ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

535        ポカ

2006-12-21 23:27:07 | Weblog
※加茂町2丁目、なつかしい雰囲気の板塀。
 クリック♪


ここのところ外食が多いせいか、肌荒れ・舌荒れがひどい。
それなのに、きょうも昼食は外 (ちょうどお昼前に外へ出る用事が多いので)
きょうは 「びっくりドンキー」 でランチを食べた。

午後からは木曜組のレッスン納め。
発表会用の楽譜を渡すと、みんなウレシそうなテレたような顔になる
今回はあまりクラシックっぽくない選曲が多かった。
楽しめる雰囲気の曲が多いのは良いことだが、正直いうと、生粋の <定番発表会用練習曲> を弾きこなせる生徒がほとんど居ないという理由もある。
耳慣れた名曲などだと腕前のほどがバレやすいが、あまり馴染みのない曲だと少々間違ってもゴマかしやすいのだ。
そういう点で、ルンルンピアノ教室の発表会はレベルは低いがオモシロいかも知れない (まさかココを見ている父兄はいないだろうな?! 

ただし今回選んだ曲は、生徒のちからよりも少々レベルの高い曲が多くなってしまった。
1月以降は ‘鬼のルンルン’ になりそうな気配が濃厚だ・・・


夜、伊丹のKさんのお見舞いで宝塚市立病院へ行く。
ここは、Nの入院、姪の入院、甥の入院、母の入院とずいぶんお世話になった場所だ。
今回は久しぶりだったので建物内に入ると懐かしく感じた。

Kさんはずいぶん輸血もして安静にしていなければならないのに、Nの顔を見ると終始しゃべりっぱなしだった。
責任感の強いかたで、やり残した仕事のささいな事まで気にかけていらっしゃり、そういうところが倒れる原因にもなったのだろう。
奥様がとても気丈に支えていらしているのを見て、(自分なら一体どうだろう) と考える。
でも、いくら想像してもロクな情景が浮かばないので、すぐに考えるのをヤメた。

帰りし 「安倉食堂」 へ行くが、駐車場が満員だったので近くの 「めしや食堂」 へ行く。
欲深そうなオバサンが、おかずが並ぶ棚の、列の1番奥まで手を入れて新しそうなのを取っていた。
手前のおかずにオバサンの服の袖がひっつきそうになっていて、となりのご主人らしき男性が黙って手前のお皿をどけている。
スーパーでお豆腐やお肉を買うとき、1番奥の方まで必死に手を伸ばして商品をつかみ取る人がいるが、あれと同じ感覚なのだろう。
なんだかすごくイヤな気持ちになってしまった・・・

クルマに乗り込んで 「ヤダよね~、ああいうオバサンって!」 とさんざん言いつつ我が家へ戻ると・・・

なんと、玄関前でピアノの生徒が待っているではないか 


私のポカだった・・・・・


他人のことを責めている場合ではないと思い知った

おわり

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

534        クリスマスケーキ

2006-12-20 23:10:40 | Weblog
※ 「菜京ラーメン」 にて。
  あまり気持ちのいい写真ではありませんが・・・クリック♪


昼前から2人で宝塚阪急へ。
Nが銀行へ行っているあいだ、1階のケーキ売り場へ行く。
毎年、近くに住む甥と姪にクリスマスケーキをプレゼントするのだが、その予約に出向いたのだ。
今年は出足が遅かったせいか、残っているケーキの種類も少ない。
(もうこれでいいや・・) と適当に売れ残りのを選び、予約の列に並んでいると
「あら!?  先生」
顔をあげると、3年前まで父娘でピアノを習いに来て下さっていた家の奥様 (Aさん) だった。

とても懐かしくて、今年受験のMちゃんの話なども詳しく聞きたかったのだが、実はこの日の私はサイアクだった

ここ3,4日お風呂にも入らず (特に理由はない、ただただメンドクサかっただけ) その上きょうは顔も洗っていなかった。
はいているパンツには穴もあいているし・・・文字通り 「最低」 のいでたちのルンルンだった

普通なら 「それでは急ぎますので、失礼します」 と切り抜けるところだが、予約の列に並びながらそれは出来ない。
(いやぁ・・・大変なことになっちゃったなァ) と1人汗をかいていると、Aさんの番になった。
横で見ていると、なにやらお店の人にキャンセルの申し出をしているようだった。
小声なのでよく聞き取れなかったが、どうも旅行か何かの予定が入ってしまった様子。
レシートも無く、お店の人もチョット困ってどこかへ電話をかけている。

するとAさんがこちらを振り返り、「あの・・先生もクリスマスケーキをご注文ですか?」
「ええ、今年は出足が遅れたんであまり気に入ったのが無かったんですけど・・・」
「あの、失礼ですけど・・もし良ければ、ウチで予約した分を引き取って下さらないでしょうか」

ナルホド・・・旅行のためにキャンセルすべきクリスマスケーキを、私が代わりに引き受ければ向こうも助かるというワケだ。
もともときょう予約しようと思っていたケーキだって気に入って選んだ物ではないのだし・・・
即座に 「いいですよ♪」 と言おうとした後、(いや、待てよ!) とハタと考えた。

