デブ夫婦のビバ!お気楽人生&ぐーたら生活

体重合計約150㌔のちょっぴりデブ夫婦です♪毎日ぐーたら暮らしているお気楽夫婦のゆる~い日常を綴っています。

昭和ポップスの世界・・・面白すぎて懐かしすぎて。

2020-05-02 21:26:20 | テレビ番組
ゴールデンウィークであります。
1号旦那がゴールデンウィーク中にめでたく『令和初の誕生日』を迎え、2号嫁との歳の差がやっと1つに。
お店もあまり営業していないので、今年の誕生日ケーキはローソンの『CUPKE』にしてみた!
これが・・・なかなかのおいしさで。
特にモンブランは、昔懐かしの『黄色いモンブラン』で、1号旦那も感動&大満足であった。
昭和生まれのワタシたちにとっては、モンブランというのは黄色いもので、渋皮栗だのおフランスやおイタリアの栗だのなんちゃらのマロンペーストだのではないのだ。
最近は黄色いモンブランを作っているケーキ屋なんてほとんどないもんで、ひさかたぶりの再会がとってもうれしかった。
そんなお誕生日でありました♪

話はくるっと変わるが、昭和生まれといえば・・・皆さん! 先日放送された『マツコの知らない世界』を観ましたか?
そう!『昭和ポップスの世界』!
平成生まれの2人が考える昭和ポップス。まあ面白かった・・・というか、デブ夫婦大いに盛り上がった。

内容をカンタンにまとめると『昭和ポップスのイントロベストテン』と銘打って、
インパクト大なイントロを持つ曲が10曲紹介されていた。
ザ・ベストテンのランキングボードに涙がちょちょ切れたってもんですよ!
ベストテンはこんな感じであった。

第10位  君は1000%
第9位  そして僕は途方に暮れる
第8位  夢芝居
第7位  ルビーの指環
第6位  チェリーブラッサム
第5位  少女A
第4位  Romanticが止まらない
第3位  抱きしめてTONIGHT
第2位  異邦人-シルクロードのテーマ-
第1位  魅せられて


先週のベストテンってのがボード左側に。これも出演した2人がイントロで選んだそうな。
第10位 ふたりの夏物語 
第9位 夏色のナンシー 
第8位 CAT'S EYE 
第7位 ハイスクールララバイ 
第6位 2億4千万の瞳 エキゾチック・ジャパン 
第5位 ダンシング・ヒーロー(Eat You Up) 
第4位 銀河鉄道999 
第3位 プレイバックPart2 
第2位 UFO 
第1位 YOUNG MAN(Y.M.C.A.) 


なるほどね~。いい選曲だなあ。イントロといえば、印象的な曲はたくさんあるよな。
書ききれないけど、ちょっとだけ思い出してみると・・・、
勝手にしやがれ 夏の扉 1/2の神話 大都会 カサブランカ・ダンディ 仮面舞踏会
東京ららばい サマーサスピション SHOW ME・・・・・・・・
・・・いやもう、やっぱりあれもこれも・・・になるので止める。
1970年代~80年代の昭和ポップスにとって、イントロっていかに大切だったか。
イントロの間にアナウンサーがプチ情報をしゃべったりしてね。
『ドレミファドン!』のイントロクイズも異様に盛り上がっていたしね。

しかし、昭和後半というのは、アイドルをはじめ歌を歌う人が本当にキラキラしていた時代だったんだなあ。
イントロを聴くだけでココロ躍るような曲が多かった。
デブ夫婦が高校生くらいまでの昭和(1980年代後半まで)は『歌番組』が本当に多くて、
『ザ・ベストテン』を筆頭に『夜のヒットスタジオ』『歌のトップテン』などなど、毎週楽しみに観ていたもんだ。

小学生から高校生くらいまでの間に、いわゆる昭和ポップスを聴いてきたワタシら世代。
今この年齢になって聴くと発見や感動があるものだ。
マツコさんも『聖子のすごさは大人になってから理解する』と言っていたが、まさにそう。
あの頃の女子は、歌云々よりも『松田聖子キライ!』みたいな子が多かった。
が、今聴いてみると歌はうまいし声はキレイだし、衣装や髪形も含めてあの頃の聖子ちゃんは本当にすごかった・・・。
何よりきちんと『松田聖子』をやっていて、ブレない。ここらあたりがマツコさん言うところの『覚悟』だったのだろう。
ワタシらの中では『天使のウインク』あたりで『聖子ちゃん』は終わってるんだよね。
その後はもう、アイドル・松田聖子ではない。『あなたに逢いたくて』の頃は、もう違う人なのよ。

キョンキョンは、今で言うときゃりーぱみゅぱみゅちゃんみたいなもんだったのかな。
セルフプロデュース力(本当にどこまで本人がやってたのかはわからんが)は、確かにすごかった。
あの頃のみんな同じような髪形・ドレス・表情をしていたアイドルたちとは違ったもんな。
絶好調の時の、まだふっくらしている明菜ちゃんはカワイイし、やっぱり圧倒的に歌がうまいし。
トシちゃんのダンスはあの頃にしては充分カッコよかったし。
ヒデキはどんな歌を歌っても、どんな衣装でも文句なくカッコよかったし。
ジュリーは何をやってもカッコよく色っぽかったし。

あの頃の歌手やアイドルは、きちんと芸能人してた。
スターはスター然としていたし、アイドルには一切迷いがなかった。
そして、作詞家・作曲家・編曲家・歌手・演奏者すべてがプロだった。
4分程度の1曲を、何人ものプロの力を集結させて作ることで、
詞も曲もイントロも振りも、すべてが『濃い』作品として完成していたのかも。
それが昭和ポップス。
そして、当時4分程度の曲の中に、きちんとドラマがあって完結している。
残酷な歌詞も多いし、女の(男の)ずるさを描いている歌詞もある。
それらを大人になって聴いて、改めて『こういう意味だったのか・・・』と感心することも多い。
だから、40年近く経った今でも歌われている曲が多いし、
平成生まれの若い子たちにも響くのかもしれない。
昭和歌謡曲や昭和ポップスの『歌詞』ってのも、今思うと、そらあもうスゴイものが多かった。
このあたりは、また別の機会に集めてみたいと思う・・・。

それにしてもだ。
この番組を観てから、何だか物足りなくなっちゃって。
どこかにしまいこんだ80年代の『ザ・ベストテン』や『夜ヒット』や
『ミュートマJAPAN』のビデオを引っ張り出してきて観たい気分よ。

昭和ポップスで話をしたら、デブ夫婦は一日もつんじゃないだろうか。いや足りないかも。
皆さん!
新コロちゃんが収まったら、ビデオ観ながら昭和ポップス縛りで語り合いませんか?
昭和ポップスを肴に、リモート飲み会でもしましょうかねえ・・・。やり方わからんけど(∀`*ゞ)エヘヘ
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『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』これまた出版業界お仕事ドラマ。

2016-10-17 18:02:06 | テレビ番組
5ヶ月ほど前には『重版出来!』で涙した2号嫁であったが、
この秋また出版業界を舞台にしたドラマが始まった。
主演の石原さとみちゃんは、顔がイマイチ好みではないんだが、とりあえず数回くらいは観てみようかと・・・。

『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』
簡単にあらすじ。

華やかなファッション雑誌の編集者に憧れ続け、やっと大手出版社・景凡社に就職することができた河野悦子。
てっきりファッション誌編集部に入れると思いこみ、気合い入りまくりのファッションで出社した悦子が配属されたのは、予想外の校閲部だった・・・。
が、元来興味を持ったことは徹底的に調べたいという性分も幸いしてか、
校閲の楽しさに目覚めていく『コーエツ』こと河野悦子。
仕事に打ちこんでいくうちに校閲の『地味にスゴイ』ところ、そして『仕事って本気でやればおもしろい』ということに気づいていく・・・。

という内容。ここに、まあお約束のちょびっと恋愛要素なんかが入るのかもしれんが、
基本的には今回も『お仕事ドラマ』なのでしょう。

ひとえに出版業界とはいっても、決して全部が全部華やかなわけじゃない。
どちらかというと地味~で地道~でひとりコツコツ~な仕事のほうが多いのが現実である。
実際、締め切り前とか校了前になると寝袋で寝てたりソファで死んでる編集者が居たりするような場所だし、
フリーランスのライターだって徹夜で原稿書き上げて、ぼろぼろの状態で翌日取材に行ったりするもんで、
ミニスカにハイヒール、メイクばっちりなんて恰好はほぼ、できないと思ったほうがいいぞ・・・。
マスコミに憧れて、テレビや映画に出てくる編集長だの編集者だのデザイナーだのカメラマンだののイメージをふくらませすぎると、
絶対に絶対にがっかりする(笑)、そんな業界なのだ。

そんな中でも、地道にコツコツというのがイチバン合うのが『校閲部』。
書籍や雑誌を作るための、実は重要な作業が校閲。
『校正』というのもあるが、校正は著者が書いた元原稿と印刷されてきた校正刷り(ゲラ)を見比べて、
元原稿に沿った形で正しいものにしていくこと。
あと、レイアウト通りになっているかとか、写真と写真説明(キャプション)が合っているかどうかなど、
どちらかというと『体裁』『カタチ』を『比べて』チェックする作業。

一方の『校閲』は、書かれている文章そのものが正しいのかどうかを確認して、その誤りを正すこと。
歴史的な事項や文学作品名や作者名、科学や数学などの数値を事実かどうか、間違いがないか、
前後に書かれていることと矛盾していないかなど、内容を細かく読みこんで誤りを見つけ、直すのが仕事。
どちらかというと『事実関係』『矛盾』を『調べて』チェックすることが重要な作業になる。

