昨日は連休初日ということで、ユニクロのチラシが入っていた。それで思い出したのが友人の話。先日、ふんわりした着心地の鮮やかなピンク色のタートルニットを買ったのだとか。発色もよく差し色にもなるし素材もいいし・・・で、シンプルだけど結構な値段で購入したとか。
で、それをコートの下に着て友達と会った時に言われた言葉が
『いい色だね~それってユニクロ?』
・・・_| ̄|○ ・・・ユニクロの何倍の値段したと思ってるんだよ( `_ゝ´)ムッ
別の友人の話。彼女はその日、黒いカーディガンの下にやはりピンク色のタートルネックを着ていた。高校教師をしている彼女が生徒に言われた言葉が
『先生、それってユニクロ?』
・・・ハッΣ(゜ロ゜〃) バレた!恥ずかしい!?
両方ともユニクロとは言って欲しくなかったってのが面白いところだな(・m・ )クスッ
考えてみれば、ユニクロがこんなふうになったのはほんの数年前なのよね。それまでは関東地方には店舗もそんなになくて、アタシなんざわざわざ茅ヶ崎まで行ったこともあった。
その頃はフリースも売ってはいたけれどまだブレイク前、ロゴだって確立されていなかったような気がする。それがフリースの大ブレイクによって一躍ユニクロ(もともとユニーククロッシングの略だって知ってた?)はよくも悪くも『ブランド』となった。それが冒頭のような面白さにつながっていくのではなかろうか。
ユニクロと思われた悔しさと、ユニクロとバレた恥ずかしさ。
見る人が見ればわかってくれると思って買ったシンプルニットをあっさり同年代の友人にユニクロと言われてしまった悲しさ。自分がユニクロを着る年代とは思われないだろうと思って買ったユニクロのニットをあっさり10代の子に見破られたやるせなさ。
似て非なるものたちww改めてユニクロのブランド力を思い知った、ふたりの友人の体験であった。
女性というのは、いくつになっても『安かったんだけどそう見えない服』ってのが大好きで、たとえジャスコで買った5900円のジャケットでも、友人から『そのジャケットいいね~!どこで買ったの?』なんて聞かれると、逆に胸を張って堂々と『ジャスコで安かったからさぁ~』なんて言えたりする。しかし先に『それってジャスコで売ってるやつでしょ』と言われると『いやその通りなんですけどね・・・』と思いながらも気分は沈む。不思議なもんです。
安かったけどそう見えないのが好きってことは、ココロの中に『アタシが着ると安物も安く見えないのよ』という自己顕示欲も働いているような気もしますw
なので、たまに『え~それってユニクロ(ジャスコでもGAPでもヨーカドーでもしまむらでもOKですが)なの?見えない見えない』などと言われると、勝った!という気がしてくる。何に勝ったのかはよくわからんが・・・。
今ユニクロをのぞいたりすると、無駄な努力だとは思いつつもできるだけ『ユニクロとバレないようなアイテム』を選ぼうとしているし、企業コラボのTシャツなんかもカワイイなぁ♪と思っても『でも絶対ユニクロってわかっちゃうからヤダなあ』などと思って棚に戻したりする。
こんなにメジャーになる前だったら、無邪気に『これユニクロで買ったんだよ~ん』と公表できていたはずだと思うんだがw
バブル時代なんかは、アタマのてっぺんからつま先まで同じブランドで揃えれば、まあ何とか見られるようにはしてもらえた。『ブランド物』っていうブランド力が、似合っていようといまいと『高いんだからイイモノなんでしょう』と世間も思ってくれていたような気がする。
冒頭の高いニットを買った友人だって、シンプルだけどいいものを追求していった結果、そういうアイテムに行き着いたわけだろう。そこにはパッと見同じようなシンプルニットでも、こっちは違うんだというプライドがあるわけで。私は安いから着てるんじゃなくて、自分が心地よく着られるシンプルなものを選んでいるだけなのよ、という・・・。
けれど、時代は変わって安くてシンプルなものであふれてしまった現代。こうなると個人個人のセンスがモロに露呈するわけで・・・、ユニクロをユニクロと見えない、ジャスコをジャスコと見えないように着こなすセンスのいい私!を作らなきゃいけなくなってきていると思うんだよなwwそれはそれでかえって疲れるなぁ。かといって、今さら全身ブランド女になるのも(経済的に無理だしなwあ、サイズ的にも無理だw)アホアホしい感じもするし・・・悩ましいw
まあ、そんなふうにファッションに気を遣うことを面倒くさい、疲れるなどと感じている時点で、アタシはもう枯れているのかもしれません(*^^*ゞ