私は初老男である。
昔からそうなのであるが・・・・。
政治的議論というものは結構「いい加減」であることを知らないほどの歳ではない。
だが「国会答弁」というものには「それなりの重み」が「あるはず」だ。
それが年月を重ねる度に軽くなっていく気がする。
記憶の中で一番の一番酷い思った答弁は・・・・。
小泉純一郎総理の発言である。
野党議員の「非戦闘地域がどこなのか、一カ所でもいって ほしい」
の問いに
「どこが戦闘地域で、どこが非戦闘地域か、今、私に聞かれたって わかるわけがない。」
という発言だ。
イラク支援にあたって自衛隊を派遣する地域は「非戦闘地域に限る」というのが国会決議だったはずだ。
それに対して先の発言。
殉職者でも出たらどうするつもりだったのだろう・・・・。
そして、最も驚いたのがこの発言で政治的に首相が責任を取らなかった(取らせられなかった)ことだ。
今回、稲田防衛大臣が似たような国会答弁ををした。
だいたい「廃棄した」と言っていた日誌が出てきただけでもかなりいい加減だが・・・・。
その内容・文言に「戦闘」のあるのを指摘されると
「一般的な意味の戦闘」であり「憲法9条に抵触するような意味での『戦闘』ではない」
と発言。
「そう言っておかないと派遣できないジャン」ってことね。
これだって「不慮の殉職」とかが十分あり得るだろうに。
日本における「戦争・戦闘」というものに関する論議はデリケートであることは重々承知しているが、先の小泉首相や稲田防衛大臣の発言には「怒り」より「ア然」とさせられる。
今回も稲田発言について、野党はその資質を問うているがおそらくどうにもならないだろう。
多分に「大臣」という人が、その任に当たったからと言って「その冠の行政」(防衛・文科・オリンピック等々)のプロであるわけがないのはわかっている。
しかし、政治家という職業はそうした「答弁・言論」こそが生命線である。
それがうまくない人は「政治家失格」なのである。
★★★★★★★★★★ちょっと、breakします★★★★★★★★★★★★
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