9月ですね・・・。気づけばもう9月ですよ。2013年も3分の2が過ぎ去ってしまったんですよ。そして9月に入ったということは、1号旦那の『夏』は、もう終わったということですよ・・・。先週末は『夏の断捨離』よろしく、ひと夏愛用したステテコや限界まで着倒したTシャツ、そして・・・夏の定番・ブルーダイアのビーサンも捨てた1号旦那である。そして外出用に着ていたTシャツ数枚が2号の寝巻き用として下りてくるのもまた、毎年のことである。
そんなこんなでまだ残暑は続いているのだが、1号旦那の中では夏は終了。9月からは外出時にビーサンではなく普通のシャワーサンダルみたいなのを履いている。もちろんTシャツ短パンなので夏のいでたちと何ら変わりないのだが、そこはメンタルの問題なのであろう・・・。
さて、2013年1号の夏が終わったわけだが、デブ夫婦がもうひとつ手放したものがある。
愛車『角さん』。
でかくて角ばっているので『角さん』と呼んでいる。
記憶をたぐり寄せてみると、2007年の秋。
確か偶然立ち寄ってみた中古輸入車販売のショップで、すき間無くびっしり並べられていたクルマたちの中に真っ白な『角さん』を見つけたのであった。何かピピッとくるものがあって、ほぼ即買い状態だった覚えがある。
その後、あちこち不具合やら何やらがあって直してもらったり、購入した店が閉店してしまった頃にちょうどAP(略)という一流のメカニックさんが居る整備工場を知り、そこから6年近く乗ったことになる。買った時の走行距離は92000キロ、そして約6年で12万キロまで走った。いや~~走ってねぇなあ(* ̄m ̄)プッ
雨の日やガソリン高騰の折にはあまり乗らなかった(なんせタンクが100㍑! 一時期は満タン給油で2万円近くになったことも・・・)し、放置しておいてバッテリーが上がっちゃうことも何度もあったし、腹から緑色の液体が流れたり、ドアが閉まらなくなったり・・・などなど・・・で、AP(略)に入院することも多かった。そんなこんなで意外に距離が伸びなかったんだよね~。しかし買った金額以上を整備にかけて一応は大切に愛してきたのよん♪
思い返せば、こんな姿で載せられたことも何回かあったっけなあ・・・。
さて、角さんを購入してから1年くらい後に知り合ったのが、当時大学生だったU君。
彼はウチの角さんがずーっと憧れのクルマなんだそうで、お金を貯めていつか自分も乗りたいと思っていたそうな。
そして『クルマ、見せてもらえませんか?』と連絡が来て、初めて会ったのが4年半ほど前。
そこから彼女も連れて一緒にゴハンを食べに行ったり、ゴルフを始めたい(その動機も『(自分の)おじいちゃんと回りたいんですよ』という何ともステキな理由)と言うので、中古で初心者にやさしそうなクラブをプレゼントしたり、一緒にゴルフ練習に行ったりと、年に数回ではあるが連絡を取り合っては1号と遊んでいたのだ。
ナイス青年・U君との出会いなどなどはコチラで♪
その後大学を卒業し、大学院へ進み、めでたく今年、日本を代表する大手企業に就職したU君。彼女のRちゃんはひと足先に社会人になっていた。同級生カップルの関門のひとつに、この『社会人になるタイミングのズレ』があるのだが、そこはさすがに中学時代からの付き合い。環境の変化にも負けず、彼の就職が決まったことで来年結婚することになったそうだ。
そこでデブ夫婦は考えた。
『角さん、結婚祝いでU君にプレゼントしようか!?』
なんせでかいクルマが売れないというこのご時世である。たとえ売ったところで大した値段はつかないだろうし、だったら『角さん』を大切に愛してくれる人のところに行った方がしあわせってもんじゃなかろうか・・・と。
それに1号旦那は、最初にU君と会った時から『いつかはコイツに譲ってあげよう』と思っていたらしい。というわけであげちゃった♪(*^^*ゞ
こういうところが、我が旦那ながら大きいな~いいよな~と思うのだ。ワタシなんて人間がちょこやまなので、売って少しでもお金になれば肉のひとつでも食えるよなあ・・・などと考えてしまうちっちゃさ(* ̄m ̄)プッ
あげる、と聞いてからのU君は、そらあもう大変だったらしい。婚約者のRちゃんを説き伏せ、両親にも話をし、屋根つき(じゃなくてもいいのに)の車庫を探し、毎日『ホントにもらえちゃうのかなあ』と眠れぬ夜を過ごしていたとか(〃^∇^)o_彡☆あははははっ♪
そんなこんなで9月になり、来年の結婚式の打ち合わせの後、ヨコハマまでやってきたU君。1号旦那とともに、いつも角さんを診てもらっていた都筑区のAP(略)へ行き、そこで担当者と顔合わせをし、何を興奮したのか
『3人で写真撮らせてください!!』とスマホを取り出し・・・。
とまあ、狂喜乱舞な日々を終え、晴れて角さんの運転席に乗ったU君。税金やら保険やらガソリンやらでとんでもなく金食い虫のクルマなので『毎月少しずつ貯金して、頑張って維持するんだよ~』とハッパをかける1号旦那。
憧れていたクルマを手に入れ、そのために仕事を頑張る。もちろん嫁さんのためにも頑張る。なんせこれからの若者だからね、見ていてホントに眩しいんだよな。イマドキの若者なのに冷めたところもなく、バカみたいに素直で、十何年付き合った相手ときちんとしたカタチで結婚を決め、親への感謝の気持ちも忘れず、ちゃんと一流企業に就職をし、そしてちゃんと結婚式を行う・・・。珍しいくらいにまっすぐな2人なのだ。何ひとつ、デブ夫婦と共通するところが無い・・・。
少なくともデブ夫婦は、あんなに素直で眩しい25歳ではなかったと思う・・・。
1号談『オレはもっと鼻っ柱が強くて、札束で頬っぺた引っぱたくタイプだった』
2号談『アタシなんて、男に騙されてメチャクチャやさぐれてた時期だな』
・・・育ちの違いが、こういうところでも出るわけだ・・・ε- (´ー`*)フッ
そんなわけで、角さんを駆って現在の勤務地がある愛知県まで帰っていったU君。きっと大切に乗ってくれるはず。角さんも彼が新しいオーナーなら本望であろう。
思えば角さんが我が家に来た2007年秋は、それなりにいいこともあった。そこから6年が経ち、こういうステキな形で手放すことになったのも何かの縁かもしれん。また新しい気持ちでデブ夫婦も頑張るのだ♪
・・・と、非常にすがすがしい気持ちになったにも関わらず、1号旦那は早くも新しい角さんを雑誌やオークションで探している始末・・・┐(´-`)┌
ともあれ、若者の新たな旅立ちに、我が家の『角さん』もお供させてもらったわけだ。彼らの未来にしあわせがたくさんあるようにと祈るばかりである。