拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

人妻から性の手ほどきを受けた人権思想家ルソーは「むすんでひらいて」の作曲者

2021-05-06 09:28:45 | 音楽
「ベン・ハー」で描かれる兵士は横暴そのもの。奴隷に対してはもとより市民に対しても、例えば、ゴルゴタの丘へ向かう途中これ以上十字架を担うことができなくなったイエスに代わって十字架をかつがせられたシモンは、沿道にいたところを無理矢理引っ張り出されたものである。だが、時代が今から2000年前であれば、これは当然のことだろう。人権思想の「じ」の字もない時代である。天賦人権思想が生まれたのは17世紀。初めてその思想を憲法に取り入れたのは18世紀後半、独立してたのアメリカである。長い人間の歴史からすればつい最近のこと。だから、いまだに差別は残っている。2000年前の他国の兵隊のことを言っていられない。ゲゲゲの鬼太郎でおなじみの水木しげるの自伝漫画には、第二次大戦で兵隊にとられた水木しげるが上官や先輩から鉄拳繊細をくらうシーンがこれでもか、と出てくる。「天皇陛下万歳」とか言うんだったら天皇陛下からお預かりした大事な兵員にこういう仕打ちをしてはいかんだろうと思う。思えば、私が生まれたのは戦後、たったの13年しか経ってない頃。当時は、役所の窓口も怖かった。今では信じられないだろうが、郵便局は、窓口が怖いベスト3だった。私が今の仕事を始めた頃の法務局も怖かった。そうそう、裁判所に何かの資料を閲覧に行ったときの係員も超怖かった。請求した資料が揃うと「いーじまっ」って呼び捨てで呼ばれた。私、むかっときて、「なんだよー」と答えてやろうと思ったが心の中に止めておいた。次に行ったときも同じおじさんだったが、そのときは、「さん」が付いていて、えらい進歩だと思ったが、やはり口調はおっかなかった。そうそう、当時は銀行(特に財閥系の某銀行)の窓口もえばってた。因みに、こないだのチコちゃんで、預金と貯金の違いはって問題が出て、私、画面のこちら側で、「預金は銀行、貯金は郵便局」と解答して概ね正解だったが、もともと貯金は庶民のためのもので、預金は企業間のためのものという話は新鮮だった。そのように、あっちもこっちも怖かったのであるが、それが急激に変わったのはこの25年くらいだろうか。図書館で借りた本を返したときに「ありがとうございました」とか言われると、ただで読ませてもらったこちらの方が恐縮してしまう。法務局もとっても親切である。余談。人権思想は新しい、と書いたが、飛行機が飛ぶようになったのはもっと新しい。ライト兄弟が初めて有人飛行に成功してからまだ110年も経ってない。それでこの進歩である。目をみはる。それから、人権思想家と言えば必ずその名が挙げられるジャン・ジャック・ルソーに対して、最初に性の手ほどきをしたのは「何とか夫人」である(つまり人妻である)。「バラの騎士」のオクタヴィアンのようである(このときルソー15歳、夫人29歳。「バラの騎士」のオクタヴィアンは17歳、元帥夫人は32歳)。その後も、いろんな女性と関係を持ち、子供も随分できたが、生まれるたびに孤児院に棄てたという。そういう反省から人権思想が生まれたのか、それとも「言うこととやることは違う」のか。そうそう、彼は作曲家でもあり、「むすんでひらいて」の作曲者はルソーである。

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