現在、陽性者が激増していて、PCR検査に訪れる人の8割程度に陽性が出るそうである。
分母の数字になるのは、調子が悪くて検査にくる人ばかりではない。
何の症状がなくても検査を受けにくる多くの人々を入れた8割が陽性と確定されるという。
コロナ陽性者の死者数が激増していると政府やマスコミは話題にしている。
他の病気で亡くなった人が陽性だった場合もカウントしているから人数が増えるという認識だったが、それ以外にもカラクリがあることを昨日聞かされた。
現在話題になっているように、新型コロナウイルス感染症は、感染症法において2類相当にされている。
従ってコロナ陽性となると保健所の指示に従っての治療をせざるを得ないため、簡単な医療措置が施せない例が頻発する。
持病で脱水症状が起きたら、それに対しての処置をすれば済むことだが、その人にPCR検査をして陽性が発覚するとコロナ患者となるので、治療がすぐにできなくなる。
よって、簡単な治療を受けることができずに亡くなる人が出てくる。
この死者は「コロナ死」に分類される。
この感染症の位置付けを2類相当から5類に引き下げることによって、助かる命が増えるという矛盾があることを知っておかねばならない。
現在騒がれている日々200人以上のコロナ死者数を政治で減少させられることを、医療の現場では肌で感じている。
ただ、5類になると統計を取らなくなるので、死者数が減少したかどうかがわからなくなるというオチもつく。
保健所の混乱や、社会、経済が回らないことへの解決策としてだけ分類引き下げが求められるのではない。
簡単に救えるはずの命が救えない悲劇的な状況を変えなくてはいけない。