波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

小説「トガニ」-読む前

2012年07月28日 | 読書

Photo 【7月17日】韓国の話題作の作者を2面「ひと」欄(朝日)で紹介。
障害児学校、性的虐待、校長も直接関与。想像を絶する事実をもとにしている衝撃。世論を動かし法改正の起点になった小説「トガニ【るつぼ】 幼き瞳の告発」(孔枝泳著【コン・ジヨン】:新潮社)の作者。「人権」が印象、読みたい。今年5月30日発行。蓮池薫訳の全286頁。
【7月20日】ネットで発注。
学校を改革する」(佐藤学著:岩波ブックレット)、「教師になるということ」(池田修著:ひまわり社)も一緒に。「学校を~」は発行直後のせいか大型書店で探し無かった冊子。
【7月22日】道新の書評欄に「実在の事件描き社会揺さぶる」(評:楊逸)と「トガニ」紹介。

【7月24日】3冊まとめて着。
    「トガニ」巻末の作者の「人生について多くのことを知れば知るほど、人間についての愛着Photo_3 が冷め…不思議なことは、冷めれば冷めただけ、人間に対する畏敬のようなものが共存」の言葉から、読む前の深呼吸を促されるみたいな感じが。
 訳者あとがきで、作者は処世のために人権を重んじない社会変化に危機感を持ち、普段の生活の中で悪に目をつぶらず、自分にできることをし、一つの流れにしていくことが社会の不条理に対抗できる道と。そこでの寛容さが「社会を変えるためにではなく、自らが変えられないようにするための戦い」に立ち上がらせる鍵としているのではないか、とも書く。訳者の生きてきた道も想像して。
【7月26日】大津いじめ自殺事件で加害者家族がネットで晒されている尋常では無い状況で、昨年7月ノルウェーで77人を殺害したテロ事件の司法的総意として「犯罪要因は、①幼年期の愛情不足、②成長時の教育不足、③現在の貧困…犯罪者に対し社会は苦しみでなくその不足を与えることの一文(朝日「正義を掲げ追い込んだ先に」:森達也)
【7月27日】「児童虐待6万件 21年連続で増加」(朝日)、10年前の2.5倍、10年度死亡98人(うち心中47人)。同紙に左記画像の読者の声が…ホッとしつつ、ドキっとする一文。

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