心身の不調を脱すると順調に職が見つかり、2ヶ月前には晴れて正社員に採用されたと笑顔で語ってくれた40歳代の女性。
2ヶ月おきに会うたびに嬉しいご報告を聞けていたのだが、今回は
〈最近はよく気分が落ち込んで少し無気力になることがあります。
腰痛も出てきました。〉
という。
僕には首がズンと重く感じられるのだが、彼女にはそれはめまいになる。
『周縁的な事柄』
と伝えてきた。
『いろいろなものと接して関わりがややこしい』
状態。
小難しい表現で始まったが、言葉を変えると、周りの人の辛さをもらって「受けて」いる状態だった。
彼女はそうと認識していない。
まずは、自分の痛みと深刻に捉えるのをやめるよう伝えた。
会社で周りに悩んでいる人はいないか尋ねると
「横に座っている人が悩んで泣いていた。」
との答え。
その人に対する簡単なアドバイスを伝えてあげたが、うまく届くかどうか。
『もっと祝った生き方をしなくてはいけない』
というのは、相談者の女性への言葉だ。
生き生きと喜んだ生活をし、周りで苦しむ人にそのエネルギーが流れ移るほどになれば何も言うことはない。