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映画「カットバンク」観客を騙そうとしたぞ!(アマゾンプライム)

2018-09-22 15:50:09 | 映画

          
 映画の雰囲気が「ファーゴ」に似ているなあ、と思っていたら、2014年「ファーゴ シーズン1」で監督のマット・シャックマンは一翼を担っていた。

 モンタナ州カットバンク。広大なお花畑でドウェイン・マクラーレン(リアム・ヘムズワース)とカサンドラ・スティーリー(テリーサ・パーマー)が、カサンドラが州のコンテストに出る練習をビデオカメラで収録していた。カサンドラの背景の遠くの農道で郵便配達夫のジョージ・ウィッツ(ブルース・ダーン)が銃で撃たれるところだった。

 カサンドラの父ビッグ・“スタン”・スティーリー(ビリー・ボブ・ソーントン)に告げ、ローランド・ボーゲル保安官(ジョン・マルコヴィッチ)がやって来た。そのビデオを見せて犯人探しを依頼。州の規定があって事件の目撃証拠があれば10万ドルの賞金が出るというのがある。

 ちょっと不思議なのが、スティーリーとボーゲル保安官が顔を合わせても、なにか冷やかで顔を合わせたくないとでも言いたげな雰囲気。ドウェインもカサンドラの父に対して「サー」付けの返事をする。冷え冷えとした空気が漂っている。

 そんな空気の中にもう一つの得体のしれないものが加わる。度の強い眼鏡をかけボロボロの車に乗るダービー・ミルトン(マイケル・スタールバーグ)と言う男。郵便局の窓口で「ミルトンね。どこへ行ってたの? 久しぶりね」などと声をかけられる。地元住民でほとんど姿を見せなかった不思議な男。この男、意外に腕っ節が強い。右手一つで相手の喉を締めあげることが出来る。しかも頭のいい男。

 この男が徐々に、あるからくりに近づいてくる。そのからくりと言うのは、10万ドルの賞金をせしめるからくりのこと。ウィッツは死んでいないし(後でミルトンに殺されることになるが)ドウェインも、カサンドラも、ウィッツも、ビッグ・“スタン”・スティーリーも、 ボーゲル保安官もすべて仲間だった。

 実地調査にやって来た州の検事補ジョー・バレット(オリヴァー・プラット)が言うには「賞金は2,3カ月先になる」。

 従ってドウェインは退職金と称して一部を貰い受け、カサンドラと「モンタナ州カットバンクはここまで」の立て看板を車の背後に追いやって目指すは大都会。夕日に向かって疾走する車にカントリー・ミュージックが追走する。ハンク・ウィリアムズ、ジュニアが歌う「Cut Bank, Montana」2014年制作 劇場未公開
  
   
   

   
監督
マット・シャックマン1975年8月生まれ。「ドクター・ハウス」シーズン3~4 シーズン6~8がある。

キャスト
リアム・ヘムズワース1990年1月オーストラリア生まれ。
テリーサ・パーマー1988年2月オーストラリア、アデレート生まれ。
ビリー・ボブ・ソーントン1955年8月アーカンソー州ホットスプリングス生まれ。
ブルース・ダーン1936年6月イリノイ州シカゴ生まれ。
マイケル・スタールバーグ1968年7月カリフォルニア州ロングビーチ生まれ。
オリヴァー・プラット1960年1月カナダ生まれ。
ジョン・マルコヴィッチ1953年12月イリノイ州クリストファー生まれ。
コメント
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