そらみつ みそら file  ~To Provide You With Unity~

こころとからだについて、気がついたことを書いていきます。
『』の中の言葉は、見えない世界から伝わってきたものです。

自律神経の切り替わりの利用 2

2023-02-28 11:47:03 | 癒しの手法

具合が悪くなりそうな際、交感神経優位の状態を利用して体調を変えていく方法もある。

 

短期的に言うと、気が張り詰めていれば症状は悪化しにくい。

病気の状態になだれ込んでしまうのは気が緩んだ瞬間で、症状が閾値を越えて発熱などを起こす。

この現象はもちろん身体の反応として治癒に至ろうとするものであり、休んでいれば回復していくのだから悪いものとは言えない。

だが、悪化させることなく改善できればありがたいものだ。

 

気の張っている時間を上手に保てば、それと副交感神経の連携を利用して、症状を悪化させずに転換させることができる。

緊張をうまい具合までもたせて、峠を越えたところで副交感神経に引き継ぐ。

熱が出そうとか異変を感じながら、緊張状態にあって寝転がっても頭も心もたかぶっているようなとき、濃いコーヒーを飲んでドライブに出るなど、緊張をさらに高める間に症状の方向を変えてやり過ごした、という体験を持つ人も多いだろう。

生活パターンに合わせてやり方は工夫次第だ。

今以上に暴れない状況を確保してから、睡眠を取るなどすれば穏やかに体調を引き戻すことができる。

 

体調維持の何よりのコツは、交感神経と副交感神経に上手に従いながら利用することだと思っている。

今回書いたのはその発展的な利用についてで、風邪などの軽い問題を念頭に書いているけれど、他の病気に当てはまる部分もある。

長期的な病気に関しても、この方法は有効に使えるものだと僕は思う。

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自律神経の切り替わりの利用 1

2023-02-27 10:13:00 | 癒しの手法

ある程度までしたいようにさせれば、彼は満足してその場を譲る。

交感神経の動向もそういうものだと僕はみなしている。

相手が引っ張るときには引っ張り返さずについていけば楽なのだ。

交感神経が働きたい状態のときは働かせ、副交感神経が優位に顔をのぞかせたら譲らせる。

交感神経に満ち足りるまで活動させて、潮時を見極めて退かせる。

そうすれば彼はしばらくの間はやってこない。

 

身体が要求するからそうするだけのことだ。

身体が休みたがらないのに無理に休ませようとしてもうまくいかない。

一方、休みたがっているのに、もっと本を読みたいとか仕事を進めたいとか、身体ではなく脳の欲に従うと健康面では失敗する。

 

切り替えのタイミングを失わないことに慎重になりたい。

切り替えに適した期間は案外短く、そこを見逃すとどっちつかずの長い時間に突入しかねない。

つまり、脳の欲求ではなく身体の欲求の観察を怠らないことだ。

自律神経をコントロールしようとせず、従って付き合う。

交感神経の後には副交感神経がくる。

その循環に素直に応じれば、効果的に休んでリフレッシュできる。

 

体調不良の時の身体の調整に役に立つ。

試してみてほしい。

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効果的な二度寝

2023-02-26 12:57:00 | 癒し

見込むより早く目が覚めて眠れなくなった場合はどうするか。

頭が冴えたまま再度の入眠を試みて布団に居続ける人は多いと思うが、僕は大抵さっぱりと起き出してしまう。

夜中でも完全に覚醒させる意識のエネルギーは強く、なかなか睡眠に戻れない。

一旦起きて気分を切り替える方が無駄な時間を過ごさずに済む。

雑事でも、仕事でもそのときしたいことをする。

 

活動モードから再度眠くなったらそこで横になる。

その状態で身体を気遣いながら呼吸を作れば入眠しやすい。

短時間の睡眠でも良いし、時間が許す限り眠るでも良い。

 

寝やすいかどうか、また時間を有効に使えるかどうかというだけの話ではない。

だらだら布団で過ごすよりも、交感神経と副交感神経の作用の切り替えをしっかりさせた方がはるかにすっきりする。

この二度寝だと、短時間の昼寝の後のような爽快感が得られるのだ。

 

