memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

フカヒレ取引は減少、ほかの絶滅危惧種が被害に

2015-03-18 00:26:45 | 

フカヒレスープは長きにわたり中国人に美味とされ珍重されてきた、近頃その取引は減少していることがWorldFishの研究者 Hampus Erikssonやフカヒレ取引に詳しい豪州海洋資源および保全局のShelley Clarkeによって明らかにされた(3月6日TFSND)

この研究によれば、サメ保護運動が盛んであるが、これまた中国で珍重されるナマコ取引やそのほかの中国の美味にあってはいまだ減少してはいないという。こうした生物7種

乱獲により絶滅の危機にある。ナマコは南太平洋の諸島においてはマグロに次ぐ貴重な輸出産品である。相応の装備を必要とするマグロ漁業とは異なり、ナマコの採取は篭など僅かな道具で行うことが出来る。

よってナマコの収穫は貧しく脆弱な集落の重要な生計の源である。この報告書で著者らは現在の環境規制はナマコの資源保護には不十分であり、保護戦略を羅強化すべきであるとしている。適正な漁業管理と供給体制がナマコの持続可能な収穫とそれを獲る人々の生計に悪影響を与えない規制が必要という。WorldFishの専務理事のStephen J Hallは「貴重な資源に対する保護と生計の維持のバランスをとる必要がある・監視システムの改善により適正な管理対応が可能となる。これと平行して天然資源のナマコの採取を減らし養殖の可能性を求める努力が必要である」と。

研究者らはナマコが海藻類やサンゴの栄養循環に活力ある役割を演じていることを理解すべきと。また一部ではナマコが海洋の酸性化による損傷を減殺する役割があるという。(以下省略)


フグを食べた5人が病院へ

2015-03-18 00:25:47 | 

和歌山市の店でフグチリを食べた40~50代の5人の男性が病院に搬送された(3月2日AFP)

フグはPufferfishあるいはblowfishと呼ばれ日本語では fuguであるが体内に毒素を有している。その肝臓を食べることは日本の食品衛生法で禁じられている。ところが一部のグルメたちはこれを絶妙な珍味としている。

和歌山市当局者によればこの5人は店主にその肝臓を供することを懇願した。食後5時間で吐き気やめまいの症状を発し、呼吸困難となった。5人全員が病院に運ばれ事なきを得たという。和歌山市はこの店を5日間の営業停止とした。この店はコメントに応じていない。

米国FDAはそのウエブサイトで輸入物のフグは下関の資格のある調理人が処理したものだけを食べるように勧告している。また米国の中部太平洋岸で漁獲したものに限るとしている。ふぐ毒は「人間の神経中枢に影響する青酸よりも強烈な毒である。この解毒剤は知られていない。フグはその毒を含む器官の除去を適切に行なわねばならないし、魚の身と一緒にしてはならないと勧告している。


違法操業ででインド人乗組員は解放、船長は告発された  セイシェル

2015-03-18 00:25:14 | 海事

セイシェル漁業当局SFAはセイシェル水域で移乗操業をおこなった容疑で拘束したインド人乗組員をの釈放し、船長は告発された(3月5日SeychellesNews Agency)

今朝のSFAの最高責任者Vincent Lucasとの電話インタビューによれば漁民らは釈放されインド高等弁務官事務所の領事補とともに火曜日夕刻エア・セイシェル木でインドに向けて送還されたという。この漁民らの家族が、2月はじめにインド首相Narendra Modiを含む政府当局高官らに嘆願を行ったことで彼らの解放にむけての外交努力が積み上げられた。首相は来週の3月10日にセイシェルを公式訪問する予定である。

Times of India のウェブサイト版によればこの漁業者らは1月28日セイシェル沿岸警備隊によって2隻のインド漁船'Rehoboth'と 'Jersh-Max'が拘束されたもので、彼等は水曜日よるにはケララとタミル・ナドウに到着する予定である。これら乗組員らはビクトリア港で拘束されていたが、2人の船長M. Jerine と S. Graciousは司法最拘留を受ける。 Lucasは漁業法1986年の違反の嫌疑で告発を受けたという。

新しい法規によると違法操業の罰則は法を犯した船の大きさによって決まるが、最高で3,100万セイシェルルピー(およそ230万ドル)が長さ50m以上の船の場合である。(以下省略)