地味なんだけど、この作業がなかったら大変なことになるわけで。

2号嫁もフリーランスで編集をやっていた時期があり、情報誌の編集部で仕事をしていたが、
校正刷りが戻ってくると校閲さんから鉛筆書きでいろーんな指摘が入っていることも多かった。
そのたびに『おお細かいなー』と感心し、時には『ええい面倒だなー』と思ったこともあるが(笑)、
いやでも校閲さんたちってスゴイっす。
こんなところまで読む!? って編集側や書き手が思うほど、読みこんでいると思う。
書籍や専門書に比べたら、情報誌なんざ事実確認や内容確認が必要な箇所って少ないんだけど、それでもなあ。
『校閲さんってプロだなー』とワタシですら思ったものである。
雑誌でこれなんだから、書籍の校閲さんなんてすごいんだろうなあと。

で、このドラマ。
第1話では校閲部に配属され、岸谷五朗演じる校閲部長・茸原に『ここで認められればファッション誌への異動も実現するかもしれませんよ』
などとそそのかされ(笑)、しぶしぶ受け入れることに。
しかし、ベテラン校閲さんの藤岩りおん(江口のりこ)は、上司の茸原に『彼女は校閲には向いていない』と直談判。
が、ここで茸原がなぜ彼女を校閲として採用したかを語る。この伏線がなるほどな~と。

面接のときに茸原がつけていたネクタイピンを『どこのブランドですか?』と聞いた河野悦子。
その後、彼女が洋服屋の店員にネクタイピンのことについてしつこく尋ねていたのを目撃した茸原は、
『校閲とは文字一つから疑わなければならない。第三者が正しいと言っても、自分で確かめないといけない。彼女はそれを地で行くタイプだったんです』
自分の興味のあること(悦子の場合はファッションだった)は、とことん納得するまで調べたい、
気になったことは解明せずにいられないという姿勢も、校閲には必要だってことですね。
その性格やちょっと調子に乗っちゃうところが災いしてトラブルも起こるのだけれど、そこはドラマ、だいたいキレイに解決するわけで。

さて先日の第2話では、主婦ブロガーが初めて出す書籍の校閲に関わるお話でありました。
そこに書かれている主婦ならではの節約術に感心し、自分の節約術も付箋に書いて戻した悦子。
それを読んで感動した著者から『一度会いたい』と申し出があり、そこで一緒になって本に追加で載せたい内容なんかを考えちゃう。
で、先輩の藤岩に『校閲部は編集部ではない。あまり口をはさむものじゃない』と怒られるのだが、
『なんで校閲が引かなきゃいけないの? 私はやりたいようにやる!』

う~~~ん・・・。さすがにこれはリアルではありえないかなあ。たぶん。
校閲さんに編集内容までどうこうする権限なんてないはずだし、これやろうとしたら上司に止められると思うわ。
で、結局悦子の提案も採り入れた形で本が刷り上がってくるのだが、なんと表紙に誤植を発見!!
そして校閲部全員で初版5000部にシールを貼って対応することになる・・・。

実際2号嫁も、関わった雑誌の表紙で刷り上がった後に間違いが判明し、やっぱりシール対応になったことがある。
ワタシは表紙の校正刷りを見ていなかったのでわからないかったんだが、
編集部誰も気づかなかったんだなあ・・・こういうことってあるんだなあ・・・と思ったものさ。
そう、しっかり見たはずなのに、複数の人の目で何度も確認したはずなのに、こういうことって起こるもんなんだよな・・・。
『ううわ、なんで誰も気づかなかったんだよ!?』ってことが起こるんだわ。

そして校閲部のみんなは『この仕事をしていてミスしない人はいないよ』と、悦子をなぐさめる。
あれだけ悦子に忠告していた藤岩も、かつて有名作家を担当していた時に『あなたの指摘はすばらしい』とほめられて浮かれていたら、
登場人物の名前が間違っていたことが判明して刷り直し、以降その作家は景凡社では書かないと激怒してしまったという経験があった。
だからこそ、悦子に厳しいことを言っていたんだな。
そして、悦子も『校閲部って地味な人の集まりだと思っていたけど、私の勘違いだった』と意識が変わっていく・・・。

まだ2話目だけれど、楽しく観ております♪
しかし、実際の校閲者から見ると『ありえねーよ!』ってことが多すぎて、早くも炎上しているとかいないとか。
まあ確かに、これが校閲者だと思われたら心外だと思う部分もある・・・。

『未経験の若手が、出版社でいきなり校閲部に配属されるなんてありえない』
『大御所作家の原稿まで担当するなんて、校閲をナメているとしか思えない』
『河野が事実確認のために原稿内に出てくる場所を実際に訪れて聞き取り調査するシーンがありますが、あり得ません。
 校閲はとにかく毎日大量の原稿をこなさなければならず、いちいち事実確認のために外出していたら仕事が進みません』
『河野が超有名作家と食事に行くシーンも出てきますが、あまりに現実離れしすぎていて、放送事故レベルにも思えます』
まあね、まあね・・・。そういうこともあるでしょうけれど、ドラマだからなあ。
医療ドラマなんかでも、現場の人が見ればおいおいってところもあるでしょうし。
とはいえ、実際に毎日コツコツ地道な作業を行っている校閲さんにしてみたら、
石原さとみ演じる河野悦子は、チャラチャラ楽しく校閲やってるノー天気な女にしか見えないのかもしれんが・・・。

一方で、今までほとんどクローズアップされることのなかった校閲という仕事に興味を持つ人も多いようで、
ネットのニュースなんかでは『伝説の校閲』やら『ここまでやるかと驚いた校閲』などのエピソードも見ることができる。
『重版出来!』もそうだったが、本一冊、雑誌一冊作るためには、
本当にいろんな人の作業があってなのよね。そして、そのほとんどが地味な仕事っす。いやほんとに。

でも、お仕事ドラマとしては楽しめる要素いろいろ。ベテラン校閲者役の江口のりこさん(朝ドラ『マッサン』にも出ていたっけ)もイイ味出してるし♪
悦子の後輩で、悦子が憧れるファッション誌の編集者役の本田翼ちゃんもカワイイし♪
石原さとみちゃんのファッションも、オバサンは見ていて楽しいよ。
とりあえずは、まだまだ観ると思います~。
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『重版』ロスになりそうよ・・・(つд⊂)

2016-06-18 00:20:56 | テレビ番組
珍しく第1回から最終回までくじけることなく、面白く観たドラマだった・・・。
14日に最終回を迎えたドラマ『重版出来!』。最後までホントにいい作品だった。
非常に単純な話で、うまくいきすぎのはずなのに、なぜか(`д´)ケッ と思わず観ることができたのは、
『セリフの力』ってのもひとつの理由かもしれないなあ。
各回に、それぞれとても印象に残る名ゼリフがあったように思える。それは後ほどとして、
振り返るのも悲しいんだが、まずは最終回の感想から(つд⊂)エーン

新人・中田伯の『ピーヴ遷移』連載がスタートして半年後。
子どもの頃の虐待が原因で、人とうまく接することのできない中田くん、アシスタントをつけても『怖い』と言ってみんな辞めてしまう状態が続いていた。
中田くんはアシスタント無しでひとりでやると言い出し、寝食を忘れて執筆に没頭する。
そんな中『ピーヴ遷移』が世の中ではすごい話題になっていき、コミックス第1巻の発行を早めるだの、サイン会を開催するだの、編集部は大盛り上がり。
でも当の中田くんはふらふら状態。
担当として心配する心。心配だから、つい母親のようにあれこれ言ってしまい『僕を支配しようとするな!』と突っぱねられてしまう。
『編集者失格です・・・』と落ちこむ心。

中田くん、心の居ない時を見計らって原稿を編集部に置きにくる。
心のデスクに貼られた『目指せ!重版出来!』の文字に目がとまる。
同じマンガ家の大塚に『重版出来。黒沢さんいわく、出版業界のみんなが幸せになれるコトバだそうです』
悩んだ中田くん、三蔵山先生のもとへ。奥さんがおにぎりを作ってくれる。
『僕の仕事はマンガを描くことです。僕は、僕のためにマンガを描いている。間違っていますか? それじゃダメなんですか』と問う中田くん。
三蔵山先生『君は君のために描いていい。私たちは常に自由だ。原稿用紙の上では』
そして、奥さんが作ったおにぎりを指して、
 このおにぎりを作るのに、米作りから考えると、水を270リットル使っているそうです。
 その水にほとんどの人は気づかない。でも、見えない水を想像すると世界は広がる。
 中田君、君が思っているより世界はずっと広いよ。

と優しく諭す。ああ・・・三蔵山先生、ホトケのようだ。ここでもうるうるきてしまった。
そう・・・どんなに能力があってもたとえ天才だとしても、ひとりでは何もできない。
描く人、一緒に作る編集者、売るために知恵をしぼってくれる営業、協力してくれる書店、それらが一体とならないと本を売ることはできない。
人間、ひとりなんだけど、ひとりでは何もできないんだよな。

そして家に帰り、持たせてくれたおにぎりを頬張る中田くん。
その顔が『おいしい』って顔で、とてもいい表情だった。

コミックスの表紙案を持って再び中田くんを訪ねる心。『この間はごめんなさい!』と頭を下げる心に、同じように頭を下げる中田くん。
やっと、マンガ家と編集者として対等の立場に立てた瞬間だったんじゃないかなあ。
『重版出来、それが黒沢さんの目標ですか』
『はい。全員が幸せになれるコトバです』
『全員の幸せは無理です。でも、黒沢さんの目標ならかなえてあげたい。僕にできることはありますか』
今まで自分のためにしか生きてこなかった中田くん。それが心のために何ができますか、と聞けるようになった。
人は、人と関わって、人のために何かをする。
もう、中田くんの表情が最初の苦しんでいた時と全然違うんだよね。それだけでうるうるしちゃうオバサンである(* ̄з ̄)ププッ

そして『ピーヴ遷移』第1巻発売。新人のコミックスでなんと初版5万部。
発売記念イベントとしてサイン会を行うことになったが、中田くんは絵は下手だから名前だけでいいですか? という約束を心としていた。
しかし、会場の書店には店員が手作りしたステージ。そして、自分の本を買ってくれて長い列を作る人々。それを見た中田くん。
『やっぱり、絵描きます。下手でも・・・描きます』
『マンガは自分のために描くもの』と頑なに信じていた中田くんが、初めて『誰かのために描く』という気持ちを持った瞬間だった。

同じ頃、近代芸術文化賞のマンガ部門で大賞を受賞した三蔵山先生の受賞記念パーティが行われていた。この三蔵山先生の受賞スピーチで、うるっときてしまった 。(*^▽^*)ゞうるっときたので、長いけど載せる!

