日常生活の中で、ここで自分のケアをしないと体調に異変がくる、というサインを僕は自分の中に持っている。
それはちょっとした喉のイガイガだ。
空気が乾燥していたり、少し食べ過ぎたりしたときにやってくるこの感覚を放っておくと、戻れない一線を越えて悩ましい存在になりやすい。
だからこのイガイガを感じたときは、僕は身体の冷えているところがないか確かめ、水分をとり、時間と場所の余裕があれば換氣に取り掛かる。
決してそこで食べ物をとってはいけない。
食べる瞬間に楽を感じることはあるが、本当の楽をもたらさず、症状を悪化させることは間違いない。
換氣に成功してお腹が鳴ったり、一瞬でも入眠すればもう不調は消えている。
後回しにできる作業なら潔くあきらめ、今の自分を整えることに集中すると、中断した分は必ずより良い成果を伴って取り返すことができる。
喉に関しては万人に通じる現象ではないかもしれないけれど、僕は食べすぎるとすぐに薄く痰が絡まる。
食べている最中から起きることなので、その場で食べるのをやめれば胃腸の異変が進むことはない。
日々、自分の身体とよくコミュニケーションをとるようにしていると、そんなサインに気づく。
それらに気づいて扱い方を工夫した結果が、今の僕のありようを作っている。
僕自身の中に、まだ気づいていないサインがたくさんある。
楽しい作業を後にたくさん残しているというわけである。