拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

シュッツの本を訳す(苦行)

2013-10-19 09:24:45 | インポート
シュッツのことをもっと知ろう。手元にあるものを活用。合唱曲集の楽譜の序文がある。と、ところが、これ「わざと難しく書いたようなドイツ語」「髭文字」「字が小さい」の三重苦。これは苦行だ。楽をしたい。いい本はないか?探してみると、その昔、フランス人が書いた本を日本語に訳したものがある。ところが、出版社のリストからは削除されてる(絶版)。ネットの検索にも引っかからない。そこで、神田の古書街の楽書専門店に行く。棚には見当たらない。店主に「あ、あのー、シュッツの本はないですか?」「シュッツの本は一つしかなくて」「フランス人が書いたやつ?」「はい、O社が昔出版したやつ」(おっ、さすが、店主はプロ。高まる期待。ところが)「ないです。ほとんど入ってこなくて」。がっくし。で、せっかく来たんでバッハのカンタータの研究本を買って帰りの電車で読む。おっ!件の髭文字に出てきたキーワードの答になるような用語解説がたっぷしある。バッハはシュッツの100年後で、連続してますからねー。これはいいもの買った。よし、これを参考に、件の髭文字、2倍に拡大コピーして再チャレンジしよう。実は、それとは別に、ドイツアマゾンで、ドイツ語のシュッツの伝記も買ってあった。髭文字ではないんだけど、その他の苦行の要件を満たしていて、最初のページでくじけてた。これも2倍に拡大コピーしてがんばんべー。こつこつ一人で洞窟を掘ってとうとう完成させた人がいました。見習ってがんばんべー(とか言って、その人、誰だっけ)。

「いつ、いたしたか」がよく分からん(源氏物語)

2013-10-18 21:43:29 | インポート
今、源氏物語を読んでて。10代の頃、挫折して以来40年振りの挑戦。お子ちゃまだった当時は訳が分かるはずもなかったが、若干大人になったので、大層面白い。が、やっぱり、いまだお子ちゃまのぼくちん(お子ちゃまのままじじいになった)、「いつ、いたしたか」がよく分からん。源氏の君が人妻の寝間に忍んで行って、なにやら問答しているうちに朝が来た。へ?いたさなかったの?(「やったの?」よりお上品でしょ?あんまり変わらない?)ところが、その後の展開を読むといたしたらしい。で、改めて、夜の件を読み返す。すると、ある行に「過失」という言葉が出てくる(与謝野晶子訳)。すると、その前の行との間でいたしたか?この鈍感さはオペラのせいだ(と、人のせいにする。)。オペラだと、前奏曲で「液が発射される」瞬間まで表したり(大学の頃、同じ合唱団の、とってもいいうちのお嬢様と評判の某お姉様が、「新幹線は男か女か?答、男。理由は、えきを飛ばすから」と大層自慢げにしゃべっておられた。)、それどころか、舞台でもろいたしてるような演出(照明でストップモーションのようにする。)もある。至れり尽くせりだと感性にぶりますだ。


友達の方が可愛い(という設定)

2013-10-17 22:08:17 | インポート
主人公より友達の方が可愛い、という設定はちりとてちんが最初ですかね。カーネーションも、糸子より奈津の方がべっぴんだという設定で(栗山千明さん、売れっ子ですね。私は断然オノマチ派ですが。)、奈津がしょっちゅう糸子を「Busseig」とののしってました(懐かしい)。あまちゃんのアキとユイちゃんの関係もそう。お~、どれもその可愛い方が不幸になるんだ。今日(の放送で)、喜代美が「おかあちゃんは何のために生きてんのやろ」と言ってた。で、今週(何曜日だか知らないけど)、おかあちゃん(糸子)に対して「あたしはおかあちゃんみたいになりたくない」と言うんだ。で、最終回の前の日に、謝るんだ。改めてみると、見事な伏線。昨日の放送だって、濡れた着物を干した部屋に三味線をおきっぱにしてダメにするんだけど、おきっぱなしにされた三味線がほんの数秒だけ映って。これが伏線なんだけど。数年後の再放送の、しかもビデオで二回目に見て初めて気がついたりして。当時、「凝りすぎる演出」とか言われてました。あまちゃんも「分かる人だけ分かる小ネタ」なのに、こっちは爆発的にヒットしましたねー。なんでやねん。

