昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

ブヨの襲来(近付く秋より)

2005-08-28 20:38:27 | 日々の雑記
 朝から雨模様の天候のせいか、気温は18度にも上がらず肌寒いほどであった。
もはやこの地域での束の間の夏は既に終わったかのようで、野面を渡る風の佇まいには、秋の序章の始まりを色濃く漂わせていた。
 その風に乗って来たのかどうかは全く分からないのだが、身体に寄って来るブヨが急に増えて来た。ブヨは正に憎っくき吸血鬼とも呼べる存在で、思い起こせば昨年もこの湿原道路でやられている。
 普通蚊の場合は刺されて血を吸われると云うが、ブヨの場合は皮膚そのものを噛み切るらしい。実際私がブヨにやられた時も正にそのとおりで、激しい一瞬の痛みで気付かされた。その時点ではもう吸われた後のことで、血の痕跡を見て「嗚呼・・・やられてしまった」との思いを抱くのみで、その後に来る激しくてしつこい痛痒さを知る由も無い。これだけは経験して見なければ、到底分からないものである。
そしてまたこの痒さは一ヶ月以上にも及ぶことがあり、更に噛み傷はしこりととなって後々まで残り、更に忘れた頃に痒みがぶり返して来ることもあり、実に厄介な吸血鬼なのである。

 今年も全く同じでこの吸血鬼ブヨは、こちらの隙を窺って執拗に追い駆けて来るのだ。またこのブヨの蚊と違って嫌らしいところは、薄物であれば衣服の上からでも簡単に攻撃して来ることである。肌を露わにしていないからと云って安心は出来ない。風の強い日ならばともかく無防備では歩けないから、虫除けは勿論だが殺虫剤さえも所持して歩くことにしている。
 しかし対策が万全だからと安心は禁物で、カメラに夢中になり暫しでも立ち止まろうものならブヨたちの総攻撃を受けてしまう。

 なお蚊の場合は汗かきの人が良く被害に遭うと言われるが、ブヨの場合はどうなのだろうか。短パンに半袖姿で平気に歩いている人も居るから、ブヨの方にでも、それなりに好みのタイプが有るのかも知れない。思うにどうやら私は蚊やブヨに好かれるタイプらしい。