こちらは幽閉された護良親王を追って鎌倉までやってきた雛鶴姫の墓所です。
質素なたたずまいの社も建てられ、神社としても祀られています。
姫は、思いもむなしく薨去された親王の御首をたずさえて、少数の家来を帯同して鎌倉を脱出しました。
姫は親王が捕らえられる前にできていた子を宿していました。
親王の子は危険視されますから、彼女にも身の危険が迫っています。
人目につきにくい経路をたどって、安全な但馬まで長い道のりを逃げ切らなくてはいけません。
しかし神奈川から山梨側に脱出し、秋山峠を越えたところで、ついに力つきて果ててしまいます。
姫の従者が、亡くなった付近に手厚く葬りました。
それが、今回お連れいただいた場所です。
姫は第二子を産みましたが、もはや乳をあげる体力は残っておらず、その胸に抱くことすらままなりませんでした。
その無念は神社の前に立つと静かに伝わってきました。
運命を冷静に受け入れていた護良親王とは、姫は対照的な思いをもっています。
親王を助けたい一心の姫は、できるかぎり運命に抗おうとしますがそれもかないません。
親王追討の命令への強い恨み言が、悲痛な叫びとなって姫の口からほとばしり出る直前で、ぐっとこらえられたのが感じられます。
墓所は山を分け入ったところにある静かな場所です。
縁ある方が訪ねて瞑目すれば、姫が喜んでいるのが感じられるでしょう。
歴史の真実を人が知ることは、その時代を生きた先人たちの供養になります。
幾層にも塗り重ねられた勝者の歴史をそのまま読むだけでは、時代の本当の姿は見えてきません。
他の場所をご案内いただいてからになったので、護良親王古蹟に到着したときは、もう6時半になっていました。
薄暮の中、驚くべき光景が目の前に広がっていました。
倒れていたのは、9本の中でも一、二を争う巨木でした。
古蹟に向かうと目の前にそびえていたものです。
正確に真正面に向けて根元から倒れたので、古蹟の囲いを全く破損せず、献花台の間を見事に通り抜け、地面の真ん中にしつらえてあった飛び石の上をきれいになぞり、入り口の二本の柱の間にかかったしめ縄を引きちぎって倒れたのでした。
さぞ轟音がしたことでしょう。
もう一本はと見ると、古蹟に向かって右端の細めの幹で、湾曲した形状のおかげで先端が地面に触れながらにして、半ば部分に十分な空間が確保されています。
その空間の中に灯籠がすっぽりとおさまり、木は灯籠にかすかに触れるにとどまっています。
写真の通りです。
つまり、古蹟のために建造、奉納されたものはいっさい傷つけられていないのです。
専門家に頼んでもこういう倒し方は絶対に無理だとのことでした。
針に糸を通すような出来事であり、神懸かりな倒れ方だと言われたそうです。
大木があった根元の部分を見ると、すでに若木が元気に育ち始めていました。
将来の巨木です。
目を閉じると
『麗』
という字が見えてきました。
また、
『系が出る』
と伝わってきました。
親王の意志を受け継ぐ系統の者が世に現れてくるのだと解釈しました。
これは親王のたましいがしめ縄を破って出てきたのだろう、と渡辺さんと話しました。
実際、数日後にふとこの古蹟を思ったときに、
『ただ飛び出したかっただけ。』
と伝えてきました。
そのあっさりとした物言いは、生前の親王のものそのままだと思います。
鎌倉幕府による政治が腐敗を極めたおり、野心多き後醍醐帝は天皇の手に政権を取り戻そうと立ち上がりました。
その際に、勝ち戦にはならない、時間稼ぎのためだけの危険な戦場に赴き、帝のために身を挺して戦った皇子が護良親王です。
自らには権力への野望などひとかけらもなく、ただ帝を守るために八面六臂の活躍をした方でした。
鎌倉幕府を崩壊させ、天皇親政の立役者でありながら、民衆からの人気がありすぎたために、あらぬ妬みを買い、鎌倉に幽閉された後殺害されて28歳の短い生涯を閉じます。
親王の生涯には悲劇がつきまといます。
吉野山の激戦で親王の身代わりになって自害した村上義光公。
幽閉された鎌倉の東光寺まで親王を追ってきた身重の雛鶴姫は、殺された親王の首をもって少数の家来を伴って鎌倉を脱出、秋山峠を越えたところでついに力つきて亡くなります。
そんな数々の悲劇を具体的に知ったのは、3月23日に訪れた富士吉田市の小室浅間神社での、大塔宮護良親王を偲ぶ会会長の渡辺さんとの偶然の出会いからでした。
<富士山 4 護良親王古蹟>