A家のご主人はお医者さんなのである。
お医者さんの家で予約するケーキとなると、もしかして値段が・・・
○○ホテルとか××ホテルのだったら・・・ドーシヨーか

そんな私の心も知らず、Aさんの奥様はカウンターの上の写真入りパンフレットを見て、ノンキそうな声で 「これなんですよ」 と指差す。
白い生クリームのかかった丸いケーキの上に、イチゴとサンタの人形がデコレーションされている。
実にオーソドックスなクリスマスケーキの写真だ。
しかし問題はお値段。
「ああ、可愛いですねぇ」 と言いつつ、笑顔はそのままに、ケーキ下に書かれた数字へ鋭くそそぐ視線。
ふだんは近視と乱視のため、「見えない見えない」 と騒いでいるルンルンだが・・・
人間イザとなれば、驚くべき力を発揮するものなのだ。
 「火事場のバカちから」 とでも言うのだろうか。
あんな小さな数字を、しかも瞬間で正確に読み取れるとは・・・

値段はさいわい、もともと買おうとしていたケーキとそう変わらない数字だった。
内心ホッとしながら、「ああ、それじゃあ私が引き取らせて頂きます♪」 と、実にスマートに答えることが出来た。
Aさんも喜び、店の人も助かり、私も売れ残りのより数段美味しそうなケーキがゲット出来たのだからメデタシメデタシというところだろう

その後書店でNと落ち合い、外でお昼を食べることにする。
ダイエーそばの176R沿いにラーメン屋さんがオープンしていたので入ることにした。
Nは 「九条ネギ塩ラーメン」 私はごく普通の 「菜京トンコツしょう油ラーメン」 を注文。
オープン日で忙しいせいか、出て来るまで20分以上待った。
やっと出てきたラーメンを食べると・・・・・
モヤシが多いのはgoodなんだけどなぁ

その後 「ケーズ電気」 へ。
PC関係の売り場へ行くと、何がなんやらワカラナイ。
完全に時代に取り残された感がある。
Nはちゃんと分かっているのだろうかと確かめると、「・・・ボクももうそろそろ限界やなぁ」 との事。
年寄り世帯にはキビシイ世の中だ・・・

夜 「HIRO」 へ行く。
Nはアイスコーヒー、私は 「クリスマスブレンド」 を頼む。
「クリスマスブレンド」 はけっこう酸味が強くてマイッタ。

帰りしなその事でブツブツ言うと、「もともとコーヒーは向いてないんじゃない?」 とNにハッキリ言われる。

もしかすると・・・・・そうなのかも知れない、悲しいけれど・・・。

「どのコーヒーにも、多少は酸味があるもんなんちゃうかな?」

とどめのセリフを食らってノックダウン・・・


そう言えば、きょうの亀田ランダエタ戦を見なかった。


おわり 
   
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

533     再び 「鴨神社」

2006-12-19 22:30:29 | Weblog
※ 「写真、撮られるで!」 「撮られへんわ!!」 と言いながら目の前を走り過ぎていった自転車。
クリック♪


きょうは1日オフ、ずっと気にかかったまま放ったらかしにしていた発表会の曲決めに着手する。
今年は中学生以上の生徒達がバンバンやめてしまったので、小さい子達の曲がほとんどだ。
久しぶりに集中してマジメにやっていると、そばで寝転がって詰め将棋を作るNの鼻歌がうるさかった。
何度注意しても治まらなかったがメゲずに頑張る。

なんとか半分こなすとお昼前になっていた。
きのう留守中に配達された荷物を取りに郵便局 (本局) まで出向く。
朝、「チルドなのでお早めに取りにきて下さい」 という電話があったのだ。
窓口で引き換え証を渡すが、長々と待たされる。
(どうしたんだろう・・) と奥の方を見ると、係りの職員の人が必死になって探し回っている。
10分が過ぎ、15分が経過。
段々不安になってくる。 (本当に出てくるんだろうか、出て来なかったらどうするつもりだろう・・)

さんざん待たされたあげく、なんとか無事受け取る。
Y君からのお歳暮の 『辛子明太子』 だった。
ありがたく頂いて車に戻る。
お昼だったので、久しぶりで川西の 「フレンドリー」 へ行くことになった。

ランチバイキングを食べてお腹いっぱいになる。
駐車場に戻ってふと気づくと、ここはおととい出かけた 「鴨神社」 の近くのような気がした。
お天気もよいので、息抜きがてら出かけてみることになった。

走り出すと、なんと、鴨神社は車で5,6分のところにあった。
(ホエ~、こんな近く??
青空の下で見る鴨神社は、おとといとはまた違った表情に見える。
ヒヨドリのかん高い泣き声が境内に響き渡っていた。

神社を出て、道路向こう側の古い町並みへ足を伸ばす。
先日と変わらず、人通りの少ない路地だらけの道を歩いた。
古い農家の板塀や漆喰塗りの壁が、アチコチにごく普通の表情で溶け込んでいる。
黄色いキク、真っ赤なケイトウ、古い木の電柱、小さな初冬の畑・・・どれも昭和初期のにおいがする。
Nが上機嫌で、何枚も写真を撮り歩いている。

