フカヒレスープは長きにわたり中国人に美味とされ珍重されてきた、近頃その取引は減少していることがWorldFishの研究者 Hampus Erikssonやフカヒレ取引に詳しい豪州海洋資源および保全局のShelley Clarkeによって明らかにされた(3月6日TFSND)
この研究によれば、サメ保護運動が盛んであるが、これまた中国で珍重されるナマコ取引やそのほかの中国の美味にあってはいまだ減少してはいないという。こうした生物7種
乱獲により絶滅の危機にある。ナマコは南太平洋の諸島においてはマグロに次ぐ貴重な輸出産品である。相応の装備を必要とするマグロ漁業とは異なり、ナマコの採取は篭など僅かな道具で行うことが出来る。
よってナマコの収穫は貧しく脆弱な集落の重要な生計の源である。この報告書で著者らは現在の環境規制はナマコの資源保護には不十分であり、保護戦略を羅強化すべきであるとしている。適正な漁業管理と供給体制がナマコの持続可能な収穫とそれを獲る人々の生計に悪影響を与えない規制が必要という。WorldFishの専務理事のStephen J Hallは「貴重な資源に対する保護と生計の維持のバランスをとる必要がある・監視システムの改善により適正な管理対応が可能となる。これと平行して天然資源のナマコの採取を減らし養殖の可能性を求める努力が必要である」と。
研究者らはナマコが海藻類やサンゴの栄養循環に活力ある役割を演じていることを理解すべきと。また一部ではナマコが海洋の酸性化による損傷を減殺する役割があるという。(以下省略)