 オワコンの三蔵山です。終わったコンテンツ。もう必要ないという言葉です。
 オワコンだとあきらめ、筆を折ろうと思っていました。それがいま、こんな場所でここに立っている。
 人生、全くわかりません。ですが、わかっていることもあります。
 私と出会い、血となり肉となってくれた人達。
 必死に走っている時、共に走ってくれた人達。
 彼らがいたから、私は今、ここに立っている。
 一人ではここには立てなかった。
 みなさんとともに手にした賞です。本当にありがとう。
 「ドラゴン急流」はまもなく終わります。その終わりを持って、長きに渡るドラゴンシリーズも終わりを迎えます。
 同時に、ドラゴンに捧げた我が漫画家人生に、終止符を打とうと思います。


えっ、まさかの引退宣言? と思わせておいて、ここからがすごい。

 これより私は、新しいマンガを描く!
 ここにいる、どのマンガ家も描けない、見たことのないマンガです。
 私の受賞に対し、ベテランジジイの功労賞に過ぎないとたかをくくっている君たちに勝負を挑む! 
 天才も凡人も年齢も性別も人種も国境も関係ない! 
 必要なのは、面白いマンガを描くというその一念だ。
 私は、私をあきらめない。
 今日この日、この場所が、私の新たなるマンガ人生のスタートです!


若いマンガ家にも『負けないからね』と言ってのけ、ライバル心むき出しだったという手塚治虫さんを思い出させるようなスピーチ。
自分の立ち位置さえしっかりしていれば、いつだって、誰だって、そこから始めることができる。
そう思わせてくれるセリフだった。
このスピーチを聞いた中田くんの
『一日最低二食、食べます。ちゃんと寝ます。マンガ描きます』と言った表情のなんと素直でかわいかったこと。
そしてアシスタントもきちんとつけ、新たなステージへ向かう中田くん。
ついでにスピーチの後で人気マンガ家・高畑一寸が『クソジジイ・・・』とつぶやいたのもステキだった♪ このドラマの滝藤さん、なんかよかったなあ。
全裸シーンもあったしヾ(o^▽^o)ノあはは♪

そして『ピーヴ遷移』の重版が決まって、湧き上がる編集者たち。その中での心のつぶやきでほろほろと・・・。
 
 いつか、挫けそうになったとき、道に迷ったとき。思い出そう、この日のことを。
 たくさんの心が震える瞬間を。
 誰かのために働く、自分のために働く、何のためにでもかまわない。
 誰かが動けば、世界は変わる。その一歩が、誰かを変える。
 毎日は続いていく。
 今日もまた生きていく


そんなキレイごとや理想で仕事がうまくいきゃ苦労ねえよ、カネ稼ぐってそうじゃねえよ、と思っちゃう時もあるわな。
まあ、甘っちょろいセリフなんだろうけれど、でもこういうことを信じていたい。
少なくとも、信じたいと思う気持ちは持ち続けていたい。
過去の栄光を懐かしんで今を嘆いて立ち止まっているのではなく、
過去の輝きがあるから、この先何があっても続けていけるように。過去の頑張りや、過去の喜びが、いまを、これからを生きる力になるように。

ラストで、心が発売されたばかりの週刊バイブスの匂いをかぐシーンと、
中盤で、中田が『ピーヴ遷移』のコミックス表紙の校正刷りの匂いをかぐシーン。
そして第1巻が刷り上がってきた時に、心がコミックスの匂いをかぐシーン。
これもお見事。ここでも泣きそうになった。
何話か前で電子コミックの話があったが、それでも本のインクの匂いにこだわる人々。
デジタルの時代に、アナログな紙とインクという演出にこだわったのが、なんだかうれしかった。紙媒体って、絶対になくしちゃいけないんだよな。

人間関係、金銭関係、病気、思いどおりにならないことだらけ、そんなこんなで毎日生きていくのは結構大変だ。
けれど、周りの人のコトバや物事の見方、そして自分の心の持ちようによって、
人生はいくらでも楽しいものにできる。
別に一発大逆転を狙わなくたって、大金持ちになって人から羨まれなくたって、楽しい人生にするかどうかは、自分次第だ。
それを届けてくれた10話だったと思う。
実際、毎週観終わると、明日からまた仕事頑張ろう! という気持ちになれたという人が多かったらしい。なるほど。
なんだかこう、仕事をちゃんと、丁寧にしたくなる(家事だって仕事だ)ドラマだったなあ。

そしてココロに残った名ゼリフをちょっと挙げてみたい。単に自分が忘れないためにだ 。(*^▽^*)ゞ
思いかえれば、毎回どこかで、何かのセリフで泣きそうになってたワタシ(* ̄з ̄)ププッ

<第1話>興都館の面接に臨む心のコトバ。
 面接は柔道と同じだ。たった10人の採用。私は周りを蹴落とすんじゃない、10人に選ばれる!

<第2話>本当は編集がやりたかったのに営業に配属され、やる気なし。『ユーレイくん』と呼ばれている営業担当・小泉のコトバ。
 頑張れって言葉、嫌いなんだよね。頑張れ頑張れって、頑張れのインフレが起きて、うんざりする。
営業部長・岡が小泉に言ったコトバ。
 俺たちが売っているのは本だが、相手にしているのは人だ。
 伝える努力を惜しむな。マンガはどんなに面白くても売れるとは限らない。勝手に売れる作品なんてない。
 売れた作品の裏には、売った人間がいる。俺たちが売るんだ。

<第5話>
装丁デザイナー・野呂のコトバ。
 僕はデザインの師匠に言われたことを守ってるだけ。
 『世の中を良く見ろ。世間は遊びであふれている。書店へ行けば途方もない数の本が並んでいる。
  その中から一冊を選んでもらう魔法は…ない。だから考えろ。
  考えて考えて決められた予算の中で出来うる限り最大最高の仕事をしろ』

<第6話>数字至上主義の安井さんが、熱血編集者からツブシの安井に変わったエピソードの終わりで語られるコトバ。
 理想だけで仕事ができる人は この世にどれだけいるのだろう。
 いい作品を作ることだけに向き合えるのなら どれだけ幸せだろう。


<第7話>

ムロツヨシ演じる三蔵山のアシスタント・沼田が、マンガ家の夢を諦めるという決断をした時に、三蔵山に語ったコトバ。
 ハタチから倍も経ってしまいました。倍もの時間、闘わずに来てしまいました。
 いつか理解してもらえる、いつかいい編集者に巡りあえる、いつか認めてもらえる。
 そうやって本気で闘わないまま、ここまで。
 そのくせ同級生のサラリーマンには言ってたんですよ 偉そうに。
 モノづくりはこうじゃなきゃいけない、クリエーターはこうであらねば
 夢を追いかけている自分は他の人とは違う、そう思いたかったんです。
 マンガ家を目指してる間は 特別でいられた。特別な人間でいたかったんです。

<第8話>
濵田マリ演じる書店員の河さん。中学時代の彼女を救ったマンガ『100万オトメバイブル』からのコトバ。
 『私たちはみんな見えない羽を持っている。
 立派な羽を育てたければ本をたくさん読みなさい。
 本の形って 鳥の形でしょう?
 読めば読むだけ強くてしなやかな羽になる。 そうすればどこまでも飛んでいける』

この『100万オトメバイブル』は、いくえみ綾さんが作画でした~。

<第9話>
オダギリジョー演じる五百旗頭が心の中でつぶやくコトバ
 今まで生きてきた時間をはかりにかける。成功と失敗 どちらが多いのか。
 よい行いをすると運をためられる、そんなおとぎ話を守る理由は、はかりを傾けたいからだ。
 正しい道を選べるように 少しでも運を味方につけられるように。

そして『生みの苦しみ』にもがく中田くんと、彼を編集者として支えようとする心の映像にかぶせるような五百旗頭の独白。
 彼らの上に幸運を。努力と苦しみに見合うだけの成功を。
 彼らが紡ぐ物語を大切に、壊さぬように。

看板マンガ『ツノひめさま』の作者・高畑一寸が引き抜きを図るエンペラーの副編集長・見坊に宣言するコトバ。
 俺は見坊さんが言うような天才じゃなくて きったねえチャリンコだったんだよ。
 それがいま、ジェット機になってみんなを乗せて飛べてんだ。
 俺はまだまだ「ツノひめ」が描きたい。こいつらみんな乗っけて飛びてぇんだ。

いや~~やっぱりセリフに力があるなあ・・・。他にもいろいろあるんだけど、ここまで♪
視聴率は結局一度も二ケタに届かなかったそうだが、ホントによくできた、ひさかたぶりに『気持ちのいい』作品だった。
ここまでど真ん中直球なドラマって、最近少なかったもんね。
『続編出来!』を希望したいのだが、続編をやらない(やれない?)TBSだから無理かなあ・・・。
火曜日の夜10時が楽しみだったのに、来週からどーしましょ。
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重版出来!! ひさびさに観てますよドラマ♪

2016-05-21 12:39:29 | テレビ番組
ブログ更新をまたしてもさぼっているうちに、気づけば5月も終盤・・・。
そうこうしているうちに、1号旦那がお誕生日を迎えて2号嫁との歳の差がやっと1つ違いになり、
ゴールデンウィークもマンションの総会やら何やらでどこも行かずに終了。
1号旦那の足の調子がまた少し悪くなってきたもんで、日々おとなしく過ごしております・・・。
ま、ふたりとも若い頃は自分のカラダが悪くなるなんてことは思いもせずに、好き勝手に使ってきたのでね。
いろいろあるのは仕方がないさ・・・。

さてそんな中、おなじみ『連続ドラマをほとんど観ることが無い』という根気の無いワタシが、
珍しく毎週観ているドラマが♪

『重版出来!!』
これ、何年か前に書店で表紙だけ見たことがあったんだけど、あの表紙の雰囲気で勝手に
『マンガ業界のコミックエッセイ』だと思っていた2号嫁である 。(*^▽^*)ゞマンガそのものだったのね・・・。
というわけで、主演がマンガ顔の黒木華ちゃんってこともあって観始めたのだ♪

いや~~~単純明快でおもしろい!!