「むかしボクのおばあさんの家があった辺りと全く同じ風景だ!」

3,40分ほど散策したあと、最明寺川のほとりまで足を伸ばす。
きょうも数羽のカモ達がグワグワ言いながら遊んでいた。
ポンプ場の付近に出ると、1羽のゴイサギが背中を丸くしてジッと佇んでいる。
そのそばを、 「ギャアッ」 と叫びながらアオサギが飛び越え、ポンプ場建物の屋根に止まった。
まるでエジプトの王の墓を守る、古代鳥のようなシルエットだ。

川の向こう岸に 「JR川西池田駅」 が見えてきて、そろそろ引き返すことにする。
鴨神社まで戻ってクルマに乗り込んだ。

帰り道、「HIRO」 へ寄って一服。
きょうはコーヒーでなく、『オーガニック・オレンジジュース』 を注文。
なんの変哲もないふつうの味のオレンジジュースだった。
Nは 『シナモン・チャイ』 を注文。

昼間食べたバイキングのせいか余りお腹が空かないので、夜は明太子とお味噌汁だけで夕食。
そのあと、トビオ達のオヤツを買いに 「ひごペット」 へ行く。
ヨウムが2羽に増えていたが、1羽は ‘売約済み’ の札がかかっていた。
何もしゃべれないと思っていたのに、係りの人がエサをやる時だけ、「オハヨー」 とメンドクサそうなオッサン声で喋っていたのが可愛いかった

幸せにになるんだよ、ヨウタロウ・・・


さあ!
今から再び 「発表会の曲決め」 にとりかかる


おわり
コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

532     黒川雅子日本画展

2006-12-18 21:16:25 | Weblog
※黒川雅子さんの 『紋蟹』  クリック♪


昨夜とうとう、Nの前歯 (さし歯) がキレイサッパリ取れてしまった。
これでやっと歯医者さんに行かざるを得なくなったので安心。
今朝、暗い声で予約電話を入れるNの横顔が可笑しかった。

午後から <黒川雅子日本画展> を見に、心斎橋の 「ギャラリー永井」 へ出かける。
黒川雅子さんの夫は、推理小説作家の 黒川博行さん ←クリック で、御夫妻は私たちの仲人でもある。
実は新婚時代、この奥様の絵がもとで大ゲンカになったことがあった。

結婚式を挙げる直前、あいさつも兼ねて黒川邸へ伺った時のこと。
絵に興味のあった私達は奥様にお願いしてアトリエを見せて頂いた。
ところが、その時に見せられた数々のヌードデッサンに対するNの興奮ぶりがすごかったのだ。

「わあ! すごい!!  本当に生きてる人間みたいや、キレイやなぁ

(そばに寝そべって) 「こうしてると横で一緒に寝ているみたいやなぁ・・いいなぁ」

「あ、これイイナァ・・持って帰っていつも眠るそばに置いときたいなぁ (その時のヌードデッサンは奥様のご好意で後日送って頂いたのだが・・ワケあって今は愛媛の実家にある) 」

アトリエにいた1時間ほどの間、ずっとこういう感じだった。
まだ新妻だった私は、顔では笑い心では泣きながら、針のむしろの1時間をひたすら耐えた。

黒川邸をお暇したあと ‘修羅場’ となったのは言うまでもない・・・

今はそんなことも過去の笑い話となり、こうして2人そろって絵を見に行けることをシアワセに感じる (でも、今また同じ事態になったとしたら、もっとすごい修羅場になるような気もするが・・)

心斎橋のギャラリーは、大丸の真ん前でとてもわかりやすい場所だった。
私たちの他にも、絵を見に来られる人達がひっきりなしで奥様もお忙しそうだ。
そのうち1人の男性が来られ、「彼は渡辺章雄さんと言って、とっても人気のある琳派の絵描きさんなんですよ」 と紹介される。
絵の構図や手法、落款印の位置などについて、私たちの目の前で2人のプロが意見のやりとりをする。
なかなか出会えることのない貴重なシーンだ。
帰宅してすぐ 「渡辺章雄さん」 をググってみた。  渡辺章雄さん ←クリック

黒川雅子さんの絵やプロフィールも、こちらで沢山ご覧いただけます (ヌードデッサンも多数!)

黒川雅子さん ←クリック

日本画の世界にじっくり浸るシアワセな時間だった


その後、道頓堀まで歩き、『今井』 で 「キツネうどん」 を食べる。 今井 ←クリック
やっぱり大阪に来たらキツネうどんでなくっちゃ!

その後さらに歩き、目指すは千日前の 『丸福珈琲』  丸福珈琲 ←クリック

ホットケーキと丸福独特のまっ黒なコーヒーを飲む。
ニガイけど美味しい♪ なつかしのホットケーキと実によく合うのだ


トビオとクロが待っているので、その後大急ぎで帰宅。
なんとか7時前に到着。
クロのギャオギャオいう声で迎えられる。

いい1日だった。


おわり
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

531      鴨神社

2006-12-17 22:14:14 | Weblog
※ 写真差し替えました。
  鴨神社境内のレトロな雰囲気漂う大看板。
  クリック♪


午前中から将棋教室。
昨日のディナーショーで、唯一、師匠の長所を言わなかったN2級とS4級がお手伝い。
きょうはヒマだったのでそばでズッと見ていたが、あまりにもウルサイ子がいたので 「イイカゲンにしろ!!」 と、引っ叩いてしまった (ブタは死ねとか言ってたので・・)
これがもし学校とかなら 「体罰」 などと言って問題になるのかなぁ・・ (ああバカバカしい世の中だ)

