デブ夫婦のビバ!お気楽人生&ぐーたら生活

体重合計約150㌔のちょっぴりデブ夫婦です♪毎日ぐーたら暮らしているお気楽夫婦のゆる~い日常を綴っています。

重版出来!! ひさびさに観てますよドラマ♪

2016-05-21 12:39:29 | テレビ番組
ブログ更新をまたしてもさぼっているうちに、気づけば5月も終盤・・・。
そうこうしているうちに、1号旦那がお誕生日を迎えて2号嫁との歳の差がやっと1つ違いになり、
ゴールデンウィークもマンションの総会やら何やらでどこも行かずに終了。
1号旦那の足の調子がまた少し悪くなってきたもんで、日々おとなしく過ごしております・・・。
ま、ふたりとも若い頃は自分のカラダが悪くなるなんてことは思いもせずに、好き勝手に使ってきたのでね。
いろいろあるのは仕方がないさ・・・。

さてそんな中、おなじみ『連続ドラマをほとんど観ることが無い』という根気の無いワタシが、
珍しく毎週観ているドラマが♪

『重版出来!!』
これ、何年か前に書店で表紙だけ見たことがあったんだけど、あの表紙の雰囲気で勝手に
『マンガ業界のコミックエッセイ』だと思っていた2号嫁である 。(*^▽^*)ゞマンガそのものだったのね・・・。
というわけで、主演がマンガ顔の黒木華ちゃんってこともあって観始めたのだ♪

いや~~~単純明快でおもしろい!!

2号嫁は出版業界の隅っこのほうで15年ほど仕事をさせてもらっていたのだが、マンガ業界ってのはまったく知らない。
でも、素直におもしろいわ。
まあ原作もマンガなので、そんなにコトがうまくいくか? とか、登場人物みんないい人で鼻につくとか、
出版・編集業界ってもっとこう・・・(自粛)じゃねえか?? 
などなどツッコミたいところはあるんだけど、ドラマとしてはとても良質。仕掛けやサブタイトルもうまいな~と思うぞ。

観ている人も多いかと思うが、あらすじ。

 柔道の元日本代表候補だった黒沢心(黒木華)。選手時代にマンガに助けられたという彼女は、
 引退後『もう一度熱くなれる場所』を求めて『興都館』の入社試験に挑み、
 人気週刊コミック誌『週刊バイブス』編集部に配属される。
 名物編集長・和田(松重豊)や副編集長・五百旗頭(オダジョー)や、いかにもクセのありそうな編集部員たち、
 そしてさらに個性的な漫画家たちに囲まれ、新人編集者・心が熱く奮闘する!

・・・というところかな・・・。

いわゆる『お仕事ドラマ』なんだが、中心にあるのは『日々の小さな努力の積み重ねが大きな結果につながる』というシンプルかつ希望的なテーマなので、
多分誰が見ても、それなりに心地よい気持ちになれると思う。

まあ、ド新人がいきなり看板人気作家の担当になったり、やることなすことすべてうまくいっちゃったりというトントン拍子感は否めないし、
あんな『ただ素直でバカみたいに明るいだけの編集者』なんてのはねえ・・・居ないとは思うんだが、それでも心のキャラが良すぎてあまり気にならないかも
(別に黒木華ちゃんが好きだからではない)。
編集部を舞台にしながらも、どこか『勝利を目指してみんなで頑張るんだ!』というスポ根的要素もあるし、いい意味での文化祭ノリみたいでも
あるし、編集部員や漫画家ひとりひとりのエピソードもこまやかでいい! そして、個性的な各キャラクターのバックボーンや背負っちゃってるものや
マンガに対する想いなんかをきちんと描きながら、ひとりひとりの想いがきちんと連鎖してひとつの物語になっている。

とまあ2号嫁はひさびさに『安心して観ていられるドラマだな~』と思っているのだが、
1号旦那は第4話あたりからちょっとついていけなくなっているようで 。(*^▽^*)ゞ
マンガ家を目指す新人ふたりの対比が、よくわからなくなっちゃったみたい。
さらに第5話のメインテーマでもあった『運をためて使いこなせ!』ってのが、どうにも共感できなかったらしい。