焼き鯖を若狭塗り箸で食べたい

2013-10-16 10:22:23 | インポート
今日の糸子。(客)「相変わらず、この家のお茶はうっすいのー、出がらしみたいや」(糸子)「あら~、まだ出ると思うたんやけど。入れ直してきますわ」と言って、急須を振る。それから、糸子さん、「へしこ」のデザートを作ってた。「へしこ」=発酵させた鯖。あー、焼き鯖食べたい。私、鯖大好き。鯖買ってきてコンベクションオーブンで焼こうっと(「お前、肉好きだったんとちゃうけ?」「そんな昔のことよう覚えとんな。これから半年は鯖好きだすけ」)。それから、若狭塗り箸が欲しい。一応、うちの、スーパーで売ってた若狭塗り箸。でも、A子のお父さんとこで大量生産してるような安いやつ。糸子さんとこで売ってるようなやつがほしい。で、検索。けっ。夫婦箸ばっかり。一人ものにはどうしてくれんのさ。さて、今日は私が大好きだったあの曲が流れた。三拍子で、伴奏が次のリズムを刻む。「チャン、チャチャチャチャンチャンチャンチャン|チャン、チャチャチャチャンチャンチャチャチャチャチャチャ」。ボレロそっくり!

私がタンホイザーになる時

2013-10-15 22:30:42 | インポート
私は、よくタンホイザーになりますが(ぶち切れて叫びますが)、高い確率でタンホイザーとなるのは議論の相手がベートーヴェンの悪口を言い始めたとき。特に運命の悪口を言われた日にゃあ、聞き流せないもんね(別にベートーヴェンの身内ではありませんが)。敵曰く「エンディングのしつこさは何だっ?」。それに対して私、「ベートーヴェンは、ジャジャジャジャーンから始まって30分も奮闘してたんだ。ようやく勝利したんだからしつこく「ド」を鳴らすのは当然だ」。すると私、「たった30分?30年じゃないの?」……い、いかん、自分で自分につっこんでどうすんだ。ところで、私が高校生の時、ちょびっとお知り合いになったお姉様で、後年、ものすごいキャリアを築かれた方(先方様は、私のことなど露ほども覚えてないはず。だから、このブログは読んでるはずがなく、だから、書けるのですが)が……おっしゃってましたねー、「ベートーヴェンはひどい、特に運命は最悪」。じゃ、キレたろって?いえ、そのお、私、お姉様に弱いんで。

「糸子」と言えば、和久井映見(に戻った)

2013-10-15 17:33:03 | インポート
そういやー、以前は、「糸子」と言えば、和久井映見さんだったんだ(最近は、もっぱらオノマチだけど)。いやー、えがったなー(つうか、今放送してるから、進行形で、いい!)。今日、その糸子が「ふるさと」(演歌)を口にした。後半の鍵となる曲。五木ひろしさんがあの塗箸屋にいきなり入ってきて歌うんだ。あまちゃんでこれにあたるのは、橋幸夫さんが実際に出てくるあたりは「いつでも夢を」だけど、重要度から言えば「潮騒のメモリー」。貫地谷しほりさん、性格の悪い役を上手に演じてますのー(おばあちゃんがA子を気に入った時のえ?っていう表情とか)。おら、なんど泣かされたことか(別に、いじめられたわけじゃない。性格悪い、って、人なんてみんなこんなもんだべ。つうか、おら、もっと性格悪い)。「♯ド、♯ド、♯ソ、シ、♯ドー」これ、今日、A子とB子が練習してた三味線。「ち、り、と、て、ちん」って歌ってた。

関鉄

2013-10-15 10:39:05 | インポート

関東鉄道常総線(雨引山に行く途中に乗った)は、ディーゼルの一両編成。おっ、大吉さんの北鉄と同じじゃんけ。もちろん、単線(単線だって馬鹿にすんなよ。横浜線だって、おらが使ってた駅んとこはおらが大学になるまで単線だった。)。線路の両側には菜の花が植わってる……おっとっ、これ、菜の花でいいのけ?へ?菜の花って春の季語?じゃ、この黄色いのはなんだべさ?

キレました大賞発表(オペラ編)…

2013-10-14 23:06:22 | インポート
オックスがキレなかったのは、おぼこ娘と莫大な持参金を失いたくなかったからかもしれない。だけど、失うものが大きくてもキレちゃう人はキレちゃう。それでは私が選んだ分野別キレました大賞発表!まず痴話喧嘩でキレました大賞はドン・ホセ。次に、瞬間的にキレました大賞はオテロ(イァーゴの話をじっと聞いてていきなり「あーーーっ」と興奮し始める)。そして、キレて余計なこと言いました大賞はタンホイザー。他の人があんまり高潔なことばっか言うんで、思わず"Venusberg"(分かりやすく言うと、年がら年中いたす場所)と叫んでしまう。やば、自分のキレ方と似てる。しょっちゅう見てるから、うつった("Venusberg"とは叫びませんが)。

