memories on the sea 海の記録

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ソマリア海賊の金の流れを追う III  イエメンとのつながり

2009-06-03 00:00:20 | 海事
ケニアに根拠地を置く警備コンサルタントのBruno Schemskyによれば,海賊はその稼ぎの半分を地区の統御をしているイスラミスト・アル・シャバブの戦闘員に渡すという。しかしながら、アル・シャバブは海賊行為には反対を表明している。ソマリアのプントランド暫定自治区の行政官も金を受けているという報告もあった。何人かの役人や警察の次長クラスまでが海賊行為にかかわっているという。かようにたくさんの人間が平均では百万ドルから3百万ドルといわれる身代金の分配にかかわっている。またDRYAD海事情報社のGibbon-Brooksはソマリア海賊が国際的犯罪組織をひきつけるようなことはないという。「分配の状態を知ればギャングの大物が居身を示す金額ではない」と彼はいう。しかしこのまま海賊産業が成長すれば犯罪組織を魅了する可能性はある。前出のLedger氏は「1970年代の南米の麻薬密輸と同じで、小さな取引から始まり、やがて巨大な犯罪に成長する」

ソマリア海賊に関与していると思われる国はイエメンである。海事警備専門家は海賊を発進させる母船は燃料補給、資材調達や武器さえもイエメンで行っている。ソマリアのHaradhereの海賊グループはHarardhereやHobyoといったソマリアの町に武器を密輸するのにイエメンを長いこと利用していた。その二つのポイントはソマリアとエチオピアの武装反体制グループへの武器の受け入れ窓口であった。海賊行為から生まれた金の行方は決して分からない。明らかなことはソマリアの数々の単位が利益を得るようになったことと国家が中央政府の機能喪失の状態であり続ける限り魅力的な職業として残ることだろう。しかし、資金洗浄や国際的犯罪の理屈までをまでをソマリア海賊に上乗せすることはよくない。この問題は特異であり国も特異であり、的はずれな政策は沖を行く商船やヨットに危機をいつまで与え続けるであろう。

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