2号嫁は出版業界の隅っこのほうで15年ほど仕事をさせてもらっていたのだが、マンガ業界ってのはまったく知らない。
でも、素直におもしろいわ。
まあ原作もマンガなので、そんなにコトがうまくいくか? とか、登場人物みんないい人で鼻につくとか、
出版・編集業界ってもっとこう・・・(自粛)じゃねえか?? 
などなどツッコミたいところはあるんだけど、ドラマとしてはとても良質。仕掛けやサブタイトルもうまいな~と思うぞ。

観ている人も多いかと思うが、あらすじ。

 柔道の元日本代表候補だった黒沢心(黒木華)。選手時代にマンガに助けられたという彼女は、
 引退後『もう一度熱くなれる場所』を求めて『興都館』の入社試験に挑み、
 人気週刊コミック誌『週刊バイブス』編集部に配属される。
 名物編集長・和田(松重豊)や副編集長・五百旗頭(オダジョー)や、いかにもクセのありそうな編集部員たち、
 そしてさらに個性的な漫画家たちに囲まれ、新人編集者・心が熱く奮闘する!

・・・というところかな・・・。

いわゆる『お仕事ドラマ』なんだが、中心にあるのは『日々の小さな努力の積み重ねが大きな結果につながる』というシンプルかつ希望的なテーマなので、
多分誰が見ても、それなりに心地よい気持ちになれると思う。

まあ、ド新人がいきなり看板人気作家の担当になったり、やることなすことすべてうまくいっちゃったりというトントン拍子感は否めないし、
あんな『ただ素直でバカみたいに明るいだけの編集者』なんてのはねえ・・・居ないとは思うんだが、それでも心のキャラが良すぎてあまり気にならないかも
(別に黒木華ちゃんが好きだからではない)。
編集部を舞台にしながらも、どこか『勝利を目指してみんなで頑張るんだ!』というスポ根的要素もあるし、いい意味での文化祭ノリみたいでも
あるし、編集部員や漫画家ひとりひとりのエピソードもこまやかでいい! そして、個性的な各キャラクターのバックボーンや背負っちゃってるものや
マンガに対する想いなんかをきちんと描きながら、ひとりひとりの想いがきちんと連鎖してひとつの物語になっている。

とまあ2号嫁はひさびさに『安心して観ていられるドラマだな~』と思っているのだが、
1号旦那は第4話あたりからちょっとついていけなくなっているようで 。(*^▽^*)ゞ
マンガ家を目指す新人ふたりの対比が、よくわからなくなっちゃったみたい。
さらに第5話のメインテーマでもあった『運をためて使いこなせ!』ってのが、どうにも共感できなかったらしい。

ドラマの中では、興都館社長の生い立ちから社長になるまで、そして出版社社長としての矜持みたいなものを五百旗頭に語らせている。
ここでも、大手出版社の社長が電車出勤とか家は借家で必要最低限の暮らししかしてない、なんてのは
『いや、ありえないだろ』なんだけど、そこらへんはおいといて。
貧しい家庭に生まれた社長がある日出会った老人の言葉。
 運は、ためられる。世の中は足して引いて、ゼロになるようにできている。
 生まれた時に、持ってるもんに差があっても、札は同じ数だけ配られる。
 いいことをしたら、運はたまる。
 悪いことをしたらすぐに、運は減る。
 運を味方にすれば、何十倍にもしあわせがふくれあがる。
 問題は、どこで勝ちたいか。運を使いこなせ。

その後、彼は一冊の本(宮沢賢治『雨ニモ負ケズ』)に出合い、その本に救われ、本に関わる仕事を目指す。
そして『運がためられるのなら、私は仕事で勝ちたい。すべての運をヒットにつぎ込みたい。そのために運をため続けるのだ』と・・・。

これをこのままの意味で受け取るのはなかなか難しいんだけどね。
美輪さんの『正負の法則』もそうなんだけど、一生はプラマイゼロ・・・ある意味そうかもしれないけれど、
明らかに『持ってる』環境に生まれ育ち、教育にお金をかけてもらい、何不自由なく大人になり、大病もせず、借金や仕事の苦しみもなく、
家庭にも恵まれ、何不自由なく人生を終えていく人ってのは確かに居るわけで。
まあ、他人には見えないだけでその人なりにもちろん努力はしてるのだろうし、見えないマイナス部分はあるのかもしれんが。
一方で、何をやってもダメな時や負の連鎖が続く時もあって、しかもそれがなかなか好転しなかったりすると、
『おいおい、そんなにワタシは悪いことしてきたかよ??』と思いたくなるようなこともあるんだけどなあ。
普通の人には、なかなかそこまで達観できないよね。

で、運をため続けるために贅沢をしない、善い行いをするってのも、ちょっと無理がある・・・。
教育も受けさせてもらえないほど貧しい家庭で育ったのに、大手一流出版社に入り、
さらに叩き上げでトップにまで昇りつめるってのは・・・マンガとはいえ、現代ニッポンではちょっと、考えにくい。
さらに、この回のラストで当選した宝くじを
『こんなところで運を使うわけには・・・』と言って、孫の折り紙にしちゃうのも・・・ちとやりすぎかなと(⌒▽⌒)アハハ!
いやいや、そんな人絶対居ないだろ。・・・ひねくれ者なんで 。(*^▽^*)ゞ
多分世の中の半数以上は、ちょっといいことがあると、ちょっとイヤなことがある・・・程度のことは実感しているはずだが、
たとえば大きな成功を収めれば、その分振り幅も大きくなる。逆もまた然り・・・なのかなあ・・・なんてことを考えたりもする。
ああ、ワタシちょっと病んでるのか??(´m`)クスクス

ただ第5話のストーリー全体は、とてもせつなかった。
書きたいものが後から後からあふれてくるのに、絵だけが致命的に下手、でもマンガの『見せ方』を本能的にわかっているという
天才肌の中田(永山絢斗)と、絵は達者なのに人物設定やストーリーが甘いという東江(高月紗良)の対比。
新人漫画家・大塚(中川大志)の初めての単行本が書店に平積みになるシーンと、
在庫になっていた本が最後にたどり着く『墓場』である断裁工場のシーンの対比。
社長の『本が、私を人間にしてくれた。だから私は一冊でも多くの本を読者に届けたい。それが本への恩返しなんです』というコトバ。
そして、心と大塚の『この光景、決して忘れません』というセリフのリンク。いや~~見事!! ちょっと泣きそうになった 。(*^▽^*)ゞ

先週の第6話も非常に心地よかった。『ツブシの安井』の異名(?)をとるベテラン編集者・安井(安田顕)の、
東江との関わり方、なぜ彼が売上しか見ない編集者になってしまったのかという過去。
心の『安井さんって、何のために仕事してるんだろう・・・』というつぶやき。
そして『マンガはビジネス、夢を託すものじゃない』という安井に対して心が言った
『東江さんは、道具じゃありません』というセリフには、クリエーターならスカッとしたんじゃないかなあ・・・。どんな端っこに居ても、どんな下請けでも。多分。

ま、よく言われることなんだが
いいもの=売れる のか
売れたもの=いいもの なのか

もちろん、ビジネスとしての結果を見れば、売れたもの=世間に認められたもの=いいもの なのは当然だ。
だけど、作り手からすれば、いいものを作りたいという想いは常にある。
でも、自分たちがどんなにいいと思っても売れないものも当然ある。
いいものだから売れなくたっていいんだ、なんてのは道楽でやれる人が言えることであって、
その売り上げによって社員を食わせなきゃいけない経営者の立場となると、そんな作り手側の勝手な夢や理想なんて聞いてらんねーよ、
まずカネ稼がにゃいいもんもへったくれもないだろ! となるのがビジネス、これも当然。
なので、作り手は必ずコレで悩むことになるわけだ・・・。

2号嫁なんぞは、最初に仕事をした編集部が弱小タウン誌だったため、まず広告ありき。
ジモト商店街や地元企業の広告がメインで、特集記事も当然『スポンサー様』関連の情報が中心になる。
エリアも、横浜駅、桜木町、関内、元町、山手といういわゆる『ヨコハマ』ばっかり。
編集部とはいっても社長兼編集長以下数人しか居ない会社だったが、ワタシ含め若い子は常に
『もっと面白い特集やりたいよね』って話はしていたっけ。
で、広告を出していないお店やスポットなんかもガンガン紹介してみたりしたのだが、当然それが売り上げにつながるわけもなく、
当然おもしろい本だから新規で広告を出したいわ、なんて申し出もなく、
編集長たちからは『スポンサー以外を紹介するメリットはウチには無い』と言われ、打ちひしがれたもんさ。
その後フリーになって、大手出版社の情報誌の仕事をするようになって、
自分の企画は通る、おもしろい構成にしたいと思って、デスクのOKが出ればできる、
どんなお店も無料で掲載できる、取材の電話を入れても誰もがその雑誌を知っていて喜んで受けてくれる。しかも、そこそこ売れる。
記事の内容そのものは決められた字数に沿って書くだけのものが多く、自分で納得いく文章なんて書けなかった。
でも、売れるんだ。雑誌としては。そこに自分のような書き手が納得するかしないかなんてのは関係ない。
改めて『ネームバリューがある、黙ってても売れるってこういうことか・・・』と実感したのである。

