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昨日は朝自宅を出て広島に向かった。
起きる数時間前から睡眠の質が悪くなり、起きているのか眠っているのかよくわからない状態。
全体の睡眠時間としては、自分としてはよくとったほうなのに、寝起きの感覚は悪かった。
起きてからはだるさは治まっていたが、電車に乗ると明らかに調子がおかしい。
左目の内部に鈍痛があり、その影響が首を中心に腰、足にまで及んでいる。
何より眠い。
いつもだったら数分眠りに落ちると疲れは完全回復するのに、寝ても寝ても足りない。
広島駅に着いても降りたくないほどだった。
まずお会いした女性に接して、
「ああ、やっぱりか」
となる。
左目の鈍痛があるか尋ねるとその通りだし、左足外側の痛み、くるぶし付近の辛さは指摘してあげて本人が気づいたものではあるが、紛れもなく存在した。
眠さも彼女と共有していたもの。
こんな調子で毎日過ごすのは辛いものだと体感してよくわかる。
諸々のストレスがこれらの辛さを刺激しているものだから、それに対する心構えで、あるいは受け取り方で身体には影響は出ない。
セッションを通じて彼女はすっきりして帰っていったし、僕もそれ以降、何の問題もない。
こんなことは日常茶飯事なので気にはしないが、朝起きる時からというのは長すぎる。
移動の中で読みたかった本もほとんど開けなかったのは残念である。
そんな軽い愚痴はあるのだが、これが以下のような出来事になってくると「なぜ?」と思う。
数日前にお会いした女性は、前日電話があり急遽ご来訪。
何度もお会いしている方で、多分聞きたいことがあってのことでである。
セッションに向かう前に、急に台所周りを片付けたくなり、一仕事始めた。
ガスレンジのグリルの横にある、細長い引き出しの中が汚れているのが気になった。
以前はちょっとした油類や固形コンソメやらを収納していたが、こぼれたもののこびりつきがひどくなってからは中身を他に移動させ、空の状態になっていた。
その引き出しを引っ張り出してシンクに乗せ、オレンジクリーナーをスプレーする。
まずまず自然由来のもので使い勝手も良い。
ただ、なんとなくボーッとしながら作業したせいで、必要以上にスプレーしてしまい、無防備に吸い込んだので具合が悪くなる。
数分後に水で洗い流すと、引き出しはピカピカに戻り満足したのだが、うがいをしても喉を中心とする違和感は治らない。
そのままセッションへ。
で、ここでも
「ああ、やはり」
となる。
今の自分の喉の状態、そこから派生する胃の詰まり感。
身体全体の倦怠感。
まさに彼女の身体にあるものなのである。
こちらも彼女の現在考えていること、家の中の相談などに答えているうちに、全く気にならなくなった。
というか、彼女がその辛さから解放されていったのだけれども。
わざわざオレンジクリーナーの細かい粒子を吸い込ませてまで、身体の調子を彼女の持っている通りに再現する必要はあるのか?
再現させるのなら、彼女に向き合ったその場でで構わないことだ。
この感想は、不満なのではなく「なぜ?」という不思議にすぎない。
こういうことがよくあるのは確かなのだ。
そこを、今回は一歩踏み込んで考えてみた。
この現象をよーく観察していけば、見えない世界と現実世界がどのように成り立っているかの関連の仕方がわかるのではないだろうか。
結論は出ていないが。
4月1日にお会いした30歳代の女性。
約2年ぶりだ。
それまでも何度か来てくださっていたが、前回のセッションから様子が変わった。
降りてくる言葉が、仕事のことを中心とした質問に答えるものから、見えない世界との接続を伝えてくるものになったのである。
メッセージが伝えられるようになるから気をつけているように、ということが主だったもので、これから見えない世界にぐっと近づいていくことをお伝えした。
彼女にとっては荒唐無稽だったのだろうか、そのことに対してのリアクションは薄く、僕としても
「今後様子を見ておいてくださいね。」
ぐらいのフォローしかせずにその日は終わったように思う。
今回の彼女は、なんとなく表情に前と違いが感じられた。
仕事で大きな責任を負うことになったのがここ2年の一番の変化だが、その波には思った以上にすんなり乗れて、充実した生活を過ごしているという。
