首狩りから転じて、人材引き抜きという職業をいう。それを専門に行うロジャー(アクセル・へニー)は凄腕のヘッドハンターではあるが、裏の顔も持っている。
それは、ヘッドハントの相手を絵画などの美術品収集の趣味の人材を選ぶ。面談のとき情報を集め本人の留守中(夜でも昼でも)に忍び込み模造品と入れ替えて本物を盗み出す。楽々と仕事が出来るのは警備会社の男がセキュリティを解除するからだ。
どうしてかと言うと、自身の身長が170センチに満たないが、美貌の妻ダイアナ(シヌーヴ・マコディ・ルンド)は180センチという身長差があってコンプレックスと共に嫌われたくないという気持ちが画廊を始めた妻への贈り物だった。
勿論、ダイアナは正規の値段で買ったものと思っている。ある日の画廊のパーティでダイアナが親しげに話しているクラス(ニコライ・コスター=ワルドー)を紹介される。挨拶と会話の中でクラスがHOTEという会社から離れたのを知る。早速ヘッドハントに取り掛かる。
ところがこれがとんでもない罠だった。なぜ、クラスがロジャーを殺しに来るのか。謎を秘めたままアクションが展開。その過程がよく出来ていて良質のミステリーに仕上がっている。勿論、最後はハッピーエンド。ノルウェー映画を初めて観た。
監督
モルテン・ティルドゥム1969年5月ノルウェー生まれ。2014年「イミテーションゲーム/エグニマと天才数学者の秘密」でアカデミー監督賞にノミネート。
キャスト
アクセル・へニー1975年10月ノルウェー生まれ。ハリウッド映画、2015年のマット・デイモン主演の「オデッセイ」にキャスティングされている。
ニコライ・コスター=ワルドー1970年7月デンマーク生まれ。
シヌーヴ・マコディ・ルンド出自不詳
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