余談でした。

戻って第6話の続き。
自分たちがいいものを作ろうと努力して、漫画家さんともチームとなって頑張って、
それでも売れないという理由で廃刊になってしまったコミック誌。その編集者だったのが安井さん。
編集者や漫画家は、みんないいものを作ろうと日々頑張っている。
自分たちは、絶対におもしろい、売れると思って作っている。でもそれは、数字という会社の都合であっさり切られる。
だったら、最初からビジネスと割り切って、確実に売れるものだけを作ればいい。作家なんて深くかかわるもんじゃない。使い捨てでいい。
家庭を犠牲にしてまで夢を託すもんじゃない。そう思っちゃったんだろうな。
でもどこかで、マンガに対してまっすぐな心と、かつてそうであった自分を重ねてみたりする安井さん。
次回作を依頼した東江に
『私、好きなマンガで道具にされたくないんです』と断られ、それでもいつもの調子で『じゃ、お疲れさまでした~』
そんな安井に編集長が言った『お前が確実に稼いでくれるから、他で勝負できる。ありがとう』という懐の深すぎるコトバ。
編集部内で、マンガ家と真剣に打ち合わせをしている他の編集者の間を淡々と歩いて帰っていく安井さん。
そして、最後の『編集者残酷物語』のアカウント削除。とってもいい流れだった♪

そんなこんなで、ひさかたぶりに上質なドラマだと思っておりますが・・・やはり視聴率は芳しくないらしい(* ̄m ̄)プッ
心の編集者としての成長と、新人さんはじめ他のマンガ家さんたちの成長が観ていて楽しい。
そうそう、次回あたりから作品中で使われるマンガに、いくえみ綾さんの作品が登場するとか。
こちらも楽しみであります♪
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まさかの『鴨ロス』!?

2015-01-20 17:58:52 | テレビ番組
今日は大寒。ここから立春までが一年でイチバン寒い時期になるわけだが、
寒がりのデブ夫婦も大丈夫! なぜなら。
我が家はホットカーペットと電気火鉢全開でお部屋の中が

あったかいんだからぁ~♪
・・・である(ノ∀≦*)ノぷぷっ♪

デブ夫婦、大晦日に放送されていた『おもしろ荘』を観て、
お笑いコンビ・クマムシにハマったのであります。
ハマったらハマったで、世の中ではこの『あったかいんだからぁ~』を
セカオワ風だのPerfume風だので作っちゃう人も居るようで、
いやはやスゴイ世の中だなと。

さて、年が明けてもとりあえず飽きることなく、NHKの朝ドラ『マッサン』を
昼に観続けているデブ夫婦である。
先週、やっと話が動いたのだが・・・、そのおかげで世の中では
『鴨ロス』なる人々が増えているとかいないとか。

鴨ロス。劇中に登場する、堤真一演じる鴨居の大将の出番が先週土曜日の放送で
終わってしまったので、もう大将に会えない・・・という喪失感を言うらしい。
観ていない人にはまったくわからん話だろうが(ノω`*)エヘヘ

デブ夫婦も、珍しく流行に乗っちゃうんじゃないかというくらい(*ノ∀`*)エヘヘ

鴨居の大将、初登場時から最後までカッコよかったもんな・・・。
堤真一なのに、カッコよく見えちゃったもんな・・・。
初期のオールドスタイルのスーツの着こなしもカッコよかったもんな・・・。

モデルとされているサントリー創業者の鳥井さんはもっと豪快だったという話もあるが、
完全に主役を食った感すらあった。
鴨居の大将の描き方は、かなりサントリーに気を遣ったんじゃないか? という噂もあったようだが(笑)。
主役のマッサンがあまりにも残念に描かれてしまっているだけに、
大将のカッコよさが際立ってしまったという感じかなあ。

日本でウィスキーを盛り上げるためには、他にもウィスキーを造る会社があった方がいい、という
大将に対して、この期に及んで自分のことしか考えていないマッサン・・・。
エリーに辞めていいよ、と言われ、エリーが家主さんに資金援助のお願いをこっそりして、
エリーがりんごジュースを売るアイディアを考え、
ううむ・・・これって、竹鶴さん関係から怒られないの? というくらいのダメっぷり。
実際の竹鶴さんは、出資者は3人居たものの、残りの2万円は
あちこちに頭を下げてかき集めたそうだが、
ドラマではみんながポンポンお金を出してくれて、
当のマッサンは一円も集めなくてよかったという羨ましさ♪
マッサンにもっと『人たらし的』な魅力があって、誰もが力を貸してあげたい! と思わせる男に描かれていれば
まだ納得がいくんだが、今のところ人間的魅力は感じないマッサン・・・。

で、明けて今週。
大将にせっかく『経営者とは何ぞや』というありがたいコトバをもらったにもかかわらず、
相変わらずプラン無し、他人と女房まかせの残念マッサンのままなのが、
どうにもこうにも、もどかしい・・・。
さらにいよいよウィスキーか? と思いきや、
またも親子の確執をエリーのお節介で解決する一週間になりそうだぞ。
あと3ヶ月足らずで終わるのかしら・・・と余計な心配をしてしまう。
さらに『余市工場完成』で最終回で、ナレーションで『そして時は流れて・・・』となり、
第1回の冒頭の、年老いたマッサンがエリーを思い出すシーンにつながる・・・なんてことは
なんぼなんでもないよなあ・・・と要らない心配までしてしまう 。(*^▽^*)ゞ

あくまでもフィクションなので史実通りにやれ、とは思わんが、
『あの時代に国際結婚をした夫婦の人情話』と『国産ウィスキーを造るまでの冒険話』
の両方を描きたいがために、欲張りすぎていろーんな部分でブレブレになりつつあるような。
だったら何も竹鶴さんの話にしなくてもよかったんじゃ・・・とか。
ダブル主役にこだわらず、いっそ『マッサンの女房』にすればよかったんじゃ・・・とか。
人情話を一週間まるまる使ってやる代わりに、
ウィスキーがかなりないがしろになっているような気がするんだよな・・・。

まあ、朝ドラってのは子どもからじいさんばあさんまでが観るという前提で創るだろうから、
シナリオの完成度とか伏線の張り方とかよりも、
わかりやすく、簡単に感動できないといかんのだろう。
史実に基づいてウィスキーをメインに据えれば、それはそれでウィスキーに興味無しの人には
つまらん朝ドラになってしまうわけで。
国営放送の国民的ドラマを作るとなると、シロウトが想像するよりも、いろいろと制約がある中で創っていそう。
で、15分の細切れで創らなきゃならんから、それも大変。
毎日見ていれば矛盾もいろいろ出てくるわけで。

ただ、2号嫁としては
『ハゲタカ』の玉鉄クンが好きだったもんで、残念感が倍増しているだけなのだヾ(o^▽^o)ノあはは♪
そんなこんなで、ちょっぴり残念さと物足りなさを感じつつも、
ま、こういうのが朝ドラなんでしょう♪と、まだまだ毎日観続けているデブ夫婦であります。
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妖怪ウォッチとマッサンと。

2014-11-03 22:47:37 | テレビ番組

11月ですね~。早いもので2014年もあと2ヶ月となってしまった。1号旦那の蜂窩織炎からの椎間板ヘルニアも、日替わりで症状が変わるので本人は相変わらず大変である。でも脚も足も腰もマッサージしてOKなくらいになってきたので、毎日起きるとお尻をマッサージ、お昼をつくる合間にマッサージ、暇を見つけてマッサージ、寝る前までマッサージ・・・というのを日々行っている。あったかいシャワーを当てるのも気持ちがいいらしいので、昼のシャワータイムの後にも、夜、湯船から出た後も、2号嫁がシャワーを背中から腰、足首までまんべんなく当てている。献身的(かどうかは不明)な妻、続行中である。

そんなこんなでここ2ヶ月半ほどの間、毎日何時間も1号旦那のお尻を見ているおかげで、今1号の尻の状態をイチバン知っているのは間違いなく2号嫁である! と言い切れるほどになってきたぞ( ̄^ ̄) エッヘン! ・・・だから何? って話ですが(^^ゞ

さて、下半身が思い通りにならない毎日を過ごしている1号なので、ベッドの中でタブレットを見るのが日課になっていた2ヶ月半。そこで今さら見つけてしまったのが『妖怪ウォッチ』である。たまたま数話分が無料で見られたので試しに観てみたら・・・面白いじゃんコレ!! 子ども向け番組って大人が観ても結構面白いものがあるんだよな。

妖怪ウォッチとは、この世に生息している妖怪が見えるようになる不思議な腕時計。まず人間の世界で事件が起こる=妖怪が悪さをする。それには実は理由があって、悪さをやめさせるためには『友達』にならなければならないらしい。で、主人公がアタマをしぼって何とか友達になる術を考え、悪さをする妖怪を友達にして妖怪メダルをもらい、いざって時に妖怪ウオッチにセットして召喚し、力を貸してもらう・・・というのが基本ストーリーのようだ。

この『悪さをしているのには訳があって、友達になれば助けてくれる』という設定が子どもにはいいんだよな~と感心したデブ夫婦である。少年ジャンプ的というか。ううむ、これは20数年前に観た戦隊ヒーロー物『鳥人戦隊ジェットマン』以来の感動ではなかろうか・・・。

そんなわけで、ここのところのデブ夫婦の一日は、朝起きると布団の中で『ようかい体操第一』『ダン・ダン ドゥビ・ズバー』を観ることから始まっている。1号旦那も上半身だけは一緒に踊っている。2号嫁は・・・ちゃんと踊ろうと思うとかなりキツイのでテキトーに踊っているフリをしとる(´m`)クスクス しかし、世の中のお父さんお母さんは、今やコレが踊れないと子どもたちについていけないらしいぞ・・・妖怪ウォッチを観るような子どもがいる人ってーと多分30代中盤以降の人が多いと思うので、さぞ大変だろうなあ・・・。

さらに、連続ドラマをほとんど観ることのないデブ夫婦が、この秋から毎日観ているドラマがある。毎日・・・ということは・・・、

そう! なんとNHK朝のテレビ小説『マッサン』を観ているのである!!

