完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

週末の酒(3)~ビールの話~

2006年04月14日 | 
私は中年である。
今夜は満月。随分遅くなってから
鈍い輝きの真ん丸の月が昇っていた。

それを自転車に乗りながら見ていて、
「春の夜だな~」と心に染みた中年である。

さて、週末である。歓送迎会がたけなわの
今日この頃であるが、幸か不幸か今日私には
宴会の予定がない。

昨日、忙しい思いをしながら送別会を一つ
こなして、ホッとしている。(幹事をやらされたのだ!)
そこでの酒は「金」のことが気になってどこに入ったか
分らぬ酒だった。

今日はその反動なのか、ゆっくりと味わう酒が飲みたくなった。

寒さも緩み、そろそろ濃い酒でなく喉越しで味わう
「ビール」を飲みたくなり、冒頭で書いたように、
満月を見ながら閉店間際の酒屋に自転車を走らせたのだ。

最近は「発泡酒」「麦芽飲料」「第3のビール」等々の
様々な「ビール飲料」が発売されているが、このシリーズの
最初に書いたように、私は「残りの人生は長くない。ならば
うまい酒を飲まねばもったいない」を、モットーにしている。
故に少々値が張っても、うまいビールを選んで買ってきた。


そして、今飲んでいるビールは

        「グロールシュ」
           
              オランダのビールだ。

緑色のボトルに入った個性的なビールだ。
一番の特徴はそのキャップである。バネ式でキャップに
ゴムのパッキンが付いていてリキャップできる様になって
いるのだ。(まあ、リキャップすることなど、ほとんど
無いけど)

味はラガー独特の苦味の強い、ボトルの「爽やかさ」に
似合わぬ味だ。

そしてつまみは「ポテトチップ」硬めのペッパー味の
物が良い。歯ごたえと辛さと強い苦味が相まって、
とてもおいしい。

グロールシュは473ml。週末にしては物足りない。
そこでもう一本。

       「ギネスドラフト」
            
               を飲ることにした。

真っ黒な缶に竪琴のマーク。イギリスの代表的なビールだ。

イギリスの「パブ」は「パブリック・ハウス」の略で、
「立ち飲み」が基本。「酔っ払う」まで飲んではいけない。
足元がふらつかない内に帰るのが決まりになっている。

イギリスの男達は、自分の職場と自宅の近く。最低2件の
行きつけの「パブ」を持っているという。

そのパブでの一番売れているのが「ギネス」だ。

日本人は、よく冷えたグラスに汗をかくビールを好むが、
この「ギネス」は、そんな我々にはかなり「ぬるい」温度で
飲むビールだ。そして、キメの細かい厚めの泡がグラスに
浮いていないといけない。

パブではこの泡が出来ていないビールは、常連客に「タダ」
で振舞ねばならない決まりになっている。それほど厳密な
管理を要求されるビールだ。

この缶ビールにも、はじめから白いプラスチックの玉が
入っていて、栓を開けた時驚くほど泡が溢れてしまう。

これは間違いではなく、例の「細かい厚い泡」を再現する
べく工夫されているのだ。そのままゆっくり一本が
完全に入るグラスに注ぐと本場のギネスが味わえる。

このビールには「つまみ」はいらない。強いているなら、
サッカーのプレミア・リーグの映像でも見ようか。
俊輔のフリーキック集のビデオでも回しながら、ゆっくりと
飲る。~んうまい!

しかし、どうしても「足りないもの」がある。

本当のギネスは、グラスの泡の表面に

    「三つ葉のクローバー」

       を描かなければ完成しないのだ。

キメの細かい泡が出来ていなければ、クローバーは
描けない。それが出来て、初めて「完成品」と言えるのだ。

よーし、いつかイギリスのパブで「完全なるギネス」を
飲んでやるぞー!

・・・そんな夢想にふける「週末の夜」も悪くない。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう!
これを読んだみんなに幸福が訪れますように。

 ・・・まずい・・・酒が効いてきた・・・
  み・な・さ・ん・お・・や・・す・・・みぃ・・・Zzzz
                            may





コメント (4)
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