気づけば明日で5月も終わり。どうもサワヤカな日が少なかったように思う今年の5月である。相変わらず『曇り時々晴れのち雷雨』みたいな複雑な天気が多いし、なーんかスッキリしませんなあ。
さて、ここのところ某二股俳優をはじめ男が他人の前で泣く姿ってのをよく見る。メディアに出ている人もそうだが、素人でも聞けばまあ男がよく泣くらしい。
その昔は『男たるもの、人前で涙なぞ見せてはならん』『人前での涙は男の恥』などと言われたもんだが、どうやら最近はそこらへんも変わってきているようだ。人前でめそめそ泣く男なんてのは、女から見てもそれこそ『女々しい』と思わるのがスタンダードだったのだが、今は『人前で泣けるなんて、なんて素直で感受性が豊かなのかしら♪』と、好意的に見る女性も増えているとか(´ρ`)ヘー(でもこれって『人前で』というより『私の前で』という要素の方が大きいと思うのだが)
人前で泣く男性が増えているという背景には、喜怒哀楽をオーバーに表現して他人の注目を浴びたい人が増えている、という分析もあるらしい。人前で泣くことで、感動したり悲しんだりしている自分を他人にアピールしているのだそうだ。カッコイイ姿だけを他人に見せたいナルシスト男とは違って、泣いたり怒ったり慌てたりというカッコ悪い姿ですら人に注目されるなら晒したって構わないというタイプが増えているんだと。そういや芸能人でも、勉強もできなきゃスポーツもダメ、でもお調子者で口八丁で生きてきたっていうそのテのタイプが増えているかも・・・。
しかし、逆に人前で泣く女ってのは減っているようにも思う。人前で平気で泣ける女=あざとい・涙を武器にしている と思われるのは昔も今も変わらないってことか。だから女は涙をガマンしはじめた。で、今や男の方が涙を武器にしている時代。国会議員のセンセイ方も攻められれば泣き、男性アナウンサーは泣きを売りにし、普通の男性だって『お母さんありがとう』で泣き、自分の結婚披露宴で花嫁よりも号泣・・・なんていう時代だからねえ・・・。ああもう、うっとうしいったらありゃしないw
女は歳をとればとるほど泣かなくなり、男は歳をとるほど涙もろくなるという話もある。女の方が歳をとると図々しくなるってことなのかしらん。でも女の中には条件反射で涙が出る人ってのも居るのも事実・・・。誰の結婚披露宴でも泣く女も居るし、何十年も会っていない人の葬儀に出ても泣ける女ってのも居るのだ。これって、歳をとればとるほど『自分のため』じゃなく『他人のため』に泣けるようになるってことなのかなあ。
だけど性格の悪い2号嫁なんぞは、どーしても『他人のために泣いている心優しいワタシ』に酔ってるように見えてしまうのですが。
要するに、何のために誰のために泣くかってことなんだろうけどね。
家族や恋人や友人をなくした時に流す涙、逆に音信不通だった人に再会できた時のうれし涙、映画やドキュメンタリーで思わず流してしまう涙、娘の結婚式で父親が流す涙。そういうのは自然だろうし、泣くのを否定しようとは思わない。こんなデブ夫婦だって、そういう涙くらいは出るさ。
でも、自分のために泣くのは完全に演出、自己陶酔の涙だろうと思ってしまうのだ。そう、ひと昔前なら女性の武器といわれた方の涙。
『自分はこんなに頑張ったのに』『自分は悪くないのに』『自分は間違ってないのに』が積み重なって『どうしてわかってくれないの~(ノД`)シクシク』・・・となるわけで、自分の思い通りにならないから泣く。
・・・甘えてるコドモと同じなんだよな・・・。
余談ですが、2号嫁も昔々に男に泣かれたことがある。向こうから他に好きな人ができたから、という別れ話だったんだが・・・彼の方が先に泣いたwおいおい、泣きたいのはアタシだろうが! と思ったもんだが、アレも今考えると『オレはなんてひどい男なんだー!』という自己陶酔的な涙だったのかもしれんのう...( = =) トオイメ ま、若かったからね。
泣きたい時は泣いてもいいじゃん、それが素直で自然でことじゃん。ガマンしなくたっていいじゃん。
人前で泣くことを何とも思わない男性や、そういう男性に寛容な女性なんかに言わせればそういう理屈なんだろうし、絶対に泣くなとは思わんが、だからって何でもかんでも誰の前でも泣きゃあいいってもんでもないぞ。
それは『ありのままの自分』症候群に似てるなあと思った2号嫁である。人前で泣く→それが素直な感情→カッコつけたりしないナチュラルな自分→ありのままの自分が泣いてるんだからそれでOK ・・・なのかな??
男も女も『そのままのアナタでいいんだよ』という言葉に非常~~に弱い。ゆえに、そう言ってくれる異性じゃないと結婚したくないなどとほざき、結果として未婚者がどーんと増えている。ガマンするところはしなきゃいかんだろう・・・。
話がそれましたw
まあ、何が起こってもまったく泣かない人ってのも何だし、涙にはストレスを解消する働きがあるともいわれているので、時には泣いたっていいじゃないかとは思う。
とはいえ、人前で泣けるのが素直でいい人だとか裏表の無い人、などとは到底思えない2号嫁である。かつて女が泣くとそう思われたように、男の涙もそのうち『なーんか、あざといなあ』と思われるようになるかもしれない。男も女も、普段はガマンして泣かないからこそ、涙の意義というか価値はあると思うのだが。
ただ『源氏物語』の主人公・光源氏は泣いてばっかりいるのにモテる。思うにあれは同じ女の前で年がら年中泣いてたわけじゃないから、目の前の女性の母性本能をくすぐる『ここぞ』という泣き方を心得ていたってことなのかもしれん。まさに涙が男の武器だったわけだ・・・。
さてウチの1号旦那は、涙なんぞを武器にしなくてもいろいろな意味でいろいろな武器を持っている男。さらには中学生の頃からの友人にすら『冷血』という評価を受けているほどの男であるが、泣いたことがないわけではない。某ドラマとか某映画を観ればだいたい同じシーンでうるうるしております(* ̄m ̄)プッ
ドラマや映画や音楽、条件反射のように涙が出てしまうものってあるよね。
しかし、こんなところにも男性の女性化ってのはきてるんだろうか。それとも男は人前でカンタンに涙を見せるもんじゃないとか、男は心で泣くもんだなどというワタシらの価値観の方が古いのかねえ・・・などとおばあさんのようなことを思ってしまった2号嫁である(*^^*ゞ