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映画 ジョシュ・ハートネット、スカーレット・ヨハンソン「ブラック・ダリア(’06)」

2008-01-01 11:13:24 | 映画

              
 1947年(昭和22年)のロスアンジェルス。太平洋戦争は、1945年(昭和20年)に終わっていて、日本は窮乏のどん底にあった。戦勝国のアメリカは、ドラッグの密売やレズビアン・クラブといった影の部分も存在し、特に性にまつわるレズビアンは忌み嫌われていた時代だった。
 ロスアンジェルス市警の二人の刑事バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)とリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)は、特捜課で仕事をすることになった。
              
 そしてリーに紹介されたのは同棲しているケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)だった。そして猟奇的な殺人事件、いわゆるブラック・ダリア事件が発生する。俳優を夢見る美女が、口を耳まで裂かれ臍から胴体が切断されていて、胃や腎臓それに脾臓、性器まで抜き取られていた。
 バッキーとリーは、強盗殺人犯ナッシュを追っていたが、事件発生を受けて異常なまでにこの事件を執拗に追うリーに、危険なナッシュを早く捕まえ無用な殺人を未然に防ごうと説得するが聞き入れない。
 事件や犯罪者と複雑に絡み合う展開になるが、謎を残してリーが殺されてしまう。バッキーに見えてきたのは、リーの暗い過去だった。
              
              
リーの同棲相手ケイやブラック・ダリア事件の被害者そっくりのマデリン(ヒラリー・スワンク)の二人の女に翻弄されるバッキー。複雑なプロットで分かりづらい点があるが、観る者を惹きつける力はある。
 それは主役のジョシュ・ハートネットが雰囲気を持った俳優だからだろう。雰囲気というのは、個性であり役柄の味を出すことであり悪役でも善玉でもそれらの雰囲気が出せる俳優ということになる。もちろんルックスに魅力がないと話しにならないが。
 スカーレット・ヨハンソンも英国アカデミー賞受賞者であり、ヒラリー・スワンクもアカデミー賞受賞者だ。彼女らを相手にジョシュ・ハートネットは、好演していて「ラッキーナンバー7」で観て注目した俳優だ。
 「ラッキーナンバー7」でもヌードを披露したジョシュだが、この映画でもヒラリー・スワンクとのベッドーシーンのあとヌードを披露している。

 監督ブライアン・デ・パルマ1940年9月ニュージャージー州ニューアーク生まれ。
 原作1945年1月に発生したエリザベス・ショート殺人事件に着想を得たジェームズ・エルロイ「ブラック・ダリア」
 キャスト ジョシュ・ハートネット1978年7月サンフランシスコ生まれ。高校時代はフットボールの選手。
 アーロン・エッカート1968年3月カリフォルニア州サンタクララ生まれ。「エリン・ブロコビッチ」で注目され有名になった。
 スカーレット・ヨハンソン1984年11月ニューヨーク生まれ。ソフィア・コッポラの「ロスト・イン・トランスレーション」の演技を評価され、ゴールデン・グローブショウや英国アカデミー賞など受賞。「理想の女(ひと)」が印象的だった。
 ヒラリー・スワンク1974年7月ネブラスカ州生まれ。‘04「ミリオン・ダラー・ベイビー」で二度目のアカデミー主演女優賞を受賞。
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