波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

これが欲しい 考 (続き)

2024年07月09日 | 日記・エッセイ・コラム

しいモノというか、お金で経験してみたいモノ&コトがすぐに浮かばない。胸に手を当てるて(そんなことしないけど)、欲は厳然とあり1万円前後(これが上限、何千円で迷うのが通常)の食材や工作材料や日用雑貨選びはワクワクする宝さがし、ママヨさんの毎度の注意も高齢いや恒例の無視。お金持ち老人はどんなのを欲しがっているのかなあ、知りたくもないが、お金でそんなものしか買えないのかと馬鹿にしたい。

に高額な持ち金は、暇があれば「何に使おうか」とか「どうやって増やそうか」という楽しみになるのだろうか、知らないけど(笑)。余計なお世話だが、それは心の余裕でなく心の隙づくり。騙されたり躓いたりの原因になりかねない。前に、必死で働いて店を持った教え子から、仕事を失って困っている人が相談に来て「楽して儲ける」ことばかり尋ねてウンザリしたという話を聞いた。この相談人(これもまた教え子なのだが)が、最も必要な相談相手から人生の大切なことを微かでも感じて欲しいと願った。
波風氏の幸運は、楽して儲ける人が周りにいなかったことかもしれない。そういう人の強さと優しさに囲まれていたことかもしれない。

『あ・い・た・く・て』(工藤直子作)は、誰かに「みえないことづけ」を渡すために「あいたくて」だが、この前、飴玉を口の中で転がすように気楽に味わっていたら、舌が止まった。「俺はもしかしたら、一番欲しかったものを既に手に握ってるのかもしれない。失ったものや手に届かないものはたくさんあったけれど」という気づきに。
本当のことは目に見えない(「星の王子さま」にあった言葉)、本当に欲しかったものも既に「も・っ・て・い・る・も・の」 も言葉に出来ないようだ。確信というか啓示というか、手を当ててもいない胸にストンと軽く響いたのは確かだ。


近況報告的返信葉書5枚書く。当地は寒さで花も野菜も縮こまり、日本の民主主義は東京都の知事困りなんて書いて前回記事中の「ウンコ踏ませる念力」引用したライン(女性40代と女性60代から)届く。ウンコネタは不滅(笑) 小説『プールサイド小景』(庄野潤三)読む、戦後間もない頃の小市民的生活が夫の使い込みで脆く崩れる中の日常的奇妙さを読む。遠藤、安岡、吉行とも違う家庭小説。波風氏が生まれた頃の平凡な題材を扱った小説を現在刊行中の文庫で読めるとは。

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