夜中に交感神経のスイッチが入ってしまうのは何かしら正常ではないのだけれど、そこには目をつぶるとして。

大事なのは、自分の身体が活動したがっているのか、休みたがっているのかの見極めだ。

休むことを身体が求める段階に入ったら即座にそのように整えてあげれば、身体は戸惑うことがない。

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愛情がないのではない

2023-02-25 16:04:00 | 癒し

もう社会人になっている娘さんが、成人した頃に発達障害と診断されたという女性。

アスペルガー症候群としてだ。

生きにくさを和らげるための方向性を示してもらえるのなら、症状に名をつけられるのも良い。

だが、娘さんの場合、ずれた思い込みに走ってしまい、逆に不自由を抱えて今に至っているようだ。


「自分には愛情がない」

という諦めを前面に、将来を限定してみてしまっている。

どうしてそうなったのか。

人の感情、その場での心情を理解するのが下手だと言われるアスペルガー症候群。

表情や言外の意思を読み取るのが上手でないだけで、愛情がないのではない。

その場での瞬発的な対応が苦手という、ただそれだけだ。

医師が症状の特徴を説明する過程のどこかで、彼女に誤解が混ざったのかもしれない。


自分のペースで対処できるなら、自分の中の深い世界を表現することもできる。

愛、情も相手に伝わりやすいだろう。

必要なのは落ち着いて行動できる時間と空間を確保することだ。

そのためにどうすればいいかを考えるのを中心に据えるべきだろう。

適所に落ち着けば、本人が自分の愛に安住を見出すこともできるだろう。

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相手の我慢をほどく

2023-02-24 13:06:00 | 癒し

40歳代の女性。

昨年の前半は娘のことで悩んでいた。

高校時代、ちょっとした交友関係から思春期の不安定で不調をきたし、進学後に学校に行きにくくなったのを、母親としてまともに受けてしんどくなった。

彼女を通じていくつかのアドバイスを伝え、娘は時間経過とともに立ち直っていった。


今回はそんな状況の中、

「特に相談内容もないのですが。」

と、遠隔セッションを申し込んでくださった。


「何もないが」

というが異常は前夜から僕に飛んでくる。

食事を終えた頃から寒くなり、暖房をつけようと立つが室温はヒーターを使うほど低くない。

お腹も張ってきて、腕は腕、足は足と言った具合に身体それぞれと心がバラバラになったようだった。

翌朝は、睡眠時間を充分とったにも関わらず寝起きが悪く、胸の真ん中をうねうねと、周囲と相容れない生ぬるさが上がっては生唾になって緩く散り続けた。


遠隔でのセッション。

以前はくぐもって聞き取りづらいこともあった彼女の声は明るくなっている。

いつの間にか逞しくなった娘を心強く感じ、彼女も子離れするときと職を見つけた。

仕事につく前の想像とのギャップはあったが、若い頃から憧れていた方向性を思い出し、所属部署替えを申し出てやる気を出し始めているところだった。

半年ほどの間に事態は回転し始めていた。


しかし僕の腹は固く張ったままだった。

動き出させない何かが彼女の中にまだ潜んでいる。

「小さいことなんですが」

と彼女が切り出した最後の相談がそれだったようだ。

夫の細かい行動が気になるという。

ちょっとこうしてくれるだけでいいのに、という極めて些細なことをしてもらえない。

口に出すとうるさがられ、喧嘩になる。

僕の感触からするとご主人はとても優しく彼女に気を遣っている。

むしろ、気を遣いすぎているくらいで、そこに問題があるように思うぐらいだ。


「自分のことを第一にするように気をつけてください。」

セッションの始めに降りてきたことを僕はもう一度口にした。

どうしても人のことを先に立てて自分を後回しにしてしまう生活の癖が染み付いてしまっている。

自分の好きなように、したいように。

意思を表に出して生活すること。

そして、今をいきいきと楽しく過ごすこと。

今彼女に求められていることはシンプルだった。

これを進めることで、夫婦仲のギクシャクが無くなるのが見える。

なんとなく気を遣い合っている夫婦。

お互いに優しいだけになんとなく我慢し合っている。

我慢しているだけに、きっかけがあれば不満に火がついて広がる。


自分が幸せに過ごせば相手も幸せになる。

そんな簡単な構図が、彼女の家族の未来には見えた。

僕のお腹もようやく動き始めた。