雨引山登山

2013-10-14 19:55:18 | インポート

昨日は雨引山(筑波山の裏にある)に登った。たかが409mだといって侮ること無かれ。山道は急(写真1枚目)。鍛えてない身にはこたえる。頂上からの景色はなかなかのもの(2枚目)。遠くに見えるは筑波山。昼間の月の方が、クレーターとかがよく写る(3枚目)。下山したら日が落ちて真っ暗。駅まで県道を1時間くらい歩く間、人影はなく(山姥に食われるかと思った)、自動車が脇をびゅんびゅんとばしてた(ぶつかるかと思った)。

オックスは偉い(鉄人28号のオックスではない)

2013-10-13 23:03:10 | インポート
ありゃ、出題が間違えてた。「mag ihn nicht」だった(意味はdichなんだけど。これ大ヒントですね。)。いずれにせよ、問題の解答締め切り。千回キスとか言われたら(一回だって同じ)、誰だって、解答しないか、わざと間違えるに決まってますので。あるいは、げてもの愛好家が物好きで正解されて、千回キスしたら私の悪い性格が移って申し訳ないので、やっぱり打ち切り。(打ち切ったのに)そのシーンをもうちっと詳しく。「お嬢さんは」「手短に言うと」「お嬢さんは」ジャン(Emol)。「mag ihn nicht」(ミシミ)。言われた方、プフーと鼻で笑って「心配しなくていいよ、直に好きになるよ」だって。うーーーー!見習いたい、この余裕。私だったら、言われた途端、かーっと血が上って、なにをー?こっちから願い下げだいって言う。言う言う、絶対言う。オックスは偉い。私、オックスを一番尊敬する人にする!

御嬢はおめーなんかきれーだ(綺麗じゃねー。都合よく解釈するんじゃねー)

2013-10-13 21:51:50 | インポート
ドイツ語も次みたくみんな簡単だったらえーのに。"Die Fräulein mag dich nicht"(御嬢はおめーなんかきれーだ)。さて問題。これはどのオペラに出てくる台詞でしょうか?分かった人には(三格)、küsse ich tausend Mal! 一人もんだろうが亭主に不満を持ってるご婦人だろうが、みーんなwillkommenだからのー!

歌詞、間違って覚えてた(シュッツのDie Himmel)

2013-10-13 12:44:58 | インポート
大好きなシュッツの合唱曲の「Die Himmel」、指揮したこともあるというのに、なんと歌詞を間違って覚えてた。「Und die Feste verkündiget seiner Hände Werk」の「seiner」を「seine」で覚えてた。理由はこう。「verkündiget」(告げる)は他動詞。で、目的語である「彼の御手の技」を複数と考えると、「seine」になる。ところが「Werk」は中性単数。すると「sein」になるが、「sein」だと音が一個余る。そこで、「Werk」に「e」がないのに目をつぶって「seine」と読んでたんだ。ところが、今回、人様のために資料を作ることになって目をつぶってられなくなった。で、目を開けたら「seiner」だったんだな。すると。困った。「verkündiget seiner Werk」はありえない。じゃ、なんだ?分かった。これは「Hände」につく複数ニ格(所有格)だったんだ。つまり、「彼の御手」「の」「技」だったんだ。現代だったら、所有格は後ろにきて、「Werk seiner Hände」となるけど、この時代は前にくるのが多い。分かってたつもりなのにまたやられてしまった。

宴席で古楽の話は禁物。下ネタが一番!

2013-10-13 09:57:23 | インポート
カラヤンのマタイがいい、なんて古楽マニアと飲んでる席で言ったら最後、大げんか。敵は「きれいなだけ」「精神性がない」「うわっつら」「リヒターの方が100倍いい」とかまくしたてる。それに対して、聞き流せない私は真っ向勝負で「きれいで何が悪い?」。で、罵り合い(あ、あの~、これ仮想問答です)。大体、古楽マニアは教条的。そこへいくと、オペラ・ファンの論争はかわいい? 「ニルソンはすごい」「でもニルソンはあんなだ」「サザーランドはすごい」「でもサザーランドはあんなだ」(あんなだってどんなだ。因みに、これは実際あったFさん(オペラマニア。私の親くらいの年代)と私の会話。久々にお会いしたFさん、私とオペラの話をするのが楽しいとおっしゃって下さいます。そもそも飲み会では下ネタをしてりゃあいいんだ。下ネタで論争になったって聞いたことないし。