これも1号がタブレットでいろいろ見ていてみつけたのだ。ある日、布団の中から『2号~、今度の朝ドラは2号のお話なんだね』と言うので何事かと思ったら、タイトルが『マッサン』だった。1号旦那は2号嫁のことを基本的には『おかあさん』と呼んでいる。が、その時によって『さんかあ』(かあさんの逆)になったり『まっちゃん』になったり『まっさん』になったり・・・と、いろいろな呼び方をされるのだ・・・。渋い声で名前で呼ばれたことなぞ、一度も無い(* ̄m ̄)プッ 

で、朝ドラが『マッサン』というタイトルであることに気づいたその時は、すでに放送が始まって2週目に入っていたところだったのだが、何とか追いついた♪ そういえばNHKの朝ドラってマトモに観たことがあったかなあ・・・と過去のタイトルを調べてみたら、1号旦那は『おしん』と『ひらり』くらいは観たことがあるらしい。2号嫁は、途中まで観たとかちょっとだけ観たのは少しあるが、最後まで観たものはひとつも無かった・・・(* ̄□ ̄*; つまりその時間(当時は朝8時15分~8時半)に起きていたことはほとんど無かったということで(^^ゞ

何しろ一大ブームを巻き起こした『あまちゃん』ですら一度も観たことのなかったデブ夫婦である。それがなぜかいきなり『マッサン』にハマってしまった。ニッカウヰスキー創業者夫婦がモデルという設定にそそられたってのがひとつの理由ではあるが・・・。主演の玉山鉄二くんが、こんなに『愛すべきちょっとダメな男』が似合うとは思わなんだ。どうしても映画『ハゲタカ』のイメージが強かったんだが(アレはカッコよかったな~)、マッサンを演じている時は全然顔が違うもんな。最近、役柄によって表情や雰囲気が全然違う人に見える俳優さんがお気に入りのデブ夫婦であります(山田孝之くんとか加瀬亮くんとか)。

放送開始から1ヶ月が経ち、まあ脚本が甘いだの設定が甘いだの、主役の演技がヘタクソだの、登場人物がいい人ばっかりで鼻につくだの、実際の竹鶴夫妻やサントリー創業者の鳥井さんとは全然違うだのと批判する人も居るようだが、あくまでも実際の人物をモデルにしたフィクションだし、朝ドラだからね・・・。朝からイヤな奴ばっかり出てくるドロドロ劇を観るよりはいいんじゃないかと。で、これをきっかけに実際の竹鶴夫妻の物語に興味を持つ人が居れば、それはそれでいいじゃないかと。

ワタシなんざ『マッサン』を観始めて、竹鶴夫妻関連の本を2冊読んじゃいましたよ(〃^∇^)o_彡☆あははははっ♪ ま、こういうミーハーもいるってことですわ。実際の竹鶴リタさんはドラマでは描けないほどの苦労をしてきたようだが、ドラマの方は『夫婦の人情喜劇』というスタンスらしい。1ヶ月で夫婦の日々のドタバタがパターン化してきて、それがまた朝ドラっぽい安心できる面白さになっているようにも思える。

そんなわけで、今のところ毎日楽しく観ております♪ ただ飽きっぽいデブ夫婦・・・根気の無いデブ夫婦・・・まず年内までは何とか観るとして、年明け以降このテンションが続くかどうかは微妙だったりする(´m`)クスクス 

あ、念のために言っておくが、そこはデブ夫婦なので、朝8時からの放送は当然観ておりません<( ̄^ ̄)> 昼の再放送と夜11時からのBSだけです~♪

というわけで、珍しくテレビ番組にハマってしまった2014年秋であります。あとは思いっきり1号旦那が『ようかい体操』を踊れるようにならないと! そして元気になってニッカの『竹鶴』とサントリーの『山崎』を呑まないと! 嫁も一緒に頑張ります~(*^▽^*)

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おもてなし~♪

2013-09-14 23:12:11 | テレビ番組

『ウ・ラ・バ・カ・リ。ウラバカリ♪』

・・・・・・(-_-;)(;-_-) チガウチガウ

『お・も・て・な・し。おもてなし♪』

いや~~決まりましたね、2020年東京オリンピック! 日本でのオリンピックと横浜の優勝(野球)は、もう観ることができないんじゃないかと思っていたが・・・大逆転な感じですなあ。しかし、滝クリちゃんのプレゼンはよかったんだが、やっぱり『合掌』は違うよなあ・・・と思ってしまったデブ夫婦である。

さて、そんなデブ夫婦は昭和39年東京オリンピックの時にはまだ生まれていなかったので、オリンピックを機に新幹線や首都高速が開通したりという知識でしか知らない。しかし今回はオリンピックに向かうまでの日本を、多分リアルタイムで感じることができるのか~。そう思うと、結構楽しみだったりする。この勢いでお台場にカジノも実現してほしいなあ。

東京オリンピックは、テレビでは開会式だけがカラー放送だったのだとか。この年を代表するテレビ番組をちょっと調べてみたら・・・『エイトマン』『鉄腕アトム』『鉄人28号』『ひょっこりひょうたん島』などなどなど・・・。うーむ、これまたデブ夫婦は知識としてしか知らない番組ばかりだが、確実に日本のテレビが面白くなってきた時代だったんだろうと思う。そして、デブ夫婦がテレビというものをちゃんと観始めたのは、昭和40年代の終わり頃からだった。

以来、いわゆる『テレビっ子』で育ってきたデブ夫婦である。特に1980年代~90年代初めは、まあよくテレビを観ていた。面白いことに観てきたテレビ番組なんかも非常~~に似通っていて、くだらないバラエティからドラマから深夜番組などなど結構同じ時代に同じ番組を観てきたらしい。同世代でも『ひょうきん族』なんてくだらない番組観てなかったわ! という知人も居るので、まあ1号2号はふたりとも低俗なモノやくだらないものがその頃から好きだったのであろう・・・。
が、最近のテレビはあまり観なくなってしまった。面白い番組が無いせいなのかな~と思ったり、かつて自分たちの親がワタシらの観ている番組を理解できなかったように、自分たちもそういう年代になってきたのかなあ・・・などと思ったりもしたのだが、今の若者は若者でテレビをあまり観ないらしい。ということは、やっぱり面白い番組が無いってことなんだろうか。まあ、ワタシらが子どもの頃や学生の頃・・・1980年代くらいまではテレビもやりたい放題だったので面白い番組ができたんだろうが、今は何でもかんでもコンプライアンス的に無理! という時代になっちまったもんで、作り手も大変だろうなあと想像するわけで。

さて、2020年東京オリンピックの時は、あの時のようにみんながテレビの前に集まることになるんだろうか・・・というと、ならないんだろうなあ。50年前とはテレビの在り方ってのもすっかり変わってしまった。今は個人が観たいものを観たい時に自由に観ることができる時代だし、一台のテレビの前に集まるんじゃなくて、もっと大きな会場でパブリックビューイングで楽しめる時代だもんな。

でもまあ、きっとみんなが(一時的とはいえ)オリンピックを観るために盛り上がってくれるのでしょう♪ で、オリンピックってどうやったら観に行けるんですか?? ←素朴な疑問

さて、そんなこんなで昔ほどテレビを観なくなってしまったデブ夫婦であるが、さすがに観てますよ『半沢直樹』(* ̄m ̄)プッ 途中から観始めたんだが、これでもかってくらい再放送やダイジェストをやってくれたもんで追いついたw『デブ夫婦が面白いと思うドラマはもれなく視聴率がよろしくない』ジンクスも、さすがに半沢には通用しないようで、高視聴率が続いている。世の中では『倍返し』が流行っているようだが、実際は『やられたら、やり返す! 十倍返しだ!!』などとあんな顔で言ってると、仕事ってうまくいかない・・・。これで半沢口調で上司にたてつく若者とかが出てきたらどーしましょ(´m`)クスクス・・・なんせ『俺サマ』が多いからなあ・・・。

あとは珍しく海外ドラマもそれなりに観ているここ数年。が、2号嫁は今まで海外ドラマにはとんと縁が無かったのである。かなり前に話題になった『ツインピークス』ですら観たことがないし『ER』も『24』でさえもマトモに観たことはなかった。なんか、外国人の顔って覚えられなくてさー(〃^∇^)o_彡☆あははははっ♪ 昔から友人と映画を観にいっても『ねえ、この人はさっき出た人? それとも違う人?』と聞いてばかりで呆れられるほどであった。