何より民衆が明るく幸せに生きられる世界を願った親王の姿が、渡辺さんの話で深く伝わってきました。
現在は親王の御首は小室浅間神社の脇、立派に成長した桂の木の下に祀られています。
9本の堂々たる巨木です。
渡辺さんと一度お会いしてまたゆっくり話す機会をつくろうと考えていたときでした。
渡辺さんから、わたしのブログへのコメントで、5月2日の夕方に突然、9本のご神木のうち2本が倒れたとお知らせいただきました。
コメントには、「落胆」「憔悴」という言葉もあり、衝撃の強さが伝わってきました。
『強いエネルギーが降りてきている』
『呪が解ける』
という前向きな言葉が伝わってきたので、わたしもコメントを載せておきました。
7月20日にお会いして、ご案内いただくことになっていました。
現場を見ないと、詳しいことは何とも言えない状況でした。
その後、少し移動して宗像神社に参拝。
その名の通り弁財天を祀っています。
『ここは急所になる。
鎖は外れた。』
宗像神社の向かって左側は小高い丘になっており、印旛沼の一部を見下ろすことが出来ます。
「ほら、ここにあるよ。」
と言ってKさんが拾って見せてくださったのは、御土米(おつちこめ)というものでした。
御土米とは、米のかたちをした粘土質の土塊で、エネルギーの強い場所に出るそうです。
病人に数粒飲ませるとよい、という話を聞きました。
Kさんは若い頃から各地の神社を巡ってこられたそうですが、昨年の3月11日以降、以前回った数十もの場所であらためて祈り直しているそうです。
彼も様々な神示の読み解きから、富士山の動向に注意しています。
これからどう動くべきか、についての大事な示唆をいただきました。
一ヶ月前に戻ります。
7月18日に上州をまわり、その日は茨城の笠間まで走りました。
翌早朝は、宿泊先の目の前の笠間稲荷に歩いて参拝にいきました。
稲荷を祀っている神社は、人々の現世利益の思いが強く、重くなっている場所が少なくないのですが、ここは祈りが反映されていて気持ちのよい場となっています。
笠間から南下。
石岡の近くにある竜神山に寄りながら、千葉県の成田に入りました。
郷土史の研究をしているKさんに、麻賀多神社でお会いする約束になっていました。
気持ちのよい杉の大木がある場所です。
Kさんには、日本の近代の神示の流れを研究した著作があります。
40歳代前半ですが日本各地に精通しておられる方で、どこのことを尋ねても的確な返答がありました。
彼に印旛沼を案内していただきました。
印旛沼には、底から水が噴出している箇所があります。
見晴らしのよい場所から、その地点を眺めることが出来ます。
Kさん曰く、現在80歳以上の方ならばその場所を知っている可能性があるけれど、今はほとんど伝えられていないということです。
飲み水にするほど清浄だった水質は1960年代以降極度に悪化しており、現在も水面に顔を近づけるのには躊躇するほどです。
祈りを始めると、先ほどまで静かだったのが、前方から来る風でゴーゴーという音がするほどまでになります。
沼のふちに立っていて、水面まで70センチは余裕があろうかというほどでしたが、大きくうねり寄せる波は、地に乗り上げてわたしたちの足を洗うまでに至るのではないかと思うほどになりました。
『ここの竜神は動く。
コラボする。
東北の方を守る。
こちらが動くと富士さんがよろこぶよ。』
昨日、
<以前のブログで富士山がかわると言われていたのが明日16日ですね。>
というメールをいただいていたので、その言葉が降りた日と、関連して富士山について降りた日の言葉を読み返してみました。
『富士山が人々に気付きを促しています。』
『8月16日から富士山が変わる。
ロックが解けることになっている。』(2012.4.22)
<富士山の禁>
『8月18日まで、富士山は救急を要する』
富士はゴールドに輝く。
後に来るものの規範となるようなはたらき。』(2012.2.13)
と降りた日、同じ人から聞こえていた言葉には、
『それぞれが星を求めて動かなければならない。
出会いに気づいてほしい。
出会いの和の中にある。』
というものがありました。
半年経った今になってみると意味が分かります。
最近、ふとしたときに青い光を目の前に見ることが多くなりました。
簡単に解決できそうにない難問を抱えた方からの相談を聞いているときに見えることが多くあります。
守られている、大丈夫、と伝えているのだと解釈しています。
『ショックトリートメントも必要。』