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切り詰めない

2023-02-23 12:21:00 | 癒し

一度、イベントの日に調子を崩して仕事を休んでしまったのは弱さではないかと気に病んだ。

身体が拒否したのではないかと今後が不安になってくる。

40歳代の女性のセッションでの相談だ。


彼女へのアドバイスは続けて降りてきた。

どれも仔細な説明を加えなくても彼女は理解する。

わかっていながら変えずにいた習慣だった。


『けちくさいことをするな。』

『ちゃっかりしている。』

『建前はいらない。』

『ピンポイントで求めようとしている。』

『切り詰めない。』

これらはすべて共通項で括ることができる。

できるだけ少ない労力で成果を上げようとする、効率優先の生活だ。


『ピンポイントで求める』とは、余分と思える部分をなるべく外して、利益になるエッセンスだけを取り入れようとする態度を端的に表現している。

切り離して捨てた中には、直ちに使える要素ではないものの豊かな世界が生きている。


『全体を小さく限定して生きようとしている』

とも伝えてくる。

彼女が想定している世界そのものが小さいのだ。

自ら、様々な可能性を除外してしまっている。


『多くのことが自分の裁量の中にある』ことに気づくように伝えてきた。

行動すれば次への布石になる。

思いは通じている。

その信頼が足りず、行き当たりばったり翻弄されているように感じ、先を不安視する。

見えない世界の存在に観察が行き届いておらず、同時に感謝すべきことの多さにも気付いていない。


『次へ移っていいよ。』

と手は差し伸べられている。

惰性のルーティンから離れた一歩を。

結果はきっとすぐ現れる。

今回のような原因不明の不調もなくなるはずだ。

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精神的生活の可能性

2023-02-22 14:10:00 | 癒し

自分の将来についてと、付き合っている男性との関係をどう考えればいいか、という相談がメインの女性。

相手の男性については一年前お会いした時に概観をお伝えしてあり、それに今回のメッセージを加味すれば理解しやすいものになったはずだ。


一生付き合える相手ではない。

そして、現在一緒にいて充実した時間を持てているかというとそうでもない。

いつも彼に対して『応戦状態』だ。

将来の新たな出会いを期待するにせよ、今落ち着いた時間を持つにせよ、彼との関係に区切りをつけた方が良いのは自明だけれど、一人の寂しさも彼女の胸を占める。

それは自然なことであって、僕としては離別が理想的とは感じながらそれを強くは主張できない人間関係だ。

差し迫ってはいないので、彼女が納得したところで決断すれば良いことではある。


彼女が気づいていない自分の可能性があった。

心を鎮め精妙な生活を試みれば、精神的に相当安定した日々を過ごせることだ。

彼女は高度な精神的生活を送る素質を内に持っている。

もちろんお伝えしたが、彼女の中にない新鮮な概念なので説明に手間を要した。


心の観察に重きを置いた気づきの生活に入れば、勝手に解決される問題は増える。

仕事場での新しい上司を巡っての気苦労を呟いていたが、それもまっすぐ向き合って改善できることだと伝えてきていた。

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「換氣」中級編 2

2023-02-21 14:46:00 | 癒しの手法

[換氣 中級編]では、触る側の自分の指や手の感覚を無理に忘れなくても良いと書いた。

これについては間違いないのだが、触られる側の感覚について書き忘れていた。

こちらはきちんと持ち続けておかなければいけない。

むしろ、細かいもの全て受け取り漏らすまいと、より鋭敏な感覚を育てたい。


ここで言う触られる側とは、触られるポイント一点のみではない。

触られたことによる変化が身体のどこかに起こる、その全てのことだ。

腹や胸の胴体部分でが一番わかりやすい。

疼いたり差し込んだり、温まったり空虚になる感覚だったりを逐一観察する。

頭部なら鈍みや重みだったり、濁りが消える感覚だったり、一部が発火するような感覚もある。

腕や足でも、引き締まる感覚や弛緩する感覚、エネルギーが鮮やかに移動する様子など。

あ、これもそうなのかと知覚できる範囲を拡大していかれることと思う。


気持ち良くなるばかりではない。

緩む前に緊張が起きやすいことはよくわかるだろう。

