畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

古暦

2011-12-25 18:55:05 | 暮らし

12月25日(日)   ときどき 

晴れるが、寒い。こんなときは、ときどき、薄黒い雲が、空を走る。太陽を隠すこともある。急にぐんと冷える。チラチラと雪を降らす雪雲かと、見上げる。幸いに雪が舞うこともなかったが、有馬記念の優勝馬を祝うかのように、真っ白に降ってきたという。

賃餅の準備で、もち米を洗い、水に浸す。蒸篭や釜戸などの準備をしながら、高校駅伝の中継を見て、気忙しい暮と云いながら、のんびり過ごす。ついでだと、早めに風呂の釜に火をくべ、電気バリカンの用意をする。散髪しようと思っていながら、この間の風邪騒ぎで、延び延びにしてしまった。伸びすぎてしまった髪を切り落とし、すっきりとした。

で、暖まった体で、歳時記暦をみると、古暦 という文字が飛び込んできた。

古暦  手元に置いた暦や壁に掛けたカレンダーも、残る日々はわずか。一年の長さを思うか、短さを思うか。新しい暦を用意すれば、その年の暦は早、古暦といわれる。古暦は捨てがたい。  《 酔うて寝た  日の数々や  古暦    几薫》

とあった。振り返って、私の気持ちに、あまりにもぴったりというような句である。この一年も、酔いで一日を締めくくり、短い一年にしてしまった。