デブ夫婦のビバ!お気楽人生&ぐーたら生活

体重合計約150㌔のちょっぴりデブ夫婦です♪毎日ぐーたら暮らしているお気楽夫婦のゆる~い日常を綴っています。

ヨコハマのホテルといえば・・・。

2020-10-05 17:15:24 | つれづれ日記
デブ夫婦が生まれ育ったヨコハマという街には、昔からホテルが多い。
レーズンサンドやトリュフで有名なレストラン『かをり』のある場所は『日本ホテル発祥の地』でもあるし、
昭和2年に開業したホテルニューグランドは、マッカーサーや大佛次郎、チャップリンなどが
宿泊していたことでも知られるクラシックホテル。
ヨコハマのホテルというと、ワタシたち世代にとっては何か特別な空間のようなイメージがあった。
もちろん東京の老舗ホテルだって数々の歴史があり、逸話があり、
今も堂々たる風格のあるホテルが多いのだが、
ヨコハマの場合は海の近く、居留地の近くに建てられたということで、
どこか異国情緒漂う、文化的な香りがする・・・ような気がする。

さて、ホテルに泊まるというと、ワタシら世代&ちょっと上の人々は、
かのバブル時代を思い出す人も多いかもしれない。
高級ホテルでディナー&お泊まりのセットは、昭和の終わり頃にゃそらあもうステイタスというか、
猫も杓子もというか、クリスマスにはみんなコレというか・・・、そんな感じだった。
とはいえ、2号嫁はそのあたりの恩恵に与ったことはない。
高級ホテルのレストラン紹介や宿泊プランやウエディングプランなんかの紹介記事を書いてはいたものの、
自分が男性にエスコートされてホテルを訪れる・・・などということは一度も無かった。無念である。

時代は流れ、ホテルに泊まる、ホテルを利用するということはそんなに特別な行為ではなくなった現代。
首都圏では新しいホテルも(オリンピックに合わせて)オープンしている。
横浜・みなとみらいにも新しいホテル『ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜』がオープンした。
みなとみらいのホテル三銃士(インターコン、ロイヤルパーク、東急)とはまた一線を画す、超ラグジュアリーホテル。
これからも、このエリアには新しいホテルが開業する予定があるそうな。

そんな中、ひっそりと閉館したホテルがある。
ホテルモントレ横浜・・・というよりも、ワタシたち世代には『ザヨコ』といったほうがしっくりくる。
元ザ・ホテルヨコハマが、今年4月末で40年の歴史に幕を閉じた。
実は2号嫁、このニュースを知らず・・・ついこの間何かで聞いてビックリしたのだった。
オリンピック延期を受けての営業終了。建て替えになるそうだ。

今や『ヨコハマのホテル』といえば、みなとみらいエリアを指すのだろうが、
デブ夫婦が20代の頃は、山下公園前の海岸通りに立ち並ぶホテルたちのことだった。

当時2号嫁はヨコハマのタウン誌編集部で仕事をしていたのだが、
その時に『ヨコハマのホテルに泊まりたい!』という特集を組んだことがある。


横浜博(YES89)が終わって数年経った頃。みなとみらいには、まだなーんにも無い頃だ。
パシフィコ横浜が竣工し、インターコンがやっと開業、まだランドマークタワーも開業していなかった。
スポンサーがらみだったので、当時の山下町、桜木町、横浜駅のホテルをほぼすべて紹介した。
紹介したホテルをざっと並べていくと・・・、
ザヨコをはじめ、ホテルニューグランド(まだ新館タワーができる前)、ブリーズベイホテル(桜木町)、横浜プリンスホテル(現在はマンション)、
ホテル横浜ガーデン(ここも閉館したのか・・・)、スターホテル横浜(ザヨコと同時期に閉館)、メルパルクYOKOHAMA、
ホテルコンチネンタル横浜、ホテルホリデイ・イン横浜(現・ローズホテル横浜)。
横浜駅エリアだと、横浜東急ホテル(なくなったのね)、ホテルリッチ横浜(現・ホテル横浜キャメロットジャパン)、
ホテルコスモ横浜(現・ホテルプラム横浜)などなど。

