波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

実は不安でたまりません。

2022年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム

 

しは明るい時代になると思っていたのに、とママヨさんが呟いたのを覚えている。2001年9月11日の夜。二本の高層ビルに奇妙なほどゆっくりと衝突する旅客機、こんなことがあっていいはずがないと食い入るように眺めた夜のTV画面。

 

場のTVが、街ごと津波に飲まれる信じられない光景を映し出した2011年3月11日。大自然災害と思っていたら、未だに事故処理できず方策も全く分からない原子力発電所破壊という超人災。この恐怖感はずうっと続き、その時よりも今の方がずうっとずうっと大きい。ロシアのウクライナに対する侵略戦争が始まり原発が人質に。戦争というのはこういうものなのだな。

 

20世紀は戦争の時代と習った。始まって間もない21世紀は、やっぱり戦争の時代で、自然災害と解決不可の人災が同時多発の恐怖の時代になるのだろうか。コロナをグローバル世界がもたらした人災という見方があるが?偶然だろうが、10年おきに忌まわしい強い記憶が続く21世紀最初の22年間。
何かしていたり話をしている時は思わないが、独りでぼーっとしていると不安になる。前まではもっと漠然としていたり、「明日どうする?」みたいな非常に現実的な問題の不安だったが、この頃は暮らしの前提になる『平和と安全』に対してだ。

 

の国が戦場になりやっぱり原発が狙われる。国の機能が壊滅する東京周辺の大震災。林立する原発を襲う地震と津波。今より死に至る疫病の蔓延。
こういう禍が複合して同時勃発しないとは限らない。災難は都合よく順番になんか来るはずがない。人間の英知で未然に防いだり、最小の被害で解決できるとつい最近まで思っていた。だが、そうとは限らないことを刻々と思い知らされる今。非常に不安な21世紀なのだ。この不安を一つ一つ取り除いていく21世紀であって欲しい。切望する、孫子の代でなく俺の今のために。


あと数日で古稀老人。振り返ると、10年節目で世界と日本で大ごとの起きる人生。あまり思い残すことも無い我が人生だが、戦争で死ぬのだけは絶対に嫌だ考えてみると、波風家の家訓らしきものは浮かばないが、亡き父母も「戦争反対」なら賛成してくれるはず。


 

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