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映画 ロバート・デュヴァル、ケヴィン・コスナー「ワイルド・レンジ最後の銃撃」(03)

2005-07-25 14:02:32 | 映画
 ケヴィン・コスナーの製作、監督の男っぽい西部劇。まさに男を描いているが、その背後に女の強さと包容力を垣間見せてくれる。ラストに向かってちょっとご都合主義がのぞくのは残念だけれど、雄大な草原の映像は心が和む。見ながらこんなキレイな場所でキャンプが出来たらいいなー。とつい思ってしまう。

 画面では、ボス(ロバート・デュヴァル)、チャーリー(ケヴィン・コスナー)、バトン(ディエゴ・ルナ)、モーズ(エイブラハム・ベンルービ)たちカウ・ボーイがキャンプをするのでなおさらだ。この4人のカウ・ボーイはフリー・グレイザーと言って、草原を移動しながら牛を育てる人々のことらしい。当然牧場主からは嫌われる。町でモーズが牧場主の一味に痛めつけられて、ボスとチャーリーたちとの対立が始まる。攻めるか引くかボスとチャーリーが話し合う。
ボス   「この国を旅するのに他人の指図を?あの牧場主 保安官の話の間 せせら笑い最後に偉そうに命令を下しやがった。はらわたが煮えくり返る」
チャーリー「モーズの借りは返さにゃ、鞍をつけよう」

 映画だから当然悪いヤツは全員死んでしまう。銃撃シーンも鮮やかさと鈍重さが混在してリアルさが出ている。ボスのロバート・デュヴァルは、老カウ・ボーイを円熟した味で演じている。コスナーのチャーリーについてはチョット複雑で、南北戦争で多くの人を殺したため人を殺すことに何のためらいもないし、傷ついた相手にとどめの銃撃もいとわない。この役をやるにはコスナーの目が優しすぎる気もする。お互い惹かれあっている医者の妹スー(アネット・ベニング)に「あなたはそんな人じゃないわ」と見抜かれる。だからチャーリーが殺気立った殺し屋風でも困る。ケヴィン・コスナーがミスキャストとは言わないが、難しいところだ。久しぶりの西部劇を堪能した。エンディング・ロールのJulianna Rayeが歌う「Holding all my love for you」も心にしみる。
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