お昼は、きのうの残りの 『にんじんライス』 に、ホワイトソースをかけて出してみた。
ちょっとご馳走っぽくて、みんな喜んでいた (ような気がする)

お天気もよいので午後からブラッと歩くことに決める。
電車に乗ってどこへ行こうか考えているうち、鴨神社のことを思い出し行ってみることにした。

「川西能勢口」 で降りてまずは腹ごしらえ。
構内のマクドへ入って、『レタストマトバーガーセット』 を注文。
窓の外を眺めながらボンヤリ食べていると、若い母親と2年生くらいの女の子がやってきて隣へ座った。
母親が商品を取りに行っているあいだ、おもむろにケータイを取り出してゲームに興じる少女。
ピッピッピピ・・という電子音が耳につく。
戻ってきた母親は窓の外を向いて座り、そのまま黙ってコーヒーを飲み始めた。
段々ムカムカしてきたので、さっさとポテトを食べ終え静かにその場を去った。

JR川西池田駅まで行くと、少し先にこんもりとした緑の茂みがある。
(きっとあそこだ) と思って歩くことにした。

穏やかなよい天気だ。
小さな畑があっちこっちに広がっている。
青々とした葉っぱはホウレン草だろうか。
黒っぽく熟したまんま、寒そうに縮こまって枝先に取り残されているイチジクの実。
川西はイチジクの産地としても有名なのだ。

道を尋ねながら行くと、最明寺川沿いの細い一本道に出る。
川沿いのフェンスに沿って、白や紫のキクや、葉っぱのすっかり落ちたカキの木などが植えられている。

しばらく行くと水門があった。
ちょっと立ち止まって見ていると、川の中ほどに小さな中州があって、緑色の顔をした鴨達が5,6羽、ヨチヨチ歩いたり羽繕いなどしながらくつろいでいる。

(鴨神社とは関係ないんだろうな・・)

いきなり大きな車道に突き当たった。
道路わきに 『宝塚川西線』 と書かれている。
そばで畑を耕しているおじいさんに鴨神社を尋ねると、「その坂を登っていけば、すぐ右にありますわ」 とニコニコ顔で教えてくれた。
笑顔は人を元気づけてくれる

静かな川沿いとは打って変わって、車の騒音の激しい道路際の坂を上がる。
住所表示板は <加茂1丁目>
アスファルトの道では、色とりどりの落ち葉が午後の日差しを照り返している。
散歩中のハスキー犬が、カサカサと音を立てて踏みしめながら通り過ぎていった。
どこからか、石焼イモ屋さんの 「ピーーー」 という音が聞こえてくる。

坂を登りきると幼稚園の前に出た。
『鴨神社』 の入り口はそのすぐ横にあった。
大きな石の鳥居をくぐりぬけて静かな境内に入る。
思っていたよりも立派な、朱塗りの本殿があった。
その脇に、なんともレトロな絵が描かれた大きな看板が立っている。

《よみがえる加茂遺跡へ》 というタイトルで、石器時代の格好をした男女が、それぞれ狩をしたり畑を耕したりしている姿が描かれていた。
(こういうのは賛否両論分かれるところだろうなぁ) と思いつつ見とれていると、不意に 「パーンパーン」 と大きく拍手を打つ音が聞こえてビックリした。

振り返ると、1人の女性が本殿に向かって熱心に手を合わせている。
看板の絵を見てよろこんでいる自分が幼稚く思えた。
しばらくその辺の写真をとっている間に女性はいなくなっていた。
境内には私ひとり。
時おり吹きつける風に、吊るされた絵馬がカラカラと音を立てて揺れる。
境内のすみで地面をつっついていた10羽ほどのハトが、突然大きな羽音を響かせて飛び立っていった。

神社の鳥居を出てもと来た道を戻ろうとすると、道路の向こう側に古い家が見えた。
まだ時間も早いので行ってみることにする。

道を渡ると、そこは古い板塀や入り組んだ路地の連なる古い町だった。
北京の四合院を思わせるような大きな農家もある。
朽ち果てた家の裏手に、赤い鶏頭の花や黄色いキク、ミカンのなる木を見つけて写真を撮った。

(こんなところでかくれんぼや鬼ごっこをしたら楽しいだろうなぁ♪) と思いながらグルグル歩き回るうち、ずいぶん奥まで入り過ぎたようだ。
空模様があやしくなってきたかと思うとサッと強い風が吹きつけ、ポツポツと小さな雨が降り出してきた。
(ヤダなぁ・・早く戻らないと)

しかし、いざ戻ろうとキョロキョロしても路地だらけで全く方向がわからない。
古い家はどこもひっそりと戸を閉ざし歩く人もない。
そろそろトイレにも行きたくなってきたし、アセッてむやみに歩き回った。

屋根に大きな金飾りのあるお寺の前へ出る。
(無かったよなぁ、こんなお寺・・・) と不安な気持ちで立ち尽くしていると、すぐ頭上で 「アーッ アーッ」 と怒ったような声でカラスが鳴いた。

