読書。
『綾瀬はるか「戦争」を聞く』 TBSテレビ『NEWS23』取材班 編
を読んだ。
広島出身の女優、綾瀬はるかさんが聞き手となっている、
TBS系列の『NEWS23』内でたびたび放送される
「戦争を聞く」企画を書籍化したものです。
原爆を落とされた、広島と長崎、太平洋戦争の激戦地・沖縄などを
生き残った人たちから、「戦争」を綾瀬はるかさんが聞きます。
岩波ジュニア新書のなかでも、読みやすい部類で…というのも、
写真が多く、行間が広く字数が少ない本であり、
インタビューの中身も少ないのですが、
その内容から感じられる痛みや苦しみを想う気持ちや怒りといったものが、
読者である僕の身体全体にみなぎりました。
原爆被害について、本書の前半は割かれているのですが、
そこを読むと、悲惨さとアメリカへの怒りで、
胃がしめあげられるような感覚になりました。
沖縄やハワイの章を読むにつれて、
その怒りは、アメリカへではなく、戦争というものへ向けられるようになりました。
戦争とは、実にえげつない行為です。
本当に、戦争というものは愚かしい行為です。
原爆が落とされたのは、1945年ですから、もう68年も昔のことです。
そんな昔にそんな強烈な破壊力を持った爆弾が日本の土地に炸裂して、
多くの人の命を奪ったことについて考え、想像し、
本書でその生き証人からの証言を読むと、絶対にいけないことだという思いが
強くなりました。
ほんと、殺し合いを合法化してやる戦争なんてものが人類がたびたびやることのなかにある
ということから感じるのは、本当に、残酷なサル種なんだなぁ、僕らはということです。
綾瀬さんは若い女性で、そういう人がこういった戦争の記憶を受け継いでいこうと…、
それが仕事であってもしていってくれていて、その番組や本書を手にとって、
同じように戦争に対する感覚を健常な形で改めてだとか初めてだとか持つことになる
人たちのことを考えると、この「戦争を聞く」という企画は大事なものだと思えます。
昔は、夏休みの8月になると、朝、NHKで、戦争を体験したおばあさんなんかが
その体験談を語るという番組をやっていたりしました。
その番組が担った役割のように、平和とはなんだ、戦争とはどういうものだ、
そういうことをしっかりと僕らが見つめるためには、本書がそのとっかかりになると思います。
『綾瀬はるか「戦争」を聞く』 TBSテレビ『NEWS23』取材班 編
を読んだ。
広島出身の女優、綾瀬はるかさんが聞き手となっている、
TBS系列の『NEWS23』内でたびたび放送される
「戦争を聞く」企画を書籍化したものです。
原爆を落とされた、広島と長崎、太平洋戦争の激戦地・沖縄などを
生き残った人たちから、「戦争」を綾瀬はるかさんが聞きます。
岩波ジュニア新書のなかでも、読みやすい部類で…というのも、
写真が多く、行間が広く字数が少ない本であり、
インタビューの中身も少ないのですが、
その内容から感じられる痛みや苦しみを想う気持ちや怒りといったものが、
読者である僕の身体全体にみなぎりました。
原爆被害について、本書の前半は割かれているのですが、
そこを読むと、悲惨さとアメリカへの怒りで、
胃がしめあげられるような感覚になりました。
沖縄やハワイの章を読むにつれて、
その怒りは、アメリカへではなく、戦争というものへ向けられるようになりました。
戦争とは、実にえげつない行為です。
本当に、戦争というものは愚かしい行為です。
原爆が落とされたのは、1945年ですから、もう68年も昔のことです。
そんな昔にそんな強烈な破壊力を持った爆弾が日本の土地に炸裂して、
多くの人の命を奪ったことについて考え、想像し、
本書でその生き証人からの証言を読むと、絶対にいけないことだという思いが
強くなりました。
ほんと、殺し合いを合法化してやる戦争なんてものが人類がたびたびやることのなかにある
ということから感じるのは、本当に、残酷なサル種なんだなぁ、僕らはということです。
綾瀬さんは若い女性で、そういう人がこういった戦争の記憶を受け継いでいこうと…、
それが仕事であってもしていってくれていて、その番組や本書を手にとって、
同じように戦争に対する感覚を健常な形で改めてだとか初めてだとか持つことになる
人たちのことを考えると、この「戦争を聞く」という企画は大事なものだと思えます。
昔は、夏休みの8月になると、朝、NHKで、戦争を体験したおばあさんなんかが
その体験談を語るという番組をやっていたりしました。
その番組が担った役割のように、平和とはなんだ、戦争とはどういうものだ、
そういうことをしっかりと僕らが見つめるためには、本書がそのとっかかりになると思います。