そんな2号嫁でも何とか観ていられるドラマがあるのだ。

『HAWAII FIVE-O』『ボディ・オブ・プルーフ』の2本である。『HAWAII~』の方は結構人気があるらしく現在シーズン3が終盤に入っている(明日が最終話)。これはシーズン1から観ているのだが、ワタシ的には主役のスティーヴ(アレックス・オローリン)の顔が好みじゃないw観ているうちに好きになるかと思ったが、大分慣れはしたが、やっぱり好きじゃない(* ̄m ̄)プッ しかし、チン・ホー(ダニエル・ディ・キム)のカッコよくなりっぷりに惚れ惚れしている今日この頃。シーズン1の時は『えー、こんな男がチームの一員なのかよー』と思っていたのだが、シーズン3あたりになるとカッコよく見えてきちゃったこの不思議。しかし、イチバン好きなのはサン・ミン(ウィル・ユン・リー)だったりする(´∀`*)ウフフ

一方の『ボディ・オブ・プルーフ』はこの間シーズン1が終了(WOWOWではシーズン3を放送しているらしい)。こちらは検視官を主役とした医療ドラマで、主役のドクター・ハント役の女優さん(ダナ・デラニー)は結構人気があるらしいが、他のメンツが・・・(*^^*ゞ デブ夫婦は、他のキャストをそれぞれ『小野寺昭さん』『大泉さん』『木の実ナナさん』『杉浦直樹さん』『ウガンダさん』などと呼んで喜んでいるのだが(観ている人にはわかるかな・・・)、とにかく地味。でも地味なだけに、みんなイイ味出してる感じがする。しかし! ここで『デブ夫婦が面白いと思うドラマは視聴率がよろしくない』法則が働いているらしく『ボディ~』は本国では評判が芳しくなく、シーズン3で終了らしい。

なぜ観ていられるかというと、どちらのドラマも基本的に一話完結で、しかも展開が速い。観ていて、ホントにあと10分で解決するんだろうか? と心配してしまうのだが、まあそこからの展開の速さったら強引でキモチがいいくらい。2時間ドラマや映画を落ち着いて観ることのできないデブ夫婦にはちょうどいいのである。シーズンが進むにつれてお金も出るんだろう、派手にはなっていくし、その分ストーリーが雑っちゃー雑でツッコミどころも満載になってはいくんだけど、その雑さもまた面白いわけで。何より、気楽に観られるってのがイチバンなのだ♪ テレビって、もう『気楽』でいいんじゃないかと思う今日この頃である。

視聴率やクレームや上司の顔色や・・・の『うらばかり』気にして番組作ったりするんじゃなく

面白いモノ作ろうよ! と単純に『おもてなし』のココロで気楽に作るほうがテレビって楽しいかも。

なんてことを思ったりもするのだ~。

さて世の中は今日から3連休だが、何でもすごい台風が接近していて、先日取り入れられた『特別警報』なるものが発令されるかもしれない!? というほどらしい。 この間夏が終わったと思ったらもう台風シーズン。意味無く焦って、とりあえず台風だってんで買いだめ(?)だけはしておいたデブ夫婦である(*^^*ゞ

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食べまくり!ドライブ in USA@エンタテインメントだね~。

2013-04-27 00:43:30 | テレビ番組

更新をまたまたサボっているうちに、世間では明日からゴールデンウィークに突入。毎年のことだが、デブ夫婦は旅行に行ったりゴルフに行ったりという大きな予定は無い。それでも何だかんだでやることはそれなりにあるのだけれど、今年もばたばたしているうちに連休が終わるのであろう。まあ、せっかくのゴールデンウィークなので、たまには時間をかけてお肌のお手入れなぞをしてみようかな~とか、料理の下ごしらえをあれこれしておこうかな~とか、多分その程度かと。

さて料理といえば、デブ夫婦がお気に入りの料理番組(と言っていいのか)がある。ひかりTVで前から観てはいたのだが、ここのところ毎日欠かさず観てしまっている番組・・・それが・・・

『食べまくり!ドライブ in USA』

陽気な料理人・ガイが、アメリカのあちこちにあるドライブインやダイナーを訪れ、その地方、その店ならではの名物料理に舌鼓。食べるだけではなく常連客へのインタビューもするし、キッチンに入って一緒に料理を作ってみたりもする。登場するのは、都会のレストランではなくて多分田舎のお店ばかり。ゆえに、ヘルシー志向なんてものとは無縁の『THE・アメリカ』みたいな料理のオンパレードである。

もうね、ツッコミどころ満載で楽しいったらありゃしない(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

ルール無用、何でもアリの異種格闘技、カロリー&脂肪の無法地帯みたいな料理ばかりなんだもーん。

まず何でも油で揚げる。ポテトやオニオンを揚げるのは当たり前だが、この人たちはフレンチトーストやシナモンロールもさらに油で揚げちゃう。そして魚フライに使う衣が砕いたポテトチップスだったりする。でも、絶対に『魚はヘルシーだからどれだけ食ってもいい』と思ってるw

そしてとにかくバナナを焼く(* ̄m ̄)プッ ワッフルにもパンケーキにも焼きバナナ。そしてこれでもかのバターに、パンケーキが浸るほどのメープルシロップをだばだばかけて、添えられるのはトドメの極厚ベーコン(自家製)。こんなんを朝っぱらから食っちゃう人たち。

『これは丼?』と日本人なら思ってしまうような大きさのボウルには、豆のスープがなみなみと。これまたスパイスたっぷりで素材の豆の味を活かそうなんていう気持ちはこれっぽっちも無い(´m`)クスクス そして『豆はヘルシーだからどれだけ食ってもいい』と絶対思ってるw

さらに肉はパウダー状の調味料数種類をこすりつけてグリルするのが基本。仕上げにとどめのグレービーソース。そしてとにかくチーズ・チーズ・チーズ!! チェダーチーズにフェタチーズにコルビーチーズ、ベルビータチーズなどなど、チーズの種類だけじゃなくその使用量がハンパない。マカロニチーズなんて、ホントにマカロニとチーズしか入ってない。マカロニとチーズを混ぜて、上にサワークリームたっぷりのせて、さらにチーズてんこ盛り。なんなんだ、これは!!

コーンブレッドなんかも、パウンドケーキ1本分くらいあるんじゃなかろうかという大きさで1人前。で、多分コーンの粉で作ってるから『いくら食べてもいい』と思ってるwどのプレートにも申し訳程度のトマトと葉っぱ(店の裏の畑でとれたものだったりする。オーガニックだからヘルシーだと思ってる)オニオンリングなんかがのっかってるから『野菜ものってるからヘルシー』だと思ってるw絶対絶対思ってる(* ̄m ̄)プッ

とまあ、超ヘビー級のメニューばかりが紹介されていくのだが・・・お店の常連客のコメントがだいたい同じことを言ってて面白い。

『週に5日は来ているわ』

『3食この店でもOKだよ』

『祖母の作ってくれた味と同じなんだ』

『おふくろの味よ』

『いつでも自分の家のように迎えてくれて居心地がいいんだ』

『どの料理も手作りで最高よ』

『○○(場所)でイチバンの店だね』

・・・などなど、言い方は少しずつ違えど毎回どの店のお客さんもこういうようなことを言いつつ実に楽しそうに料理をほおばっているのである。しかも、小さい子どもからじいさんばあさんまで。見た目はそれほど肥っていないおばあちゃんが、自分の顔よりもでかいハンバーガーをぱくついていたり、おじいちゃんがポークリブを骨まで食っちゃうんじゃないかという勢いで食べていたりするのを見ると・・・いやあ・・・そりゃあ・・・日本人は勝てないわなあ・・・と、しみじみ思うわけだ。

デブ夫婦はデブゆえに結構(かなり?)食べる方だとは思うし、コストコも大好きだが・・・そんなデブ夫婦が観ていても、明らかに食べきれないだろうという量。料理を作る過程で見せてくれる、使うバターやチーズや小麦粉や砂糖やスパイスの量(単位がキロ)。およそ食べ物を作っているとは思えないような、バケツサイズの容器で作る大量のソース。この番組はもう、エンタテインメントなんだなあ・・・と感じ入った2号嫁である。日本人にとって、コストコがスーパーというよりもテーマパークみたいに思えるのと同じで、グルメ番組でも料理番組でもないんだよな。『ああ、アメリカだなあ・・・』と日本に居ながらにしてアメリカの食を体感できる番組なのだろう。観ているだけで腹いっぱいになっちゃうような感じが、実にステキ♪

日本では、やっぱり肥っている=悪なので、糖質制限だのカロリー制限だのジャンクフードは悪だのと、食べることに関してどんどん窮屈になっている。が、これだけ高カロリー・高脂肪なものを何も気にせず毎日食べ続けるアメリカ人の幸せそうな姿を見ていると、自分たちには無理だけど、何だかすがすがしくてうらやましい気持ちになったりもするのだ。

というわけで毎日

『何だよこのチーズの量はよ!』

『出た!バターミルク!』

『ううわ、顔よりでかいパティだ!』

などとツッコミを入れながら、アメリカの食・エンタテイメントを楽しんで観ているデブ夫婦。こんな破壊力満点の重量級メニューばかりを観ていても、『うっ、キモチワルイ・・・』などと思わないところが、まだ大丈夫(何が)かな~と思うのである(*^^*ゞ

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ひさびさ!『dinner』が面白い♪

2013-02-24 23:45:42 | テレビ番組

2月も終盤。ここへきてますます寒い日が続いている。北日本では記録的な大雪に見舞われている地域もあるようで、暦の上では春なのに実際はまだまだ真冬なんだよね~。

さて、普段はあまりテレビドラマを観ないデブ夫婦である。特に連続ドラマはほとんど観ないのだが、今回はなぜか第一回から観ているドラマがあるのだ♪

フジテレビ・ドラマチックサンデー『dinner』

予約の取れない人気店『リストランテ・ロッカビアンカ』。オーナーシェフの辰巳(風間杜夫)が病気で倒れるところから物語は始まる。カリスマシェフの不在で予約のキャンセルが相次ぎ、店は大ピンチ。そこで、辰巳の娘で支配人の沙織(倉科カナ)は新しい料理長を雇うことを決断する。そして若い頃に辰巳も修行した名店『テレーザ』に在籍していた、ただひとりの日本人・江崎究(江口洋介)を料理長として迎えるのだが・・・。

