昨日書いた、相手の「だるさの抜き方」。
これを手に入れた経緯を書くことは、ヒーリング手法の習得というだけでなく、人の超感覚についての理解を深めるのに一役買うのではないかと思う。
何度も書いているように、僕は会っている人、これから会う人をはじめとする、意識としてつながる人の感覚をもらう。
「痛み」をもらっていることばかりをいつも書き連ねてきたが、もらうのは痛みだけではない。
今回書いたようなだるさや眠さから、落ち着かなさや気持ちの粗さ、高揚感、緊張などの「状態」、喜びや怒り、悲しさなどの「感情」に至るまで。
なんでもかんでも移ってくることについては気づきの途上である。
未知のありとあらゆるものを人と共有していることが、これから僕の認識に上ってくるではないかと期待している。
眠さ、だるさを人からもらっていることに気づいたのはここ4.5年のことだと思う。
ある方を目の前に座っていて、僕はどうしようもない眠気と闘っていた。
眠いのを無理に起きて集中しようとする苦しさの中では、生産的なメッセージなど何も湧き上がってこないし、癒しも起きない。
どうにもならず目を閉じ、眠気に身を任せた瞬間、僕は寝落ちした。
不意に寝落ちした時の奇妙な寝息や、身体を支えられずにカクッと動いたことを、セッションを受けている女性もわかってしまうくらいで、取り繕いようもなかったのだが、僕は直後にこのアクシデントの副産物にハッとした。
僕も、その女性も、その圧倒的なだるさから解放されたのである。
以来、僕は元気なはずなのに人と向き合った途端にやってくるだるさに、時として身を任せてしまう対処法を取るようになった。
それを体内感覚として錬磨し、いつでも使えるようにしたのが昨日説明した手法なのである。
眠ろうとするのではない。
一瞬の入眠状態あるいは意識の変性が、僕だけではなくその場の氣を入れ替えてしまうように働くのに抗わない、という方法だ。
ヒーリングの手法としては、相手の感覚を同期する状態が土台としてあって初めて成り立つものである。
また、それができるとしても、自分の身体の安全確保には「身を任せる」感覚の持ち方に宇宙への信頼が前提としてあるであろうことには、注意してほしい。