拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ウルトラマンはフォースを使えず、ジェダイの騎士はスペシウム光線を発射できない

2021-05-20 20:31:33 | 

耳型をしたこのパスタはオレキエッテっと言うらしい。もらいものが食料ストッカーに入っているのだが、その一粒がトイレの床にある(写真は、同種だが別の個体)。ははーん。ケメ子がトイレの扉の下の隙間から必死に中に手を伸ばしていたのは、これをとろうとしていたのだな。猫パンチをくれているうちに、トイレの中に入れてしまったのだな。ケメ子が必死に手を伸ばしている様子はベータカプセルを岩場の手が届かぬ先に落としてしまったときの早田隊員とそっくりである(ベータカプセルを天にかざさないと早田隊員はウルトラマンに変身できない)。もし、ケメ子が、そして早田隊員がジェダイの騎士だったら、フォースで手から離れた物を呼び寄せることができたはずだ。ウルトラマンはフォースを使えず、ジェダイの騎士はスペシウム光線を発射できない(天は二物を与えない)。さて、私はジェダイの騎士の心配をしている暇はなかった。トイレの床にあるオレキエッテを食するべきか否か、それが問題である。熱湯で10分間茹でるのだから衛生上の心配はないはず。しかし、心理的な抵抗がある。そう言えば、徳利に放尿した人が器物損壊罪に問われた裁判例があった。「損壊」とは物理的に破壊するのみならず、その物の効用を害する一切の行為をさす。徳利に放尿したらもうお酒を入れて使うわけにはいかない。だから「効用を害した」として犯人はとっつかまったのである。この判例を読んだとき、洗えばいいじゃんと思ったが、いざ、トイレの床にあるオレキエッテを前にして、洗ってすむ問題ではないのだなと合点がいった。因みに、器物損壊罪は、動物を「傷害」した場合にも成立する。この場合の「傷害」も、本来の効用を害する行為をいう。生け簀の鯉を逃がす行為が器物損壊罪に問われるのもそのためである。「効用」とはあくまでも人間目線でみた場合の効用であるから、生け簀の鯉を逃がす行為は、その鯉の本来の効用(鯉こくにして食する)を害する行為なのである。たが、鯉からしてみれば、それで一命を取り留めるのであるから「傷害」の逆である。で、問題のオレキエッテがどうなったかというと、いまだにどうしていいか分からずトイレの床に鎮座ましましている。今後、ヴィラ・イージマに連れ込まれたany美女(irgendeine美女)は、この一粒を確認することだろう。ところで、トイレだけではない、最近、家のあちこちに落ちている。どうやら、ケメ子とワサビは日常的にストッカーの中に入って(扉を開けるなど朝飯前)、一粒ずつくすねているらしい。以前は、ストッカーの中に入ると小麦粉をぶちまけてたからすぐ犯行が露見したが、一粒ずつとなるとバレにくい。なかなかの頭脳犯ぶりである。と、ほくそえむ私は親馬鹿である。

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