ドラマの中では、興都館社長の生い立ちから社長になるまで、そして出版社社長としての矜持みたいなものを五百旗頭に語らせている。
ここでも、大手出版社の社長が電車出勤とか家は借家で必要最低限の暮らししかしてない、なんてのは
『いや、ありえないだろ』なんだけど、そこらへんはおいといて。
貧しい家庭に生まれた社長がある日出会った老人の言葉。
 運は、ためられる。世の中は足して引いて、ゼロになるようにできている。
 生まれた時に、持ってるもんに差があっても、札は同じ数だけ配られる。
 いいことをしたら、運はたまる。
 悪いことをしたらすぐに、運は減る。
 運を味方にすれば、何十倍にもしあわせがふくれあがる。
 問題は、どこで勝ちたいか。運を使いこなせ。

その後、彼は一冊の本(宮沢賢治『雨ニモ負ケズ』)に出合い、その本に救われ、本に関わる仕事を目指す。
そして『運がためられるのなら、私は仕事で勝ちたい。すべての運をヒットにつぎ込みたい。そのために運をため続けるのだ』と・・・。

これをこのままの意味で受け取るのはなかなか難しいんだけどね。
美輪さんの『正負の法則』もそうなんだけど、一生はプラマイゼロ・・・ある意味そうかもしれないけれど、
明らかに『持ってる』環境に生まれ育ち、教育にお金をかけてもらい、何不自由なく大人になり、大病もせず、借金や仕事の苦しみもなく、
家庭にも恵まれ、何不自由なく人生を終えていく人ってのは確かに居るわけで。
まあ、他人には見えないだけでその人なりにもちろん努力はしてるのだろうし、見えないマイナス部分はあるのかもしれんが。
一方で、何をやってもダメな時や負の連鎖が続く時もあって、しかもそれがなかなか好転しなかったりすると、
『おいおい、そんなにワタシは悪いことしてきたかよ??』と思いたくなるようなこともあるんだけどなあ。
普通の人には、なかなかそこまで達観できないよね。

で、運をため続けるために贅沢をしない、善い行いをするってのも、ちょっと無理がある・・・。
教育も受けさせてもらえないほど貧しい家庭で育ったのに、大手一流出版社に入り、
さらに叩き上げでトップにまで昇りつめるってのは・・・マンガとはいえ、現代ニッポンではちょっと、考えにくい。
さらに、この回のラストで当選した宝くじを
『こんなところで運を使うわけには・・・』と言って、孫の折り紙にしちゃうのも・・・ちとやりすぎかなと(⌒▽⌒)アハハ!
いやいや、そんな人絶対居ないだろ。・・・ひねくれ者なんで 。(*^▽^*)ゞ
多分世の中の半数以上は、ちょっといいことがあると、ちょっとイヤなことがある・・・程度のことは実感しているはずだが、
たとえば大きな成功を収めれば、その分振り幅も大きくなる。逆もまた然り・・・なのかなあ・・・なんてことを考えたりもする。
ああ、ワタシちょっと病んでるのか??(´m`)クスクス

ただ第5話のストーリー全体は、とてもせつなかった。
書きたいものが後から後からあふれてくるのに、絵だけが致命的に下手、でもマンガの『見せ方』を本能的にわかっているという
天才肌の中田(永山絢斗)と、絵は達者なのに人物設定やストーリーが甘いという東江(高月紗良)の対比。
新人漫画家・大塚(中川大志)の初めての単行本が書店に平積みになるシーンと、
在庫になっていた本が最後にたどり着く『墓場』である断裁工場のシーンの対比。
社長の『本が、私を人間にしてくれた。だから私は一冊でも多くの本を読者に届けたい。それが本への恩返しなんです』というコトバ。
そして、心と大塚の『この光景、決して忘れません』というセリフのリンク。いや~~見事!! ちょっと泣きそうになった 。(*^▽^*)ゞ

先週の第6話も非常に心地よかった。『ツブシの安井』の異名(?)をとるベテラン編集者・安井(安田顕)の、
東江との関わり方、なぜ彼が売上しか見ない編集者になってしまったのかという過去。
心の『安井さんって、何のために仕事してるんだろう・・・』というつぶやき。
そして『マンガはビジネス、夢を託すものじゃない』という安井に対して心が言った
『東江さんは、道具じゃありません』というセリフには、クリエーターならスカッとしたんじゃないかなあ・・・。どんな端っこに居ても、どんな下請けでも。多分。