という言葉も同時にあり、道のりが容易でないことが伺えます。
気になるものとしては、
『島が出来上がる可能性。』(2012.2.13)
という言葉がありました。
古代文明の本拠地であった沈んだ大陸が、再び浮き上がるのかどうか、について先日尋ねられた際には、
『一番意味のあること。
それは鶴の一声で引き上げられる。』(2012.8.8)
と伝えてきています。
やはり、確実にこうなるというシナリオはないように思えるのですが、現在のところ好ましい流れの中にある、と受け止めています。
行き着く先としては
『大規模な共同圏がつくられる』
ということだと、ここまで書いていてたった今聞こえたのですが、どういうことになるのでしょうか。
これから先に起きてくる、世界に大変化をもたらす地球変動は
『初物(はつもの)』
であり
『神の光』
だと伝えてきています。
いままで想定して来られた地域を襲う災害を指しているのではなさそうです。
『東京に暗部はある。
土地が低くなっているので海水が少し来る。
免震、免除はなされる。
局所的に気をつけるべき。』
『東京からは汚泥はくみ出さない。』(2012.8.8)
今月から動き出しているエネルギーは海洋に溜まっているもので、そこが発信地になるのでしょう。
『今は最高に文化的創造が起こる時期。
宇宙のコルクを抜く。
時間の問題だ。』(2012.8.8)
月の動きが、地球を鎮めるのにも、動かすのにも大きい役割を果たしています。
月の満ち欠け、すなわち、太陽と地球と月の位置関係に意味があります。
さて、
『大きな宇宙船がきている。
地球の人々を移せる規模。』
と、8月8日に降りてきました。
それは、月の背面に隠れていて様子を見ており、現在地球からは見えないそうです。
『木星の縄張り』
とだそうですが、それが何を意味しているか、わたしにはわかりません。
『地球の人々を移せる規模』
という言葉から、これがいわゆるノアの方舟ではないかと想像を広げています。
実はここ2ヶ月で二回、
『ノアの方舟』
という言葉が降りてきているのです。
7月24日に、
『もうすぐ天王山がくるね。
かたちが変わる。』
と伝えてきた、その次には
『ノアの方舟に上げます。』
という文章が続いていました。
突飛な言葉だったので、<もうすぐ天王山が来る>では省略していました。
それ以外に一度、ノアの方舟という言葉が降りてきたのは、6月21日でした。
清水の海岸に7月31日に行くように伝えてきた言葉の後に、
『ノアの方舟の実在はまだある。』
と降りてきました。
<駿河湾を挟んで 1>
現在、地球上で、全ての人類が戦いの中にあります。
それは
『憎悪との戦い』
です。
そして
『憎悪への感謝が、次の船に乗っていくこと。』
なのだそうです。
『世界の人々に安楽を。
太陽と月の光線が変わるとき。』(2012.7.24)
が、あらためて重要な言葉に思えてきました。
『星は落ちて来ない。』
8月5日、ある女性のセッション中に唐突に聞こえてきました。
ウェブをチェックして見ると、今年11月に、冥王星の外側にある太陽系の惑星が地球に衝突するとNASAの科学者が伝えているという英語のニュースがありました。
宇宙人やUFOネタ、芸能のゴシップネタなどがごちゃ混ぜになっているサイトなのでリンクは示しません。
マヤの予言で言われている2012年も後半に入ってきましたから、こうした説になびく人も増えそうです。
5日のメッセージでは、大変化はそのようなかたちでは起きないことを伝えてきたようです。
しかし、
『新しい星』
という言葉はわたしにも伝えられてきています。
<富士山 5 『新しい星の見え方』>
これから起きることはきわめて大きな視点で見ないと見誤ります。
『決して怖い話、汚い話ではない』
のです。
『運転を始める。
恐れていたら何も始まらない。』
『美しい生命の花が咲く。
マクロ的な視野で見なさい。
運命は愉快、愉快。』(2012.8.5)
『先のことばかり考えて今のことを大事にしないと、問題は解決できない。
人生という問題は。』
『もっと創造的になるべきだ。
創造的になることを楽しまずしてなんとしよう。』
将来のことを心配して、先の一手をいつも聞いてくる男性に対して降りてきた言葉です。
『人生は無駄が多いけれど楽しいものだ。』
とはいえ、振り返れば、試行錯誤した「無駄」こそが人生の貴重な財産になっているはずです。