韓国岳の山頂から火口を覗き込むと、真下は90度以上にえぐれていて、直下の山肌は見えません。
大浪池からの形の良い山容ばかりを思い浮かべていた韓国岳ですが、激しい火山活動の跡が見られるのが登って実感できました。
雲が動きます。
新燃岳の火口では、濃い白が形を変えながらも動かず、どうやら噴煙がくすぶっているようです。
左後方には高千穂峰の美しい円錐形の山頂の一部が姿を現してくれました。
大浪池方面には山頂からはより遠方まで見渡すことができ、条件が良ければ桜島や開聞岳すらも臨めるということですが、視界の悪いこの日は鹿児島湾がおぼろげに光るのみでした。
いつまでも見飽きないのですが、午後からと予報されていた雨が九時半過ぎには早くも落ち始めたのを合図と見て下山し始めました。
5月まで火口周辺警報が出ていた硫黄山、このあと火口の中にも入ってみました。
その日から午後にかけて、高千穂峰の側火山の御鉢で火山性地震が一時的に増加したということを、後日ニュースで知りました。