ま、よく言われることなんだが
いいもの=売れる のか
売れたもの=いいもの なのか

もちろん、ビジネスとしての結果を見れば、売れたもの=世間に認められたもの=いいもの なのは当然だ。
だけど、作り手からすれば、いいものを作りたいという想いは常にある。
でも、自分たちがどんなにいいと思っても売れないものも当然ある。
いいものだから売れなくたっていいんだ、なんてのは道楽でやれる人が言えることであって、
その売り上げによって社員を食わせなきゃいけない経営者の立場となると、そんな作り手側の勝手な夢や理想なんて聞いてらんねーよ、
まずカネ稼がにゃいいもんもへったくれもないだろ! となるのがビジネス、これも当然。
なので、作り手は必ずコレで悩むことになるわけだ・・・。

2号嫁なんぞは、最初に仕事をした編集部が弱小タウン誌だったため、まず広告ありき。
ジモト商店街や地元企業の広告がメインで、特集記事も当然『スポンサー様』関連の情報が中心になる。
エリアも、横浜駅、桜木町、関内、元町、山手といういわゆる『ヨコハマ』ばっかり。
編集部とはいっても社長兼編集長以下数人しか居ない会社だったが、ワタシ含め若い子は常に
『もっと面白い特集やりたいよね』って話はしていたっけ。
で、広告を出していないお店やスポットなんかもガンガン紹介してみたりしたのだが、当然それが売り上げにつながるわけもなく、
当然おもしろい本だから新規で広告を出したいわ、なんて申し出もなく、
編集長たちからは『スポンサー以外を紹介するメリットはウチには無い』と言われ、打ちひしがれたもんさ。
その後フリーになって、大手出版社の情報誌の仕事をするようになって、
自分の企画は通る、おもしろい構成にしたいと思って、デスクのOKが出ればできる、
どんなお店も無料で掲載できる、取材の電話を入れても誰もがその雑誌を知っていて喜んで受けてくれる。しかも、そこそこ売れる。
記事の内容そのものは決められた字数に沿って書くだけのものが多く、自分で納得いく文章なんて書けなかった。
でも、売れるんだ。雑誌としては。そこに自分のような書き手が納得するかしないかなんてのは関係ない。
改めて『ネームバリューがある、黙ってても売れるってこういうことか・・・』と実感したのである。

余談でした。

戻って第6話の続き。
自分たちがいいものを作ろうと努力して、漫画家さんともチームとなって頑張って、
それでも売れないという理由で廃刊になってしまったコミック誌。その編集者だったのが安井さん。
編集者や漫画家は、みんないいものを作ろうと日々頑張っている。
自分たちは、絶対におもしろい、売れると思って作っている。でもそれは、数字という会社の都合であっさり切られる。
だったら、最初からビジネスと割り切って、確実に売れるものだけを作ればいい。作家なんて深くかかわるもんじゃない。使い捨てでいい。
家庭を犠牲にしてまで夢を託すもんじゃない。そう思っちゃったんだろうな。
でもどこかで、マンガに対してまっすぐな心と、かつてそうであった自分を重ねてみたりする安井さん。
次回作を依頼した東江に
『私、好きなマンガで道具にされたくないんです』と断られ、それでもいつもの調子で『じゃ、お疲れさまでした~』
そんな安井に編集長が言った『お前が確実に稼いでくれるから、他で勝負できる。ありがとう』という懐の深すぎるコトバ。
編集部内で、マンガ家と真剣に打ち合わせをしている他の編集者の間を淡々と歩いて帰っていく安井さん。
そして、最後の『編集者残酷物語』のアカウント削除。とってもいい流れだった♪

そんなこんなで、ひさかたぶりに上質なドラマだと思っておりますが・・・やはり視聴率は芳しくないらしい(* ̄m ̄)プッ
心の編集者としての成長と、新人さんはじめ他のマンガ家さんたちの成長が観ていて楽しい。
そうそう、次回あたりから作品中で使われるマンガに、いくえみ綾さんの作品が登場するとか。
こちらも楽しみであります♪
コメント (2)
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