雨脚が強まってきた。
大急ぎで歩き回るがまったく方向がわからない。
泣きたい気持ちになってきた頃、やっと車道が見えてきた。

それでも駅までの方角がわからなく、何人かの人に道を尋ねながらひたすら歩く。
結局ハッキリとわからないまま、いつの間にか旧176Rへ出た。
いつも車の窓から見える 『東洋食品研究所』 の建物前を横切り、宝塚方面に向かって歩く。
ただでさえ歩道のない狭い176Rを、傘をさしながら身を小さくして歩く。
びゅんびゅん引っ切りなしに走ってくる車は、さぞジャマ女に感じたことだろう。

トイレが限界に近くなってきた頃、<山本駅まで800メートル> の看板を見つける。
(耐えきれるだろうか・・)

もう何も考えずにひたすら歩く。
内股ぎみでヘンな歩き方になるが、そんなことは構っていられない緊迫した状況だ。 
冷たい雨の中、ひとり汗だくで尿意に耐えながら歩く哀れな女ルンルン・・・

やっと 『あいあいパーク』 が見え出してきた。
あと10分も歩けば駅のトイレへ辿りつける。
最後の元気をふりしぼって山本駅を目指した。

そして、ギリギリセーフでトイレへ (バタンッ!)

        


晩はNが伊丹の忘年会に出かける。
私は 「○ッポロ一番 みそラーメン」 に、もやしとネギをたっぷり入れてタマゴを落として夕ご飯 (おいしかった♪)

その後、昼間の散策のせいか、ショップチャンネルをつけっ放しにしながら、何と2時間半もソファーでうたた寝してしまった。

10時半頃Nが帰宅。
今はNがソファーの上で高イビキだ。

おわり
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

530     森家の贈るディナーショー

2006-12-17 00:32:51 | Weblog
※食事タイムも後半、もう 「たらこスパ」 しか残っておりません。
 ミカンには数字が書かれています。
 クリック♪


今年も恒例の 「森家が贈るディナーショー」 の日がやってきた。
結婚してすぐの年から始めたので、もう10年以上続いていることになる。
毎回、将棋や囲碁の棋士、他の門下の子ども、フォルクローレの桑原さん、旅の仙人やその仲間・・・などなど多彩なゲストを招いて、みな終電ギリギリまで飲み食い喋り、子ども達も人生の先輩達から大いに喝を入れられていた。
今年は初めて、子供のみ参加のディナーショーとなる。


あの村山聖さんも3回ほど参加してくれた。
私は村山さんが来てくれるのが嬉しくて嬉しくて、毎回ソワソワしていたことを思い出す
Nも同じだったようで、村山さんが来る日は朝から機嫌がよかった。
yシャツの袖をまくりあげて大盤解説していた姿が、今でもハッキリと目に浮かぶ。
将棋のわからない私でも、飽きることなく聞ける解説だった。

今回のディナーショーは準備がほとんど出来ていなかったので、当日ひどくバタバタしてしまった。
段取りが悪く、6時からの開始時間にも食事の準備が間に合わなくてアセッた
今回は 『にんじんライス』 というのに初挑戦したが、これがマズかった!
にんじん5本分のすりおろしを使うのだが、硬いにんじんを一度に大量に入れ過ぎたせいか、フードプロセッサーがウンともスンとも動かなくなる。
悩んだ末おろし金を使うが、2本おろし終わった時点でギブアップ。( く~っ!!  腕と腰が痛ーい

ハッと思いついて、軽く湯がいたあとジューサーミキサーに入れて攪拌。
なんとかそれらしくなってホッとする。
お米とコンソメとおろしたニンジンを一緒に炊飯器へ入れてスイッチオン (ふ・・やれば出来るのだ)

昨夜用意しておいた 『もちチーズ春巻き』 を揚げる。
これは、春巻きの皮にお餅とチーズと三度豆を巻いたルンルンお得意の一品で、毎年好評なのだ。
今年も40個作ったがアッという間に売り切れてしまった。

にんじんライスが炊き上がるまでの間に、お楽しみの 『プレゼント交換』
プレゼントは <必ず1000円以内の物> という規定がある。
数字を書いたミカンを1つづつ選び、同じ番号の書かれた商品をもらうのだが、私はN5級のプレゼントが当たった。
包みを開くと 『MAMAIKUKO』 のミニバッグ。
(これはゼッタイ母親が選んだな・・
Nは、大石三段からの手袋が当たっていたようだった。

他にオモシロイもので 『毛筆』 というのがあった (当たったK4級が茫然とした顔をしていた
これは今回のユーモア大賞になりそうだ

にんじんライスが出来上がり、『手抜きタラコスパ』 と 『ミートソーススパ』、到来物のハムなどと一緒に出す。
今年はズルしてサラダは無し

嬉しいような嬉しくないような顔をしながら食事をとる子ども達。
今年は18名の参加だったが、狭いリビングに長机でいっせいに食べる姿は孤児院そのものの風景だ。
差し入れの手作りクッキーやドーナツも優しい味だった

早く帰らなければいけない子ども達もいるので、急いでクイズタイムに入る。
昨夜ネットで探したクイズを次々と出題する。
その中でも、ちょっと面白かったものをいくつかピックアップ♪


