石上布都御魂神社から北東の方向にある血洗の滝に向かいます。
おどろおどろしい名前ですが、素戔嗚尊がヤマタノオロチを斬った剣を洗い、滝の水で身を清めたことが由来です。
つまり石上布都御魂神社とはストーリーがつながっているのです。
以前に来たのはやはり12、3年前だったと記憶していますが、当時はなんだか暗い印象でした。
「マムシ出没注意」の看板があったことがやけに思い出されます。
坂を下りきって鳥居の前まで来ると気温が数度変わり、清涼な風が吹いてきます。
ちょうど鳥居が聖域と外を分ける境界線になっているようです。
今日は晴れやかで、数年前の台風で壊れた社の廃材が片隅に積み上げられていましたが、寂しい感じもありません。
足元に気をつけながら滝の眼の前まで歩いてみました。
ごく細かな水しぶきが素肌に柔らかく触れてきます。
幾つかの祝詞を読みました。
Yさんが
「龍神祝詞もあげてください。」
とおっしゃるので読んでいると、小さな社の前のしめ縄がパラっと解けるビジョンが見えました。
滝に向かっているのですから社そのものもビジョンです。
ほんの一瞬の出来事ですが、やはり何かの封印が解けていることを示しているように思います。
車に戻ってから
「最近気になるのはコノハナサクヤヒメだよね。」
とYさんに伝えると、
「桜のようなピンクの花びらがたくさん舞ってきたのが印象的だったからやはりそうだと思います。」
その瞬間、さっきタブレット端末のカバーを開けたときに、ピンクの花びらが挟まっていて驚いたことを思い出しました。
滝壺の前でメモをテキスト入力して、カバーをパタンと閉めるときに挟まったらしいのですが、案外気がつかずに滑り込むことに驚いたのみで、そんな示唆とは取らずにいたのです。
神事の翌日のYさんのメールです。
<今日、偶然にも違う場所でお二人の霊感ある女性から瀬織津姫の話がでました。昨日の血洗いの滝での出来事をお話するとお二人とも全く同じ事を言われました。
瀬織津姫のカラーはピンクと水色で滝に白龍、ピンクと桜(花)は間違いなく瀬織津姫を解放されたのだと。その印しが花びらだそうです。そしてコノハナサクヤ姫、磐長姫も瀬織津姫の分御霊だそうです。>