閉館してしまったり、ブランドが変わったりというホテルもかなりある・・・。

これらのホテルをまわり、ロビーや客室、レストラン、バーなどを取材させてもらったのだが、
いろいろなホテルに行くうちに、当時ハタチそこそこのコムスメだったワタシはすっかり浮かれてしまった。
どうしても泊まってみたくなり、広報さんに『泊まってみたいんですけど・・・』とお願いをし、
同僚(女子)と泊まってみたのがザ・ホテルヨコハマ・・・通称『ザヨコ』だった。

旧アメリカ領事館跡に建てられたホテルで、古き良き時代のアメリカの雰囲気を残したホテル。
ニューグランドよりちょっぴりカジュアルで、当時『ザヨコ』は憧れのホテルだった。
なんたって『ザ』ホテルヨコハマですから。プライドを感じさせるってもんですよ。
2階のレストラン『カピタン』からは、ちょうど座った目の高さに海岸通りの銀杏並木。
並木越しに山下公園を臨むことができた。
13階のスカイレストラン『カラベル』は、港の夜景と当時できたばかりの横浜ベイブリッジを臨む
ロマンティック度満点~♪なレストランだった。

ハタチそこそこの女子2人で浮かれポンチになりながらツインルームに宿泊し、
カピタンで朝食を食べてそのまま日本大通りにあった会社に行ったんだよな。
たった一泊だったけれど、すっごく大人になったような気がしたもんだ。
何より、ヨコハマのホテルに泊まるという行為がなんともいえない『特別感』だったっけ。
ザヨコはその後、ホテルノボテル→ホテルモントレと経営が変わり、雰囲気も変わっていったが、
銀杏並木を目の前に、港が臨めるロケーションというのはずっと変わらなかった。
なくなってしまうとなると、やっぱりどこか淋しい気持ちになる。

あの頃、海岸通りを中心に立ち並んでいたホテルたちはどれも、
『港町ヨコハマ』の歴史や伝統、文化を味わえるホテルだったと思う。
今や、海岸通りでヨコハマっぽさを感じられるのはホテルニューグランドくらいになってしまった。
そして、今の若い人たちにとっては『ヨコハマらしい』と感じるのは、みなとみらいエリアなのかもしれない。
確かに、山下公園エリアは道も狭いし交通も不便。中華街が近いだけで移動もしにくい。
みなとみらいのホテルの方が今っぽいし、スタイリッシュだし、
客室は広くて最新設備が備えられているし、ホテルに居ながら最新スポットにも遊びに行けるし、
今の時代に合っているのだろう。
デブ夫婦だって、今泊まりに行くならみなとみらいエリアの方が何かと便利だと思う。
広い客室、大きな窓、バルコニーがある部屋、バリアフリー、ブッフェスタイルのレストラン、
趣向を凝らしたこだわりのダイニングやバー、そりゃあ新しいホテルはステキだ。
みなとみらいエリアにはまだまだホテルが増え、まだまだ進化し続けていくのだろう。

それでもたまに、海岸通りをクルマで走ってみると、やっぱりココがヨコハマなんだよな・・・という気分になるし、
ニューグランドのカレーが食べたいなあ・・・なんて思ったりもする。
それはきっと、ハタチそこそこの頃に海岸通りのホテルを(仕事とはいえ)訪れることができたからだと思う。
あの頃『憧れ』だった場所で体感した記憶が、2号嫁の中で『ヨコハマのホテルといえばやっぱりココなのよね』と、
今でも思わせるんだろう。

季節は秋。あとひと月もすると、海岸通りの銀杏並木も色づいていくんだろう。
もうザヨコはないけれど、みなとみらいでは味わえない『ノスタルジックなヨコハマ』の雰囲気を味わいに、
ちょいと出かけてみようかな。
コメント (2)
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