昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

近付く秋の気配

2005-08-25 22:18:14 | 日々の雑記
 処暑も過ぎた或る日、湿原道路に出掛けて先ず驚かされたのは、空気の変わりようだった。照る日曇り日には全く関係なく、肌にベッタリと纏わり付いていた、湿気の多い空気は一変していた。
何時ものように葦の野面を渡って来る風には、濃くて重い湿気さは跡形も無く、さらりと乾いていて正に涼風そのものだった。ホッとして見渡す葦原は何時の間にか、立ち枯れていた葦は姿を消し、瑞々しいばかりの若い葦で一面が覆い尽くされていた。また何時もは靄がかって姿を見せなかった阿寒の山々は、頂きこそ厚い雲に覆われていたが、麓方面の稜線がハッキリと見えるのも、近付く秋の現われであろうか。更に道路脇の植物群も主役交替とばかりに、何故か紫がかった花が多い。それに花の大半の佇まいは、控えめで可憐だった。

 余り野草の知識に疎い私の知るところでも、例えば、クサフジ・トリカブト・ツリガネニンジン・アザミ・シモツケソウ・ヒルガオなどがあげられる。
クサフジ

イブキトリカブト

ツリガネニンジン

ノアザミ

コヒルガオ

ヤマハギ

ホザキシモツケソウ