☆ 宇和島市(愛媛県)には、市営の○○場がある。 さて、その○○とは?
 1、闘鶏 2、闘犬 3、闘牛

☆ 総理大臣を多く輩出している都道府県は?
 1、岩手県 2、熊本県 3、山口県

☆ 直進できるカニは?
 1、イワガニ 2、クモガニ 3、スナガニ

☆高校生が取れない免許はどれ?
 1、ボイラー技師 2、危険物取扱責任者 3、毒劇物取扱者

☆商品についている 「バーコード」 。 最初の二桁が示すものは?
 1、商品名 2、会社名 3、国名

☆「土壇場」 とは、もともとどんな場所のこと?
 1、能舞台 2、処刑場 3、相撲の土俵

☆国会の記名投票。 賛成票は白。 では反対票は何色?
 1、赤 2、青 3、黒

☆芥川龍之介の作品にあるものは?
 1、あばばばば 2、いばばばば 3、うばばばば

☆「ブービー」 もともとの意味は?
 1、まぬけ 2、子どもの泣き声 3、足が遅い


クイズコーナーのあとは 「ひと口コメントコーナー」
皆、何を言っていいのか判らないようだったので 「血液型」 と 「長所と短所」 を1人づつ言うことにする。
血液型は意外にAが少なかった。
長所は18人中15人ほどが 「集中力がある」 「最後までやりとげる力がある」 とのこと。
私は心底 (ウラヤマシイ・・) と思って聞いていたが、横でNが小さな声で 「そんな風に思えんけどなぁ」 と呟く。

その後、本邦初公開 『師匠のいいところを探そうコーナー』

「動物の世話をよくするところ」
「詰め将棋の本をいっぱい出してるところ」
「弟子たちの面倒をしっかりみてくれるところ」
「メガネがいい」
「動物に好かれるところ」

なんだか小学生の教室にいるような気分になってくる・・・
N2級がまだ何も言っていないので指名する。

ルン 「師匠のいいところは?」
N2級 「・・・・・・」

「え?  何もないの?(半ば脅迫めいている)」
「・・・・・・」
「何か1つくらいあるでしょ?? (完全に脅迫)」
「・・・・・・」
「あっそう! じゃあN君は師匠を師匠として尊敬出来るところはナンにもないって事だね!!」

こちらを驚いた顔で見上げながらアワテテ手を横に振るN2級。

ちょっと可哀想なことをしてしまったかなぁ・・・
でもこれで、口下手のN2級の真っ正直さを知ることが出来てヨカッタ


今年は子どもだけなので8時前にお開き。
そのあと、将棋をするH兄弟、K4級、S4級を家に残し、H夫妻と4人で 『HIRO』 へ。
Nのみケーキセット。
きょうは初めて 『マンダリン』 を飲んでみた。
(う~~~~~ん、これはパスだなぁ・・・
H父とNは、私の最もニガテとする 『キリマンジャロ』、 H母はカワイイ器に入った 『カフェオーレット』
ディナーショーのクイズを出すと、H母がスラスラと答えるのにはビックリ!
かなり頭が柔らかいのだろうか・・・
試しに、先日の 「沖縄料理ツアー」 で皆でウンウン言いながら解いていたクイズを出すと、どれも瞬間で正解。
これも才能の一種なのかも知れない。

帰宅すると9時半近かったので全員解散。

今年も何とかギリギリでこなしたディナーショーだった。
来年もみんな元気な顔で集まって欲しいものだ


2006年度ディナーショー参加者

西田拓也、澤田真吾、荒木隆、竹内大悟、阪上善隆、千田翔太、橋詰健太、橋詰雅斗、大石直嗣、石川優太、藤原結樹、来海孝之、渡辺ゆん太、野場敢滋。
あと姫島君、星田君、佐藤君、上田君  計18名。


おわり
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

529 創作四字熟語

2006-12-15 22:07:43 | Weblog
※ プレゼント用にNが選んだ 「リラックマ お菓子詰め合わせ袋」
  クリック♪


今朝の朝刊の 『天声人語』 に、住○生命が募集したこの1年の 『創作四字熟語』 というのが取り上げられていた。
気に入ったものだけピックアップ。

姉歯の耐震偽装事件から 『住人怒色 じゅうにんどいろ』
トリノ五輪の 『銀盤反舞 ぎんばんそるまい』
王ジャパンのWBC世界一の 『結果王来 けっかおうらい』
夏の高校野球から 『投姿端麗 とうしたんれい』
秋の政権交代から 『美治麗国 びじれいこく』 『晋総開店 しんそうかいてん』
全国高校に広がった 『逸修科目 いっしゅうかもく』
景気回復の声の裏側にひそむ実態 『感無景気 かんむけいき』

なかなか上手いもんだなぁと感心して見入ってしまった

きのうの 「森信雄の写真あれこれ」 金比羅さん初詣の写真を見ていて (アッ!) と思った。
写真手前中央、メガネをかけて右を向いている冴えなさそうなオジサンがいるのだが、このオジサンを見た瞬間・・・ (今度Nが生まれ変わったら、こんな人になるのではないか?) とピーンと来た。
あわててNを呼んで画面を指さすと 「ああ、これは典型的な讃岐顔・・・」 との事だった。
(そうか・・・・ボンヤリしてそうだけど、まぁそんなに悪い人でもないのだろう)


