洪水を待つメコンデルタ ベトナム

メコンデルタの数千の農民らは水位の上昇に生活がかかっている。今年は洪水がないのではと心配している（9月10日VNN）

そうなれば多くの漁民らは漁業から農作に切り替えねばならないかほかの仕事を探さねばならない。デルタの農民らは過去60年間で最も深刻な干ばつに見舞われ米作２０万ヘクタール、蘭栽培９，０００ヘクタール、養殖２，０００ヘクタールが損害をお受け農民らの悲哀となる。

専門家らによれば川の水位の減少は上流のダムと気候変動によるもので、それが塩害の侵入、不毛の土地、農業生産コストの上昇を生む。また同時に農業生産や漁業によって生きている数百万人の生計に影響する。１，８００万人の人々とメコンデルタ地帯はベトナムの重要経済地帯である。デルタ地帯ではこの国コメの９５%を生産さらに水産物の６５&、果実の６５%を生産している。

洪水は通常９月に始まり１１月か１２月には終わる。洪水が沖積層を形成し魚やその他の水産生物を田んぼにもたらし毎年の養殖を可能としている。農民らは洪水が耕作地に泥をもたらし、化学物質や汚染物質を流し去ることや、疫病を消し、次の米作の収量が高まることを期待する。洪水がなければ、農民らは肥料や殺虫剤を使用しなければならないと専門家らはいう。

An Giang 省、An Phú 地区の農民Nguyễn Văn Tùngは,この地区の漁民らは漁獲減少に見舞われ、昨年３分の一だといい、原因は水位低下のためという。別の漁民Trần Văn Útは, 昨年は毎日３０㎏を漁獲しVND300,000-400,000 (US$13.5-18)稼いだ。しかし現在は毎日１２kgしか獲れず、彼の家族らは苦労しているという。カントー大学気候変動研究所長のLê Anh Tuấnはこれまでに比べて川底が急速に深くなったという。彼は、これはメコンデルタでの砂利採取や上流のダム建設のためだという。また水位低下による浸食も起きている。

Đồng Tháp省天然資源環境局の統計は昨年のお河堤の侵食が３５㎞と報じている。これによる損害は３１０億ドン (US$1.4 million) で2,141家庭が被災した。 カントー大学のDương Văn Ni博士は洪水が来なければメコンデルタの侵食はさらに高まるという。（以下省略）