「朝の食卓」を書いていた頃
北海道新聞(朝刊)「朝の食卓」に掲載された2年間、全18回分のコラム。全道の執筆者40人が回り順で書くから40日目の「忘れた頃」新聞に出る。1回目(2011年1月17日)~終わりの18回目(2012年12月25日)までの時期は、38年間の教員生活最後の2年間で、それ以前とは少し違う精神状態で生活していた。やり残し感と達成感がない交ぜになった心があった。定年退職は「諦念退職」だと思うこともあった。
もやもやしている心の空気を入れ換えるような気持ちで書いた。自分の仕事、生い立ちや境遇、家族や人生…とりとめもなく浮かんでは消え、消えてはまた思い出すようなことを言葉で書き残していた。ここに書くことで音信不通の方々と連絡がとれたり、思いもよらない方からの手紙や「読者の声」で感想をいただいたりした。
今はまだ記憶にも新しいコラムだが、中級老人の頃には「俺もこんなに若かったんだ」ときっと感じるのだろうな。
平成26年9月28日
※ブログの構成上、投稿日時を新聞掲載終了の次の日にしてある。そうしなければこの記事が突然に今日のお目見えとなり混乱してしまうからです。