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清らかな水 穏やかに流れる英国の<白亜の大地>

2024年05月08日 | 川を考える

「清らかな水 穏やかに流れる英国の<白亜の大地>」(ナショジオ誌 2024年 5月号より)

・英国南部には白い石灰岩から湧き出る水を源とする白亜の小川(チョーク・ストリーム)が多くある。しかし環境悪化が進み、保全の動きが出る。

・チョーク・ストリームの水質はアルカリ性で、ミネラル分に富み、炭酸カルシウムが多く溶け込んでいるが、堆積物はほとんどない。

・無脊椎動物を育む有益な水草は、流れの澄んだ水でしか育たない。水草がなければカゲロウ・カワゲラ・トビゲラの暮らしは成り立たない。

・農業排水・生活排水で汚れたが、保全団体・水道会社・政府機関が取水量を減らす努力を続け、本来の川に戻りつつある。

・チョーク・ストリームを健全化することを考案したサイモン・ケインは、健全な川の条件として「傾斜・流れの速さ・湾曲」を挙げる。堰ややダムを取り除き、流れに変化をつけ、植物や無脊椎動物や魚の生息地を作り出すために曲がりくねった形にする。保全に関わる多くの人が、ケインの案を踏襲している。

・魚が回復した川にいは十数カ所の釣り場があり、入漁料は一日1.5~9万円ほど。

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イギリスの川は貴族が管理している場合があり、安くはない入漁料を払って釣りをするという話を聞いたことがあります。
だからこそ川は保全されているということでしたが、きちんと生態系を管理、維持した川での釣りという行為は、それだけの負荷(金銭面)を払うということなのでしょう。

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