いや~~先週はすっかり風邪にヤラレてしまっていたデブ夫婦である。見事に全員が、順番に、風邪をひく という情けなさ満載の一週間であった。
最初にもらってきたのは多分1号旦那。彼の場合はだいたい咳や喉の痛みから始まって、節々が痛くなってぱーっと熱が出て吐いたり腹壊したりして治るというのが決まったパターンである。それが一旦終わったかに見えたのだが、治ったと思って油断してまた風邪をひき、それが2号嫁に移り、さらにシュートメにも移った。ひさかたぶりに39度という熱を出したり、ひさかたぶりに風邪特有のカラダの痛みってのを味わってしまった・・・。
というわけでいっぺんに全員が寝込んだわけである。こんなの何年ぶりなんだろうか。それだけ強力な風邪だったのか・・・。
2号嫁も1日は完全にダウンしていたのだが、病気で寝てれば寝てるでストレスってたまるものである。寝ててもカラダが痛くて目が覚める、自分の咳で目が覚める、なんだか寝てるんだか寝てないんだかわからん状態で一日布団の中に居るのだが、これだけでも結構疲れる・・・。さらにゴハンを作る人が誰も居ないので、風邪ひいてようが何だろうが台所には立たなきゃならん。シュートメにはおじやを作り、1号旦那には普通にゴハンを作り、また寝る。自分ひとりの分だったら、風邪の時はアイスクリームやゼリー食ってなんとなーく病人気分で過ごしてしまうものだが、そうはいかないのだ・・・。とはいえ、1号旦那はこういう時でも『目玉焼きでいいよ~』という人なので、大変にありがたい。これが奥さんが風邪で寝てても『えー風邪~? でもオレの飯は作ってよ』みたいな旦那だとあたしゃ心底疲れてしまいそうだ・・・。ちなみにアタシがゴンゴン寝ていた間の昼ゴハンには健気に『のりたまごはん』を食っていた。旦那、すまん・・・。
そして、寝込んでいる時に限っていろいろなことが気になってしまうのも不思議な現象である。 せっかく今日は台所を掃除しようと思っていたのに・・・とか、昨日コスコで買ったお肉を小分けにして冷凍しなきゃならんのにできない・・・とか、さっき食べた分のお皿洗わなきゃ・・・とか。で、それがすべてできないもんだから、また気になってしまうと。普段は決して几帳面なわけじゃないしキレイ好きでもなんでもないのに、いざできないとなるといつもココロに引っかかってしまうってのは不思議だなあ。
そんなわけでツライ一週間も終わったのだが、まだ咳が出たり微熱が出たりしていてなかなか完治とはいえないのがこれまたツライところ~。風邪が治りにくくなっているのも歳なんですかねえ(ノ_-。)
さて、昨日はこんな小さなニュースを見つけたよ。
なんでも最近の高校生はお茶のいれ方を知らないのだそうだ。
28日付朝日新聞の『天声人語』でも取り上げられていたので、読んだ人も多いかもしれん。家庭科の調理実習の時に、水と茶葉を入れた急須を直火にかけようとした生徒がいたのだとか。このテの話って毎年どこかであって、急須自体の存在を知らないとかお米をどの洗剤で洗うんですか? という質問があったとか、そのたびに『ホントかな~』『ごく少数の人を大々的に取り上げてるだけじゃないのかな~』などと疑ってしまうのだが、実際のところはどうなんだろう。
でもよく考えてみれば お茶=ペットボトル で育ってしまえばそれが当たり前だろうから、急須でお茶をいれるということを『知らない』んだよね。しかし、知らないってことは親が家で一度もお茶をいれたことがなかったんだろうか・・・とか、誰かにお茶をいれてもらったことすらないんだろうか・・・とか、いろいろ考えてしまうがw
知らないから仕方ないよなーとは思うのだが、知らないからいいってもんでもないと思う。なんだか最近の世の中って『知らない』とか『できない』とかいう人間の方が幅を利かせているような気がする。
『知らない』ってことは本来恥ずかしいことであって、人にはなるべく知らないことを知られないようにするもんだったのだが・・・今や堂々と『そんなこと知らない』『そんなの聞いたことない』と言えちゃう時代だもんな。常識を知らないことすら『個性』だなどど言い出すおバカさんも居そうな世の中だから仕方がないのかもしれんが、なぜ知らない方がエラそうなんだろ?? とたまに思ってみたりもするわけで。
お茶のいれ方だってお箸の持ち方だって、知らない・できないことを恥ずかしいと思うかどうかで違ってくると思うのだが、多分恥ずかしいと思う人が少なくなってきているんだろうな。お茶なんて自分の家でいれるより、ペットボトルで買った方が簡単だし、お箸なんてちゃんと持てなくたってご飯は食べられるじゃん? と言われてしまえばそれまで。そうね、確かにその通りよね~ヽ( ´ー)ノ フッ それが『恥ずかしいこと』と思えるのはワタシら世代くらいまでで、この先お茶をいれたことが無い人がスタンダードになってくれば(実際そうなってくるんだろうな)、急須だの湯呑みだのってのは絶滅危惧種みたいになっちまうんだろう。
そういう『知らない・知ろうとしない』高校生たちが、今はまだ少数であってほしいな・・・と願うばかり。急須でいれたお茶って、たまに飲むとおいしいんだけどねー。それがたとえ香典返しでもらったお茶だろうが、ちゃんといれるとウマイ。そのおいしさを『知る』と、彼らももう少し変わるだろうかねー。
そうそう、今回の風邪でひとつ『知った』ことがある♪ 貼るホカロンは風邪の時にもイイということに! 節々が痛い時に背中や腰や肩に貼って寝たら、なんとなーく楽だし五十肩にもよさそう♪ なぜもっと早く気がつかなかったのか・・・。そう、知らないってことは、もしかしたら結構損をしてるってことでもあるのだよ、きっと。