ぎゅーっと収斂し始めたら次に来るのは解放だと、経験が教えてくれる。


身体が受動的に感度良くなるのは、内的感覚の強化と連動してのことだ。

自分の身体のどこがどういう状態であるかに敏感であるようにする。

それには初めは緊張を強いられる。

いずれはリラックスしたまま身体からの信号に気づき続けていることが当たり前になるだろう。

呼吸の使用が巧みになっていくのと比例して。


進んでくると、触られていることを頭では忘れるようになることもあるだろう。

身体の内面の感覚が生きていればそれでいい。

そこに生じる淡い刺激をつかまえるのが上手になり、その先は自分の身体の外のものを体内に迎えてつかまえることができるようになる、という順で発展していく。

こうなると、ある種の霊的能力とみなしてよい段階かもしれない。


換氣を続けることで、内面の感受性を鍛えていくことができる。

そこからさらに、脳ではなく身体に考えさせる感覚も試してもらいたい。


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闘志 3

2023-02-20 14:25:00 | 癒し

Kさんに会った夕方。

奥様からメールが届いた。

〈今日は、貴重な機会を作ってくださり、お越しくださり、本当にありがとうございました。

晴れやかで、素晴らしい一日になりました。

主人は、先生にいただいたお言葉に本当に安堵したようで、

「光明が見えました。安心しました。本当にありがとうございました」

と申しております。

温かく勇気づけられるお言葉の数々が、胸に響きました。〉


僕からの返信。

〈非常にクリアなメッセージでした。

ご主人から出てくることがこれだけクリアだったことは過去に覚えがありません。

意志をはっきり持たれたからではないかと推察します。

また、自分以外のもののために働こうとするとき、人は強くなります。

その気概が宇宙に届いていて、応援のエネルギーが送り向けられてきたのではないでしょうか。〉


お子さんも含めてご家族全員がいたわりあう睦まじい姿を目にして心がほっこり温まった日だった。

いただいたメールには、行くと良いと伝えた都内の神社と自然の残る池を家族で散策しくつろぐ写真が数枚添付されていた。

その内の一枚では、Kさんとお子さんを背後から包んで柔らかな夕陽がゆらめいている。

仕事上の困難を前向きな課題と見方を変え、家族との団欒の一日を過ごすKさんは、以前にはなかった余裕をまとっていた。

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闘志 2

2023-02-19 11:37:39 | 癒し

Kさんとの関わりは4年ほどになる。

ある大企業に勤める彼は激務で体調を崩し、精神的にも追い詰められた。

心配した奥様がコンタクトを取ってきたのが始まりだった。

 

当時のKさんは、確かに覇気があるとは言えなかった。

仕事で力を使い果たしてしまうため、休日は家族との交流も持てないほどに弱って寝込むような日々だった。

会ってみると、固く強張った身体からの応答はごくわずか。

強張るのは精神も同様なので、伝える言葉が染み込みにくい。

Kさんの言葉には力がなく、その場の隙間に紛れ込んで消えそうだった。

それでも、セッションが終わった頃には笑顔が見られるようになった。

その後、何度かお会いする機会が作られた。

 

周辺の状況が急激に変わった。

会社以外での大きな悩みに思いがけぬ解決がやってきて、重荷から解放されたのは昨年に入ってのことだった。

これまで彼が気づかなかった、彼を取り巻く人たちによる愛情を深く味わう体験がさらに後押しした。

Kさんに火がついた。

 

今回会って挨拶を交わした時には、すでにKさんの目に力が宿っていて別人のようになっていたことに僕は気づいていた。

その日の彼なら、仮に街で知らずに出くわしてもKさんとわからずに通り過ぎていたかもしれない。

そんな腹からの力に惹きつけられもし、僕の声にもハリが出たように思う。

元気な話には僕もさらに元気になる。

 

今回のトラブルは、彼の『試金石』と出た。

彼が今後、会社でどのような立場、境遇で働くことになるかの試しの場というわけである。

それも、突き放されているのではなく積極的に応援されている。

迷う間もなく、進めと押されている。

今こそ闘志を全面に出して主張するときなのだ。

 

ちなみに、Kさんが心配したプロジェクトの将来だが、どこか雲行き怪しくなり、成立しなさそうだった。

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