夜、バーミヤンで夕食を食べてからダイエーへ寄った。
明日の 『森家のディナーショー』 でのプレゼント交換用の品 (千円まで) を買うためだ。
私はカシオの目覚まし時計、NはRilakkumaのお菓子詰め合わせ袋を選ぶ。
当たってウレシイのがどちらかは一目瞭然だろう


さあ、これから明日の準備にとりかかる


おわり

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

528       ボロボロの肌

2006-12-14 23:15:44 | Weblog
※ でっぷり太った 「肩乗りネコ」  クリック♪


きょうはNが対局なので朝からノンビリ過ごす。
天気が良ければ行きたいところがあったのだが、雨だったので一歩も外へ出ずに過ごす。
オヤツを食べながら新聞や本をゆっくり読んだあと、ソファーに寝そべってショップチャンネルをつけるとスキンケア特集をやっていた。

そういえばこの2,3週間 「肌荒れ」 がひどい
外食のせいか間食のせいか油物のせいかよくワカラナイが、おでこやホッペタやあごが吹き出物だらけなのだ。
2ヶ月ほど前から洗顔を 『坊ちゃんせっけん』 にして、とても調子が良かっただけにすごいショック。

キタナイ顔を鏡に映しながらあれこれ原因を考えていると、アッとひらめくものがあった。
それは 『○チマコロン』

どこのドラッグストアでも必ず売っている、あの超ロングセラーの化粧水だ。
うす緑色したボトルで、ちょっとレトロな雰囲気を漂わせており、いかにも自然派化粧品といった趣き。
値段もかなりリーズナブルで、女性誌の化粧品特集などの際には必ず登場するほど人気度の高い商品だ。

ベビーオイルと坊ちゃんせっけんのダブル効果で最近お肌の調子も上々だった私は、この際、化粧水もよりナチュラルなものにしようと、この○チマ化粧水を購入。

ルンルン気分で帰宅後、今朝まで使っていた化粧水をジャバジャバと排水溝へ流す。
その後、明日からさらに輝く肌を夢みつつ、買って来たばかりの○チマコロンを洗面台の棚に並べた。
女としてのシアワセを感じる瞬間だ


あれから約3週間・・・
ボロボロになった肌を鏡に映しながら、なぜかイソップの 『肉をくわえた犬』 を思い出した。
欲の張った犬が、せっかくの肉を川へ落っことしてしまうサエナイ話しだ。



出来れば今は、そっと見ないフリをして欲しいルンルンである・・・


おわり
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

527       最後の片づけ

2006-12-14 00:17:34 | Weblog
※主亡き後の台所。
 めったに外食をしなかった水津さん、この流しで何を作っていたのだろう。
 クリック♪


今朝はちょっと早起きして 「藤井寺」 へ向かって8時に出発。
小雨の中、湾岸線に乗って 「大浜」 で降り、カーナビを見ながら12号線を走る。
10時過ぎに待ち合わせの 「藤井寺市役所」 到着。
「着きました」 のケータイを入れたあと、ほどなくしてSさん(水津さんの弟さん) がみえる。
そのまま3人で仙人の団地に向けて出発。

浜寺の団地に着くと、西宮のYさんが先に到着して待っておられた。
久しぶりで4階まで登る。 
残暑のきびしかったあの頃に比べるとラクに感じた。

きょうは、水津さんの部屋の最後の片づけ。
近々この部屋も明け渡さなければならないので、大切なものはきょう中に引き上げなければならないのだ。
部屋へ入ってすぐ、自治会の方と水津さんの知り合いの方が数名来られる。
皆で少しづつ片づけを始めた。

私はとりあえず 「写真関係」 を運び出す。
もうそれほど残っていないだろうと気楽に考えていたのだが、本棚の奥から 「これでもか、これでもか」 というほどのアルバムが出て来て驚いた。
(果たして全部車に積めるのだろうか・・) と心配するほどの量だったが、とりあえず階段の下まで少しづつ抱きかかえながら降ろす。

何度か上り下りするうち、エンジンが切れてきた。
最後のアルバムを運び終わって4階の部屋へ戻ると、完全にグロッキーだった。
瞬発力はバツグンでも、持続力のないルンルンなのだ・・・

アルバムを取り出している最中、棚の奥から1枚の写真が出てきた。
古いモノクロの写真で、文金高島田の花嫁さんを中心に改まった服装の親族が写っている。
仙人の知り合いの結婚写真かと思い、Sさんに尋ねてみると、「ああ、これは兄の結婚式の時のですわ・・・この学生服が私ですから」
もう70年近い昔の写真だ。
精悍な顔つきをした仙人は、今とは似ても似つかない。
この貴重な1枚はSさんにお渡しした。

Yさんや私が仙人に宛てて出した手紙やハガキも残っており、それぞれ引き取らせてもらう。
何でもキチンと大事に残しておいてくれた仙人の律儀さに胸を打たれた。

ひととおり片づき、あとは業者に任せることにして部屋を出る。
もう12時半をとっくに過ぎていてお腹はペコペコだった。
このあと区役所市役所と回るSさんとはここでお別れ。
Yさんと3人で、近くのロイヤルホストへお昼を食べに行く。