レストランを舞台にしているということで、とかく『王様のレストラン』と比較されているみたいだが、うーん・・・別物だなあ。好みは分かれるかもしれんが、デブ夫婦は両方好き♪ どちらの作品も、ほとんど店と厨房だけが舞台、というのは共通しているかも。

このドラマ・・・なんかこう、ひさびさに『ドラマらしいドラマ』を見せてもらっている気がするのだ。せっかくドラマなんだから、設定に多少無理があろうが『んなわけあるかい!』とツッコミたくなろうが、その方が面白いに決まってる。このドラマも『こんな料理人居るの?』とか『支配人がお子ちゃますぎやしないかい?』とか『そんなに味のわかる客ばっかりいるもんかい?』などと言う人はいるだろうが、ドキュメンタリーじゃないんだからリアルさをドラマに求めなくてもいいと思うんだよね。

第2回くらいまでは江崎のプロフェショナル(すぎる)姿勢が強調されていたので、骨太なドラマなのかな? と思っていたが、それ以降はややコメディ的要素が強くなっている。今夜の放送で第7話まで来たが、ドラマの流れとしてはとっても面白い。

『ロッカビアンカ』が危機→新しい料理長登場→コイツがひとくせもふたくせもあるヤツ→でも客足戻る・・・そのあとで従業員ひとりひとりの背負っちゃってるもの(離婚問題だったり不倫だったり父親が犯罪者だったり)を料理とからめながらキレイに、コメディタッチも交えながら消化していく。

で、この従業員それぞれの問題に関して、料理長があーだこーだと言ったり相談に乗ったりしないところがまた人情ドラマにならずに面白いわけで。江崎は基本的に『うまいものを作る』ことにしか興味がない料理オタクなので、人の心の機微とか人間関係には無頓着という設定もイイ感じ。

が、しかし! デブ夫婦が面白いと思うドラマはもれなく視聴率がよろしくないというのもいつものことである(〃^∇^)o_彡☆あははははっ♪この『dinner』も視聴率ひと桁らしい・・・。上質なドラマだと思うんだけどなあ。やっぱり今人気のお兄ちゃんやお嬢ちゃんが出演してないからかなあ。

というわけで、ひさかたぶりに毎週楽しみにしているドラマではあるのだが、残念なのは支配人役の倉科カナちゃんが・・・存在感が薄い(笑)。そのわりに脇を固める役者さんたちが、八嶋さんや松重豊さんやユースケ・サンタマリア・・・と濃い(笑)。でもまあ話は大変面白いので、打ち切りが無い限り(結構危ない?)観続けたいと思っております。

そうそう、毎回映る『ロッカビアンカ』の外観が『なーんか日本大通に似てるなあ』と思ってたのだが、さっき調べたらやっぱりロケ地は日本大通だった♪

あと困っちゃうのが、日曜9時ということでだいたい夕飯を食いながら観ているのだが、これを観てると食ったばっかりなのにお腹が空くというところ・・・(ノ∇≦*)キャハッッッ♪

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今さらだけど上質なドラマ♪『スウィート・ホーム』

2012-12-09 23:42:48 | テレビ番組

師走に入り、なんとなーくバタバタしているうちに今年もあと20日あまりとなってしまった。先週はブログお友達のちかさんと二度目のお遊び♪ 今回はゴルフ練習に行ったのだ(⌒∇⌒)といってもデブ夫婦にとっては練習は口実で、1号旦那とちかさんの『兄妹初対面』がメインだったのだけどね(*^^*ゞどんな初対面だったかは・・・多分ちかさんが書いてくれる・・・かな??(´∀`*)ウフフ

さて、この週末は寒かったのもあって基本的に部屋にこもっていたデブ夫婦である。が、土曜日は朝から夜まで珍しくずーっとテレビを観てしまった! ひかりTVのチャンネルをあちこち回して(今もチャンネル回す、って言っていいのか?)いたら、とあるドラマにぶつかってしまったのだ。デブ夫婦の大好きなドラマ、しかも一挙放送。せっかくの週末だってーのに、ふたりして思いっきり最終回まで観てしまいましたよ!

そのドラマとは・・・『スウィート・ホーム』。

1994年TBSで放送されたドラマで、山口智子ちゃんと布施博さんが夫婦役。子どもの小学校受験をめぐる家族のいろいろな騒動を描いたコメディである。
いわゆる『お受験』というコトバが生まれたのは、このドラマからだったのだとか。
当時は子どもの受験に躍起になる親を揶揄する意味で『お』受験と言ったらしいのだが、そのコトバが今となっては当たり前になってしまったのね~。

1994年ってーと、デブ夫婦が25歳~26歳の頃である。何があった年かと調べてみたら、リレハンメル冬季オリンピック開催、日本では連立与党として羽田内閣が発足、その2ヶ月後には村山内閣が発足・・・。混迷していた年だったのね・・・。ロッテの『トッポ』が発売(意外にロングセラーなんだ!)、セガサターンとプレイステーションも発売。ヒット曲は広瀬香美の『ロマンスの神様』、流行語大賞は『同情するならカネをくれ』そっか、そんな昔の話か・・・。アイルトン・セナの事故死もあった。ヨコハマでは青葉区と都筑区が誕生。ま、そんな時代のドラマです。もちろん携帯電話もパソコンも一般的じゃない時代~♪

『子どもは元気でたくましく育てばいい』と思っていた夫婦が転勤をきっかけに周囲の『お受験』熱に巻きこまれ、気づいてみたら母親だけじゃなく父親やそのまた親までを巻きこんで家族みんなでお受験へと立ち向かっていくことになるというストーリー。
主演のふたりの他にも、個性豊かな家族がそろう。
同じ社宅に住む同期(でも出世して今は上司)の家庭は息子が2人。長男が小学校受験に失敗して妻は姑に嫌味を言われ続けているという事情があるもんだから、今度はなんとしても失敗できない! と躍起になっている。
さらにお金持ちで全身エルメスの夫婦。お金はあるけど夫は女遊びばかり。
そして、お受験のプロである塾の先生(野際陽子さん)。
受験を決めてから、それぞれの家族にまあいろんなことが起こるわけで。

基本的にはコメディなので笑える話が多い。でも時々ほろっとさせられる。
『お受験ドラマ』と謳ってはいるものの、テーマは『夫婦愛や家族愛』なんだろうな。子どもを通した夫婦のあり方、というか。

中でもやっぱり最終回は泣ける! いよいよお受験も大詰め。今まで受験したすべての学校に落ち、残るは本命の難関校。が、ここへきて夫がどうしても自分が出なければならない会議と親子面接の日が重なってしまう。
ただでさえ難関校なのに、父親不在の面接で合格するはずがないと夫を責める妻。しかし夫は『俺のサラリーマン人生を賭けた大切な会議なんだ』と仕事を選ぶ。
ここで、妻のお父さんが言ったコトバが( ・∀・)イイ!!
『いい夫婦っていうのは、どちらかが居なくても片方だけ見ればわかるもんじゃないのかな』
そして妻は夫を理解して、子どもと2人で面接に臨むことを決める。

面接&会議当日。
会議はうまくいき、急いで面接に駆けつける夫。ここからがやっぱり見どころ♪
今まで妻に言われてさんざん練習してきた面接の文句。でも『我が校を志望した理由は?』と面接官に聞かれ、その答えは・・・。
『この面接の10分で息子の将来が決まってしまうなら・・・私自身、この学校が息子にふさわしいかどうかを見極めるためにきました。でも・・・正直、わかりません』
それを聞いた妻も、1年間アタマに叩き込んできたマニュアルの答えではなく『私も、わかりません』お互いの顔を子ども越しに見てにっこり微笑む夫婦。
そして『君はこの学校をどう思う?』と聞かれた子どもが言うコトバがいいんですよ~~!
ここでもう(T(T(T(T_T)T)T)T)うるうる 何回も観ているのに、ふたりで(T-T) ウルウル
まあね、実際にこんなことを面接で言ったら即不合格なんでしょうが(* ̄m ̄)プッ

そして、すべての家族の『お受験』が終わる。
それぞれの家族が受験を通じて、夫婦であることや親子であることを改めて見直していくんですなあ。

いや~ホントに上質ないいドラマです。恋愛要素なんてひとっつも無いし、美男美女ばかり出ているわけじゃない。でも作り手がよければいいドラマができるもんなんだよなあ・・・。
山口智子ちゃんのドラマでは同じくTBSの『ダブル・キッチン』も名作だと思うし、やっぱりTBSはホームドラマが得意なんだなあと改めて思う。
別に人気があるキレイなお顔のタレントさんを集めた豪華キャストで、くっついたの離れたのっていう四畳半恋愛ドラマばっかりにしなくたって、別に人気マンガを原作にしなくたって、いいドラマってできるんじゃなかろうか。
今は連続ドラマそのものを観る人が少ないのかなあとも思ったのだが、ならばどうして海外ドラマは人気なんだろう??
山口智子ちゃんがひさびさの連続ドラマ出演で話題になったこの秋も、ドラマは各局大苦戦だとか。しかし、なぜみんな日本のドラマを観なくなったんだろう?? 不思議である。

そうそう、ドラマを観終わってふと考えたのだが・・・。この放送が1994年ってことは、この時に『お受験』をした子どもたちは今ちょうど大学を卒業したあたり? ということは、今イチバン就職が大変な年代なんだね・・・と、そこらへんも感じ入ってしまったのである・・・。

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