健康問題にあまり煩わされなくなり、諸々のことにそれほど悩まなくなったということだ。
気になったことを尋ねてみた。
「何か聞こえるようになったりしたか」
ということだ。
「何となくなんですけど」
という前置きで、時々ふとした瞬間に言葉が伝えられていることを話してくれた。
自分で考えて出て来たことだろうか、と訝しんだこともあったが、明らかに自分が絶対に使わない、考えもしない言葉遣いで出てくるので、思考とは別のタイプのものだと確認できたという。
総じて言えば、守られているから安心していなさい、というイメージで言葉を受け取っている。
以前と印象が違ったのは、その通り、「安心して生活している」からだったのだろう。
彼女としてはメッセージが降りてくること以上に、普段の生活が自然に良い方向に流れていることに満足を覚えているようだ。
やはりそうだったかと僕は安心感と少しの高揚感をもった上で彼女に静かに向き合った。
彼女のこの2年間が着実だったのだろう。
伝えられてくる言葉は2年前より踏み込んだものだった。
『白羽の矢がたっている。』
という言葉から始まった。
『ギルガメッシュに関係している。』
と、彼女がシュメールの高位の神官だったことを伝えてくる。
『地球の大体の行き先がわかっていて自由を選ぶ。』
『混乱はなし。』
そして、いずれ彼女の
『配置が決まる』
という。
場所か何か、
『守りをする』
ことになるのだそうだ。
『カルトから出るその初期症状』
これはある種の洗脳のことらしい。
洗脳されている状態から脱する初期。
それが彼女の今の様子なのだろうか、それとも地球全体の話だろうか。
どちらにしても、地球の今を切り取った言葉だろう。
今回の彼女は、前回よりも不思議なそれらの言葉を、ためらいのない笑顔で聞いている。
どういうことになるのか、楽しみにこれからを生きていく姿勢を見せてくれた。
彼女のたましいは未来に向けて相応に変化、進化し、準備が続いていく。
彼女の周りには、これから自然に場が醸成されていくだろう。
ご縁の始まりはもう15年になろうか。
おばあちゃんが何かに取り憑かれたのでなんとかしてほしいという、知人を通しての依頼があったのが最初だった。
どのようなやり方だったかは覚えていないが、その時は電話で対処法を伝えてすぐにおばあちゃんは元に戻ったので、奥さん(Yさん)と娘さん(Aさん)が会いに来てくださり、いつしかお会いしてのセッションをAさんに毎月行うようになった。
そのおばあちゃんは霊能が豊かで仕事の農業へのアドバイスを観音さんから受けている人だった。
時々回路が別の方につながってしまい、言動がおかしくなることが数年に一度あり、そのアドバイスを何度か行なったことを以前ブログに書いたことがある。
Aさんというのが病気で障害があり、自由に体を動かすことができなかったので、Yさんが車からおぶって部屋に連れてきていた。
僕からの言葉を聞くのには何の問題もなかったが、言葉を発するのには苦労があったので、彼女からの伝達は五十音が書かれた文字盤を指差すことで補なわれていた。
強張った身体を楽にし、日々身体を動きやすくすることがメインのセッションだったが、彼女も家系からなのか豊かな霊能を受け継いでおり、
『どこでいつ頃地震がある』
などの情報を僕に伝えてくれていたし、その情報は正確だった。
Yさんはマンションを経営していて、その一室で不幸が発生したことがあった。
その時はAさんが、そのいのちが浮かばれておらず部屋で苦しんでいることをYさんに訴えたので、その部屋の浄化をさせてもらった。
一通り必要なことを終えた後、僕が伝えたのは
『しばらくは落ち着かないが、28日経ったらいのちは上がります。
実際にそうなったかどうかはAさんを連れて行けばわかります。』
ということだったそうだ。
Aさんがそのマンションに行くと、言われた日までは引いた反応を見せていたが、28日を過ぎるとその部屋を嫌がらなくなったという。
そんな女性だったので、特異なメッセージを僕も彼女に伝えることが時々あった。
『@歳になるとあなたは生き神様のようになる』
というのは初期に伝えた言葉だったが、当初はそういうメッセージがことさら多かったわけではない。
それが、何年か経つうちに彼女に対し、
『人を救いなさい、助けなさい。』
『もっと人に伝えなさい。』
というのが毎度の恒例と化し、僕としては
「こんなにプレッシャーを与えちゃっていいのか?」
