、詳細な子ども時代の記憶力と表現力に感嘆し、こういう人生の楽しみ方もあるよなあと思うマンガ『BLUE GIANNT EXPLORER   5』(石塚真一作:小学館)最新号の25巻目、「いつまで経っても同じような話でいつまでも終わらない」と笑われながら読み続ける波風氏。ママヨさんの言うのもモットモダな。

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