山頂の祈りの場としては、全体をオレンジ色に塗られた宮があり、また横には石で囲まれた祠もあるのですが、登山客が多く落ち着きません。
祠の前は入れ替わり立ち替わり、記念写真を撮る人の姿があります。
祈る場所としてではなく、山頂のしるしとしてだけの認識を持つ人も多いようです。
宮の前に立つと、めまいがより強く感じられます。
「裏にまわるともっと変なところがあるよ」
とTさんに促されお宮の左横からまわり背面を覗こうとすると、全身に寒気を覚え、鳥肌さえ立ってきました。
背中から腰にかけての重さも気持ちをどんよりさせます。
より深く訴えてくる感覚があることと、他の人があまり寄らない場所であることから、ここで祈ることにしました。
今日は祝詞の本をもってくることだけ、わたしには指定されていました。
お経といくつかの祝詞を続けて読みます。
般若心経を読み始めると、
『元の花の大神、来る。
大きく助太刀いたす。』
と伝えてきます。
祈りは続けながら、忘れないようにメモしました。
続いて姫神の存在も感じられました。
最後にTさんの発案から一二三祝詞を読んでいる時、
『銀河の嵐。
移設、来る。』
という言葉が来て終わりました。
ドキッとする感覚を伴う言葉でした。
わたしの体調は、具合が悪さも峠を越えて、少し喉の痛みが残る程度になり、下山して温泉に入り、帰途につく頃には一切なくなっていました。
Tさんもその後の状態は何の問題もなく、下山は元気に終えました。
下山の際の美しい景色です。
登る時よりも心地よく焼き付いています。