と心の中では思っていたのだった。
もともと彼女には強情な一面があり、はっきりと僕からの言葉に文字盤やメールで拒否を伝えてくることがあった。
それでも伝わってくるものは伝えるしかない。
「こんなセッションでいいのか?」
と思いながらも、毎月彼女に促し続けたのだった。
おばあちゃんが亡くなったのをきっかけにしてか、彼女と会う機会がめっきりと減った。
母親には言わなかったが、仲のいい知人には僕のセッションが苦痛になったことを伝えていたらしい。
2年ほど前に家の改築にあたっての浄化などの仕事をYさんから引き受けたのがお会いした最後になった。
3月が終わりに近づく頃、Yさんから久しぶりに連絡を受けた。
知り合った近所の女性にどうも霊障があるようなので、僕のことを紹介したということだった。
女性と数回話し、実際にご自宅に伺うことになったことをYさんに伝えると、
「ぜひその時に家に寄ってほしい、Aの顔も見てやってください」
ということになり、久しぶりの再会を楽しみに出かけたのだった。
昨日のことだ。
Yさんは昔以上にお元気に見えた。
以前と同じように美味しい漬物をいただきながら近況を伝え合った。
Aさんについては、不思議なことが起きていたようだった。
今年2月に体調を悪くし、本人もYさんも「これまでか」と覚悟を決めたほどだった。
Aさんは、自分が何歳で死ぬということを以前に伝えられていて、この2月がちょうどその時期にあたっていたと言う。
僕は記憶がはっきりしないが、Yさんはそのことを僕に昔尋ねたことがあって、僕からの答えは
『それはないから大丈夫』
と言いながら、最後に
『そういうこともあり得る』
という曖昧なものだったらしい。
想像するに、大丈夫だというメッセージはしっかり伝わっていたものの、何らかの陰を感じさせられる言葉も同時に伝わっていて、100パーセントのことが言えなかったのだと思う。
ともかくAさんは生き返った。
Yさんによると、以前より音や光、匂いに敏感になり、どれも強いものが苦手になっているという。
例えばご飯が炊ける匂いなどにはとても苦痛を感じるなど、生活に不便を感じることが多いが、僕にはそれは途中経過であって、いずれは通過できるものだと感じた。
以前より身体が動きにくくなったのは確からしい。
しかし、彼女の顔を見ると惹きつけられるように清々しいものを感じた。
昔から透明な印象がある人だったが、その透明感が増していた。
そして、メッセージをはっきりと受け取ることが増え、質問したことへの答えがクリアに返ってくるようになったそうだ。
リハビリのために来てくれる人たちへの質問に答えたりすることを、喜んで行なっているという。
「何か今、問題を感じていることはある?」
と尋ねると、
「つかれやすい」
と文字盤を指した。
特定の場所に行くと受けてしまってぐったりするらしい。
「疲れる」と「憑かれる」の両方のようだ。
そこからの回復法は面白いもので、知り合いの犬と触れ合うことで抜けるということだ。
そういう犬が二匹いるのだが、彼らは彼女の疲れを吹き飛ばすだけで何の影響も受けないのだそうだ。
そのうちの一匹の写真を見せてもらったが、何とも無邪気な顔をしていて、見ているだけで笑ってしまって元気が出てくる、そんな愛らしいパグだった。
これは間違いない。
「ワンちゃんを通さないでの対処法は伝えられてないの?」
と聞くと、今度は
「わらいなさい」
と一文字ずつ指す。
やはりそうなのだ。
「わらい」は「はらい」に通じる。
幸せに笑っていれば、何も怖いものはないのである。
そこから「幸せ」の話になった。
僕自身、幾多のことを通って今が一番幸せという思いがある。
1月9日と2月20日に脳機能が崩壊しそうな危機があったのだが、それを過ぎると全てが受け入れられ「ただただ幸せ」になったのだ。
(外的な刺激、問題があったのではなくあくまで内的な話である。)
彼女の顔を見ていると、同様のことを通り抜けて、今この上なく幸せなんじゃないのかと直観した。
そう聞くと今日一番の力強い頷きをした。
昔彼女に伝えていた時は、思えば一方通行だった。
昨日はたましいが通じ合ったのである。
「自分が今後何をしていけばいいのかわかる?」
には微笑みで答えが返ってきた。
そして、
「これからお互いに頑張ろうね。」
には、笑顔を見せながら、また強く頷いてくれたのである。