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映画 ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパー「アダプテーション(02)」

2005-12-27 12:37:59 | 映画
 スーザン・オーリアン著「蘭に魅せられた男―驚くべき蘭コレクターの世界」の原作がベースだという。残念ながら原作は読んでいない。
                    
 映画のオープニング・クレジットが流れる間、脚本家チャーリー・カウフマン(ニコラス・ケイジ)の自己憐憫のナレーションが流れる。
 こんな具合だ“僕のはげ頭の中味は独創的か?不安だから毛が抜ける。人生は短い、精一杯生きねば。今日は残りの人生の一日目だ。俗なセリフだ!………中略………なぜ僕はいつもおどおどしている?きっと脳細胞のせいだ。細胞の成分が悪い。僕の悩みはすべて細胞が原因だ。専門家に診せよう。でも外見は貧相なままだ。何をしても…”嘆き続けるチャーリー・カウフマンは、「蘭に見せられた男」の脚本がなかなか進まない。スランプに落ち込んでいる。

 双子の弟ドナルド・カウフマンは、兄に反して超楽天家で陽気で明るい。したがって恋人はすぐ出来る。兄と同じ脚本家を目指していて、ロバート・マッキーの養成講座に通い成功する。
                    
双子の兄弟を演じるニコラス・ケイジ
                       左:兄  右:弟 
 一方蘭収集家のジョン・ラロシュ(クリス・クーパー)のところにインタヴューに訪れたスーザン・オーリアン(メリル・ストリープ)はラロシュに惹かれていく。ところが幽霊ランといわれるポリリザ・リンデニイはみどりの麻薬が取り出せる。オーリアンは麻薬にも手を出す。

 チャーリーは脚本を半ばまで書き進んだが先に進めないので、ロバート・マッキーの講座を覗いてみた。そして質問した。怒鳴られ罵倒される。セミナー終了後マッキーに会って話を聞いてもらう。
 そのときのアドヴァイスは“秘策がある。映画はラストだ。ラストでうならせろ。欠点があってもラストがよければ映画は当たる。ラストだ。だが無理はいかん。強引なまとめ役を持ち込むな。登場人物の変化は必要だが、自ずと変わること。それをやればうまくいく”というわけで、この映画のラストも兄弟愛とスリルを持ち込んで印象付けた。
     スパイク・ジョーンズチャーリー・カウフマン
 映画の製作スタッフの脚本はチャーリー・カウフマンとドナルド・カウフマンになっている。チャーリーは当然実在する。ドナルドは架空だ。原作はスーザン・オーリアン。スタッフの名前を劇中に持ち込んでチョットややこしいけれどアカデミー賞の主演男優賞ニコラス・ケイジ、助演男優賞クリス・クーパー、助演女優賞のメリル・ストリープ、脚色賞のチャーリー・カウフマンとドナルド・カウフマンのノミネートのうち助演男優賞をクリス・クーパーが受賞している。そのほかの賞もノミネートや受賞がある。
                    
                クリス・クーパー
 この映画はベテラン俳優や中堅俳優を贅沢に使っている印象が強い。ジョン・マルコヴィッチ、キャサリン・キーナー、マギー・ギレンホール、ブライアン・コックス、カーラ・セイモアなど 監督スパイク・ジョーンズ1969年メリーランド州生れ。キャスト ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパー。

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