memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

MSC Flaminiaの消火活動

2012-07-24 10:00:57 | 海事
昨日午後MSC Flaminia(コンテナ船)に対する消火活動が再開された(7月20日SNT)

連続した冷却活動によりさらなる延焼は回避される見込みである。 船橋部、機関室、船尾部および船首部は2回目の爆発の影響を受けていない。サルベージ船の船長によれば船殻は無傷であるという。貨物の損傷と消火水により本船はおよそ10度傾斜している。2隻目のタグボートANGLIAN SOVEREIGNは今晩、3隻目は土曜日の正午には現場に到着の見込みである。サルベージの専門家らは縄梯子で本船に上り消火システムを再稼働させることを計画している。消火活動には1週間以上かかるものと見ており、その後本船は修理のため欧州に曳航されることになる。


中国船はいない  Benham Rise、フィリッピン

2012-07-24 10:00:38 | 水産・海洋
マニラ発:フィリッピン大統領府はBenham海山に中国船と台湾船がみられたという報告を否定した。この場所は太平洋の海底の隆起でありフィリッピン領海とされている(7月5日ABS-CBS)

「Benhamに中国の密漁船はいない。また台湾船の活動も認められない」と大統領府報道官のEdwin Lacierdaが発表した。 「我々はそこでクロマグロ操業を認められた唯一の国である。大平洋地域管理規定がある」と付言した。Laciedaは外国漁船が操業することを阻止するためにこの場所に永久的な構造物を建設する計画はないと発言。国連海洋法(UNCLOS)はBenham Riseあるいは Benham Plateauとして知られる場所をフィリッピンの領有と規定している。Benham Riseの広さは1300万ヘクタールの広さがあり鉱物資源やガスが未開発であるが豊富にあるとみられている。この場所はAurora州の沖合で南シナ海の紛争島嶼とはフィリッピン本土をはさんで反対側にある。またここはフィリッピンの大陸棚に含まれEEZ200浬の内側にある。

20年後にマダラ資源回復は結局実証された   ニューファウンドランド

2012-07-24 10:00:09 | 水産・海洋
カナダ政府が資源枯渇を理由に北方マダラの操業を禁じてから20年、科学者、漁業者、観光保護主義者の多くがマダラ資源が回復したこ兆候があると発言(6月30日Canadian Press)

セントジョーンズ大学のメモリアル大学漁業生態研究センターの理事George Roseは最近の調査結果からマダラが長生きし大きくなっていることを確認したという。これには温暖水の影響もあるという。「ことしは過去20年間にわたってマダラ資源にマイナスの影響のある兆候が逆転している」とRose氏が金曜日のインタビューであ語った。

「生物学的生態的に大きな転換が起きていて、これはシシャモとマダラを支配している。シシャモはマダラの主食である。これは回復の始まりであると考えている」と。月曜日は400年の歴史のあるマダラ漁業に連邦政府がモラトリアムを行った20周年にあたる。当時ニューファウンドランドの北部東部沿岸は数十年位及ぶ乱獲、管理の不備、環境の変化などでマダラ資源は壊滅的な状況にあった。加工工場は閉鎖され、漁船は繋がれた。ニューファウンドランドの田舎の多くの集落は経済危機に陥った。その年だけで7億ドルが失われ、生活の糧が亡くなった。
モラトリアムがカナダ太平洋側に適用されたため全体的には3万人が失業、これはカナダの歴史において最大のレイオフであったと言える。モラトリアムはあと2年間続けられる予定である。

そして20年後、禁漁がその効果を表した。「我々は5,6歳魚以上のものが生きていることを見出している」とRoseはいう。6月上旬には地方政府がアイスランド海洋研究所から傭船した調査船Celtic Explorerによる6週間の調査航海が行われた。ラブラドル沖合の海水温が一部の海域では2℃上昇、これは海洋においては大きなことで驚異的なことであるとRose氏はいう。同教授は30年間にわたり漁業研究を行ってきたが彼の観測結果は予備的なものであり、マダラの回復も一部海域に限られるものであるという。「しかし一部海域では回復が見られ過去数十年で初めて確認できたものである」と。しかしながら連邦漁業局は慎重であり、科学者らは最新の証拠に注意している。(以下省略)