拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

"Du sagest es"の謎(マタイ)

2016-12-21 16:53:54 | 音楽
シュッツを歌う会で歌ってるマタイ受難曲、いっとき進行がとまっていたので、こないだは最後の晩餐あたりからイエス捕縛までをぶあーっと。バッハのと違って、この間、ほぼレチタティーヴォのみ。これをみんなで歌う。物語の進行を共有したいので。で、こういう会話が出てくる。ユダ:「Bin ichs?Rabbi?」((裏切り者って)それは私ですか?先生?)イエス:「Du sagest es.」(その通りだ)。このイエスの返答について、某姐さんから問題提起(ご本人からの強い御申出のため泣く泣く「某姐さん」と表記する)。ここ、英語では「それはお前自身が言ったことだ」になってるという。で、iPadの中の英語ヴァージョンを見る。「You have said it yourself」。ほんとだ。いや、実は、ここ、ルター訳の「Du sagest es」を直訳すると「お前がそれを言った」。これを「その通りだ」と訳すことについてたしかにひっかかるものだがあった。でもそのように訳されてるのが多い。だから、ユダの「『それは私』ですか?」の『』の部分をとらえて「お前が『それは私』と言っている」=「その通りだ」ということなんだろうな、と思っていた。だが、もしかすると、マタイ伝では省略されているもろもろのことがあって、そうしたことがユダの裏切りを表していて、イエスはそのことを言ったのかもしれない(某姐さんはもっといろいろなことを教えて下さったのだが、不肖の弟子の私の理解が追いつかなかった)。ちなみに、最近のドイツ語の訳だと「Du hast es gesagt.」で英語と同じ現在完了形になっている(イタリア語もそうだった)。そう言えば「神々の黄昏」で(話が急に飛ぶが)、ジークフリートを倒したハーゲンに対して、直後に放たれた言葉は「Hagen!Was tust du?」(ハーゲン、何をするのだ?)、その2秒後には「Hagen!Was tatest du?」(ハーゲン、何をしたのだ?)になっている。2秒たっただけで過去の話になる。

カセットで聴くイエスタデイ・ワンス・モア

2016-12-21 10:51:43 | 音楽
母のところに備え付けた「お薬カレンダー」はこれまでのところ威力を十分発揮。毎日薬を届ける必要はなくなったが、ちゃんと飲んでるか見に行く(と言って、実は自分のウォーキングのため。最近は、ジョギングも混ぜている)。で、母のところにCDラジカセがあったことに気がつく。せっかくあるんだからこれで音楽でも聴けばいいのに、と思って母のところにあったCD(ほとんどが日本の曲だが、どういうわけか、ブランデンブルク協奏曲があった)を聴こうと思ったがCD再生部分は壊れてるっぽい。じゃあ、カセットはどうだ。カーペンターズのカセットテープがあったので、再生。おおっ!びっくり!なんて深くていい音だろう。アナログの良さがはっきり感じられる。最近、カセットが復権しているそうだがうなずける。母はこういうのを聴いていればよい。と思い、使い方を指南。「カセットは入れっぱなしにするから、聴きたいときは再生ボタンを押して、止めたくなったら停止ボタンを押して、巻き戻しボタンで巻き戻して、で、また再生ボタンを押せば」「ララララー(ドドレミー)って始まるわけだね」。そう、お分かりですね。第1曲は「イエスタデイ・ワンス・モア」でした。

内野聖陽の家康=しかみ像

2016-12-21 10:16:26 | 音楽
「真田丸」完結。いろんな個性的な役者さんが登場して楽しかったが、私的には、年間MVPには内野聖陽さんの家康に一票。あんなに臆病者で頼りない家康、ドラマで初めて。どっしり構えた肖像画とはほど遠い感じだが、私は「しかみ像」(足を組んで苦虫をかみつぶしてる)を思い出した。この肖像画は、家康が三方原で武田方にボロ負けして逃げ帰ったとき描かせたと言われている(この敗走中、家康は(恐怖のあまり)おもらしをしたと伝えられている)。最終回、幸村の猛攻におそれをなす様など、最後まで「ぶれない」(=歳をとっても臆病者のままの)内野家康だった。その他、最終回の感想。二代将軍(星野源)が反撃を命ずるときの笑顔が、勝利を確信した笑顔というよりも「LIFE」(コント番組)のコントのときの笑顔だった。それから、千姫を敵陣に送り届けた後姿を消した「きり」はどうなったかは描かれてなかったが、「信繁(幸村)様と共に死にまする」なんてありきたりの筋でなくて逆によかった。池波正太郎の「真田太平記」に出てくる女忍者は幸村戦死の後も生き残るが、それを思い出した。因みに、この女忍者はかなり年輩だがものすごく若く見える、という設定。池波正太郎は「そういう人は現実にいるものだ」と書いているが、私もそう思う。私の回りのお姉様方は(お姉様って言うんだから私より年上)みなさんとーってもお若い。

ネギ焼き(のつもり)

2016-12-21 10:04:29 | グルメ

ネギのマイ・ブーム継続中。ネギの青いところに免疫を高める物質がわさわさあるそうだ。で、その部分をふんだんに使う料理の一つが大阪の人が大好きだというネギ焼き。真似して作ってみた。ネギ焼きと言えるかどうかは不明だが結構旨かった。それにしても、一生かかっても消費できないと思っていたお好焼粉(朝ドラの「てっぱん」のとき買い占めた)も、あと一袋を残すのみ。千里の山も一歩かな。