換氣のやり方は、セッションの場で伝えてあげると誰でも驚くほど簡単にできる。
だが、いつでもその状況にあるわけではないので、なかなか方法を理解してもらえない場合がある。
「ブログを見てください」とお伝えはするのだが、肝心のブログに書いた換氣の方法があちこちに整理されないまま、これは僕が思いつくままに枝葉を増やして書き連ねたせいなのだが、ごちゃごちゃになっている。
適当に開いたページが応用編として役に立つ場合もあると思うが、初めて換氣をしてみようという人には大変不親切な状態に放置されている。
この反省から、換氣の一番シンプルな部分をこちらに載せることにした。
全く初めての方、使えるようになっているけれど基本を確認したい方、それぞれご利用ください。
なお、より伝わりやすい表現を思いついたときは、余程のことがない限り訂正をお知らせせず上書きしていくつもりでいる。
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換氣の基本のやり方
準備
無理なく仰向けに寝転がり、自分の手指で身体に触れながら、違和感のある場所を見つける。
首と胴体がやりやすい。
A:神経が尖ったように、触るとキンキンした感覚のある場所。
B:広い範囲に渡ってズンと重くなっている場所。
*Aの場合
気になるその一点に、どちらの手でも使いやすい指先を当てる。
軽く押して痛みを感じたら圧を減らし、触るか触らないかぐらいの強さにする。
「触っている指の感覚」を忘れ、「触られている一点の感覚」を意識して拾う。
身体に触っているのは自分のではなく、何か別の物体や他の人の指だと思うと良い。
*Bの場合
手のひら全体でその部位を触ってみた上で圧を減らす。
意識の持ち方はAの場合と同じ。
どちらの場合でも、肩や肘を含め身体全体に余分な力が入らない姿勢を心がける。
疲れる姿勢は結果に影響する。
手順
姿勢ができたら、リラックスした状態で出来るだけ細く長く鼻から息を吐く。
鼻先から呼吸が出ていくのがわからないほど少しずつ吐くのが理想。
吐いた息が鼻先から遠くへ出ていくのと同じペースで同じ量のエネルギーが、体内の中心を通る管を降りていくのをイメージする。
管のゴールであるエネルギーの行き先をヘソの先10cmほどのところ(いわゆる臍下丹田)に設定する。
ゴールがテニスボールほどの大きさと想像し、息を吐いてそこを通るのを確認する。
テニスボールの大きさがクリアできたら、ゴルフボールの大きさにしてみる。
それができたらパチンコ玉程度に縮める。
最終的に針の穴ほどの大きさに設定して、そのぐらい狭い通路をもエネルギーが通過できるように呼吸の細さを調整する。
触られている場所にも軽く気持ちを向けながら行う。
確認
痛かった場所がどうなっているか、再び圧を加えて確認する。
痛みがなくなっていれば他の場所を探して同じことをする。
痛みがまだ同じように残っているなら、その場所でさらに続けても良いし、他の場所を緩めるのを優先しても良い。
身体全体がリラックスしたか、お腹が鳴ったり動いたりしたかなども確認しながら続ける。
眠くなったらそのまま寝てしまうと良い。
結果
うまくできていれば、ケアした場所の痛みや淀みは軽減しているはずである。
そして身体全体の疲れが抜けてスッキリする。
頭の中のモヤなどもなくなる。
コツは、少しでも疲れたなと思ったらできるだけその都度行うこと。
甘いものがほしいと感じるような時は、換氣を自分にかける方がずっと楽になる。
少しずつでも毎日身体に触れる癖をつけていけば、柔らかく滞りのない身体が手に入る。