その後、店を出てYさんともお別れ。
私達も再び湾岸線に乗って宝塚へ戻る。

帰宅すると4時半になっていた。
水津さんの ‘旅の手帳’ に目を通しているうち、睡魔に襲われ1時間ほど眠ってしまった。

夜、「HIRO」 へ行く。

「・・・・って言うかあ、それじゃナナちゃんがあまりにも可哀想じゃないですかあ! なんでナナちゃんの言うことに耳を傾けてあげないの? 7歳の子だって言い分はあるはずでしょ? って私言ったんですよお。 それでも○○さん全然聞いてくれなくってえ・・」

案内されたテーブルへ着いた途端、すぐ隣りの席に座っている女性の大声がとどろき渡る。
時刻はもう10時近い。
向かいには30代くらいの大人しそうな男性。
酔いしれたようにシャベリまくる女性のそばには、メガネをかけた髪の長い小学2,3年生くらいの女の子が手持ち無沙汰そうに座っており、ゴホンゴホン、ゲホンゲホンと引っ切りなしに咳き込んでいる。

「・・・でも私の言うことなんか全く聞いてくれなくってえ、もうヒステリックに私の目の前で電話かけようとするからあ、 『ヤメテ!! ヤメテ~!!』 って叫んでえ・・・」

よくはワカラナイが、幼稚園か小学校かのお母さん同士が、子どもを通してトラブっているようだった。
最初は奥さんがこぼすグチを大人しい御主人が聞いているのだとばかり思っていたのだが、そうではなく、男性の方はどうも、そのトラブっているグループの中の別の女性の旦那さんのようだった。

サンプルのケーキを選ぶ時も、コーヒーを待つあいだも飲むあいだも、ずーっと隣りの話し声 (ほとんど女性の方の声) が気になってならなかった。
さすがのNも黙りきっている。

ゲッソリしながら店を出た。
内容はともかく、妙にドラマチックで今風な女性の陶酔した話しっぷりと、メガネをかけて無表情な少女が出し続けるゲッホンゲッホンの咳に、グッタリしながら車に乗る。


Nがニヤニヤしながら 「面白がって聞いてたやろ!」 とからかうが・・・
まぁ面白いの半分、ウンザリしたの半分というのが正直なところかな


おわり
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

526        鴨鍋

2006-12-12 21:56:10 | Weblog
※ 我が家の夕食、初挑戦の 『鴨鍋』  クリック♪


きょうからGoogleのトップページのデザインが ムンクの 『叫び』 に変わった。
しばらくは開けるたびに楽しめる

きょう入り用のものがあって、リビングの整理だなの上段をあけると、去年の年賀状の束があった。
まだ茶色の薄紙につつまれた未使用の印刷賀状だ。
(あ~あ・・・) と思い取り出すと、なんと250枚ほどあった

「ちょっとー! 使ってない年賀状、こんなに出てきたよっ!!」
「あ~、郵便局へ持っていかなアカンなぁ」
「1枚につき5円だけ貰えるんでしょ? それにしても勿体なかったな~、クジ番号だって見れたのに・・・」
「1等が当たってたかも知れんなぁ」
「(ふん、ノーテンキなことを言いおって) だから私が多過ぎるよって言ってたのに」
「あ、いつもそうやってアトから言う」
「アトからちゃうよ! 私覚えてるもん、『絶対に余るから減らした方がいいよ』って言ったのに、自分が 『いいや、足りなくなっていちいち買いに行く方がメンドクサイ』 って言って多目に頼んだんだよ」
「ああ、そうやったかな~ (となりの部屋に消える)」

近いうちに郵便局へ行かなければならないが・・・かなり恥ずかしいぞ、これは

昼食後、ショップチャンネルをつけながらソファーで寝てしまった

夕方、トビオ達の敷物を買いに逆瀬川へ行く。
いちばん使い勝手のよい大判のクッションがあったので、出ていた分を全部 (10枚ほど) 買いだめする。
これならば、クロも一緒に寝そべれる余裕があるので安心
普通サイズのクッションだと、なんの遠慮もなく1人デーンと寝そべるトビオのそばで、はみ出したクロが寒そうにしているのが可哀想なのだ。

そのあと、地下の食料品売り場へ行く。
長ネギだけを買うつもりだったのだが、なかなか珍しいお菓子などもあって、ついつい見とれてしまう。
「Meijiストロベリークラッカー」 「グリッシーニ」 「チャームス サワーボールキャンディー」 「ミニ桃山」 などを買ってしまった
普段ミニコープだけの生活をしていると、たまに見る大型スーパーの陳列棚は変化があって楽しい。
キャーキャー感激しながらカゴ詰めする私達は、どこからどう見てもリッパな田舎者だ。

帰宅して、すぐ夕食の準備。
先日、知り合いのかたから頂いていた 『鴨鍋セット』 の用意をする。

ダシをはったアルミ鍋を卓上コンロに乗せて点火すると、間もなくイイ匂いが漂ってきた。
急激にお腹がすいてくる。
沸騰してきた中に、薄切りの合鴨肉、合鴨棒つくねを入れると一層濃厚なニオイが漂いだし、もうたまらない!
ミズナと長ネギをタップリと入れて 「頂きま~す♪」

2人だけで食べるのがモッタイナイねぇと言いながら、お腹いっぱい食べた
明日は、残ったダシにうどんを入れて 「鴨南蛮」 だ♪


おわり

コメント (20)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする