島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

妊娠後期

2009年04月19日 | ひとりごと
見苦しい写真で失礼します。一応、記念なので撮ってもらいました。
一人目のときは、「今、何週目で何ヶ月に入ったのか」というのをこまめにチェックしていたのだが、二人目はほとんど把握していない現実。
今、ネットで見てみたら(eSampoというネットに280日カレンダーというのがあって、自分が何週目なのかチェックできるのだ。便利!)どうやら、30週目。ヨーロッパカウントで7ヶ月、日本カウントで8ヶ月とのこと。

まだ正産期(40週)まで1ヵ月半はある。どこまででかくなるんだ、このお腹!

今日日曜日は、不安定な天気ながら、友人Izumiさんファミリー、T(たまき)ファミリーが我が家に集まってランチを共にしました。
毎度のことながら豪華な食事がならび、おなかいっぱい。
ナルも人が来ると、普段の倍のテンションになるため、写真の後ろに写っているように、ただいま「のびて」おります。
明日で春休みも終了。
幼稚園へは行きたくないそうな。
親としては「早く幼稚園へ行きたい」といわれるより、休みが楽しかった、といわれるほうが嬉しいが、でも幼稚園は行っていただきたい、という二つの感情のサンドイッチです。

ダンス大好き少年

2009年04月17日 | ファミリー
フランシスカたちは4時半に引き上げ、私たちはそのあと、5時から始まる息子の同級生カルロスの誕生日会へ。
今日も「チキパーク」です。

息子はおおはしゃぎなんですが、私らはおなかいっぱい、本来ならソファで横になっていてもおかしくないほど満腹状態。
まあ、でも頑張ってママさん、パパさんたちと会話してきました。
目は夫婦ともうつろですが。

今日のチキは、バースデーケーキを食べたあと、Kidsディスコになり、BGMはもちろん息子のテイストではない。踊りも写真のうさぎさんが子供用だと思われるわりと「緩め」の振り付け(お母さんと一緒みたいな感じ)で踊りだし、子供たちはうさぎさんに走り寄ったのだが、息子は・・・・

生ぬるいぜ、とばかり、ハードに踊りだしました。

もう何度もこういう経験をしているので、私とだんなは「ああ、始まった」程度に受け止められるのだけれど、ほかのパパ、ママはビデオをまわす、まわす!

「やっぱり生まれたときからリズム感がほかの子と違うのね」と、音楽家の息子と解釈されますが、それはあんまり関係ないか、と。
普段、車で聴いてる音楽がねぇ・・・
普段、家で踊っているしねぇ・・・

7時にお開き。
くたくたなのは親で、息子は元気です。
Non stop boy

お届けもの

2009年04月17日 | 日常
さて、産休と思ったときに最初に注文したのが日本語の本10冊。
すでに1冊読み終わったけれど、ゆっくり読書ができるというのは、幸せを感じる。

そして今日、もうひとつのお届けものが。
もうずいぶん前から「今まであったテラスのテーブルはBBQする場所にうつして、座り心地のよい椅子と丸テーブルがほしい」といっていた。
で、「これはよい!」と思って見つけた家具が、今日届いたのだ!

ちょうど今日はフランシスカと、彼女の彼をお昼ご飯に招待していたので、このテーブル、デビューは彼らと一緒に楽しみました。
天気もよく、気持ちのよい午後です。


「お空に行っちゃった」

2009年04月17日 | 日常
昨日の夕方、6時ごろに友人宅から帰宅した私たち3人は、急激に下がった気温が気になり、鶏小屋へ直行した。
毎朝ひよちゃん(ひよこの仮名)の様子を見に行くのがここ数日の日課で、一日少なくとも5回くらいはひよちゃんの「ぴよぴよ」という鳴き声を聞かないと安心できなかったのだ。

鶏小屋から「ぴよぴよ」と聞こえるはずの声が聞こえない。
だんながチッチとひよちゃんのいる木箱をのぞくと、底には冷たくなったひよちゃんの姿が。

原因は分からない。
寒さといっても、ここ5日間、夜はかなり冷え込んだし、それでも生き延びていたわけで、寒さが応えた、というのも納得いかない。
あとは、知らず知らずチッチが踏んでしまったとか、色々考えたけれど、考えても仕方ない、ということになり、ひよちゃんを最初に生まれたほかのひよこと同じ場所に埋葬。
まだひとつ孵らない卵も同じ場所に、結局チッチが産んだ3つの卵&ひよこは、生き延びることなく土へかえって行った。


かなり残念ですが、こればかりは自然の成り行と考えるしかないですね。
次回があれば、生まれたひよこは家の中で育ててみようと思います。何事も経験。


ナルはひよちゃんが冷たくなった姿を見て、「ポブレシート・・・(かわいそうに・・・)」といいましたが、土へ戻したとき「お空に行っちゃったね」とつぶやいた。
去年も家にいた猫ちゃんが死んだことがあったので、そのときも「お空に行くんだよ」と教えたため、死ぬ=お空に行く、と解釈している。
それに加え、息子の通う幼稚園はカトリックの幼稚園で、春休み前、復活祭の意味、というのをちゃんと教わったらしく、一度そのことを私に教えてくれたことがあった。
イエスさまは十字架にかけられるけれど、数日後に生き返るんだよ、と。
あんまり人の話を聞いていないと思っていたけれど、ちゃんと聞いてるじゃないか!と思った出来事だったので、私もよく覚えているのだが、なんと、ひよちゃんの埋葬のとき、急に元気付いた息子。

「あ、生き返るね。数日後に生き返るよ。イエスさまとおんなじ!」


これをどう説明するんだ????同じでいいのでしょうか????



ひよちゃんはそんなわけでいなくなってしまいましたが、また次回があることを期待しましょう。

オレンジケーキ

2009年04月15日 | Food
日曜日におよばれした食事会で、イタリア人のシニョーラが作ってくれたのがオレンジケーキ。我が家のオレンジをたっぷり使って作ってくれたケーキは本当にジューシーで思わずレシピを聞く。
驚くほど簡単なレシピに惹かれ、昨夜自分でも作ってみました。
前日から作って、出来立てにオレンジジュースをたっぷりしみこませ、アルミホイルで密封しなくてはいけないので、アルミホイルの上に置いてあります。
今日のお昼、友人宅におよばれしているので、持っていこうっと。

時間があるとやりたくなることのひとつにお菓子作りがあるね。時間がなければ絶対やらないんだけれど。

生まれた生まれた!(私じゃないよ)

2009年04月12日 | 日常
我が家の鶏、ピッピとチッチ。昨年、友人ペドロ(注:何度も登場するペドロとは、友人たまきのだんなさんです)から譲り受けた。
生後3週間近くのピッピとチッチ、そのころは性別も分からなかったのだけれど、立派な成鶏になり、彼らが雄鶏、雌鳥だということが発覚。
チッチが毎朝産んでくれる卵は、そんなわけで有精卵。

かれこれ3週間ほど前から、チッチが鶏小屋にある木箱から動かなくなった。
卵を温めている気配。よって、卵は食べられず。

私とだんなの謎は、果たして、本当にチッチの下に卵があるんだろうか???ということ。
初めての経験なのでよく分からん。
我が家の農業、家畜スーパーアドバイザー、ペドロに早速電話し聞いてみると、分からない場合は雌鳥を一瞬どかして下に卵があるか確認するべきだ、という。
私はパスね。そんなことできん。
だんなも「うーーーー、なんだか難しそうだ・・・」と思案顔。
頼りない私たちを察したのか、「オレがいってやるから」とペドロがいってくれ、それでは復活祭のお休みの間、一度見に来てもらって・・・・という話になっていた。
卵は20日間で孵化するらしいので、どちらにしろ、産まれるのならこの1週間内だろう、とのこと。

昨晩、えさをやりに行ったときは変化なし。
そしてさっき、本当に先ほどです。
昼寝中のナルは家にいたけれど、私とだんなで畑を見ていたら。


鶏小屋から「ピヨピヨ」という声が!


のぞいてみると、まず目に入ったのが、箱の外にあった一匹のひよこの死骸。かわいそうに・・・箱の外に出てしまって寒くて死んでしまったのでしょうか。
でも声は聞こえるのでチッチのそばによってみると、写真のひよこが。


か、かわいいーーーーーー


もうひとつ、まだ孵化していない卵があったので、これはどうしたらいいのか、と、ペドロに電話。
1日でたいてい孵るので7時間経っても孵化しない場合は、あきらめるようにいわれる。
うーーん、博士、すごい知識です。

生まれた!と思ったとき、たまきに電話、電話と思って携帯をとったら、なんと彼女から携帯に「卵の様子、これから見に行きましょうか?」とのメッセージが入っていました。テレパシーってこのことよね。


生まれたてのひよこは、雌鳥が温めていないと寒さで死んでしまうらしいので、今、チッチとひよこ、そしてまだ孵っていない卵は一緒にいます。ひよこがつぶされないか、とても心配だけれど、これは自然の力に任せるしかないね。
なんだかとてもわくわくした午後でありました。

習得!

2009年04月11日 | Food
生地は、小麦粉、マンテカ(豚の脂肪)、オリーブオイル、お水で作ります。
中身は家庭によって異なるけれど、トルテラ家は、子羊、グリンピース、ソブラサーダ少量(マヨルカ産の豚の腸詰)、パンセタ少量(豚の脂身)が入る。
生地をのばして中身を入れる段階を作るのが、まず一苦労。
実の娘ではないのが幸いしているのか、怒られることはなかったけれど、手直し、手直し・・・・が続き、ついに4個目。
「これ、YUKOが作った?」

ドキドキしながら「・・・うん」といったら「これは上手。手直しいらないわ」といわれて有頂天になる私。
だんなも写真撮影をしながら「やっぱり日本人はすごいなぁ・・・」とわけの分からんコメントをする。

それからトントンと作業が進み、土台作りだけじゃなくて、中身を詰めること、ふたの部分を作って完成させることもやらせてくれた。
数年前は土台作りのみだったし、叔母も中身を詰めるときに「そんな詰め方じゃ、オーブンで型崩れする」といわれ、それ以来やらせてもらっていないとか。
というわけで、やりました!マスターしたわけです!

この写真はすべて私が最初から最後まで仕上げたもの。・・・ということが分かるように真ん中のパイにグリンピースを置いてみた。


でもですね。この量を6回作ったんですよ。6回!
つまり60個です。

で、お昼になり、お昼ご飯をご馳走になったあと、「少しお休みしたら?」といわれ、1時間昼寝させてもらい、なんで昼寝してるんだ???と思いながらも、ぐーすか寝てしまい、起きたらなんとお祖母ちゃんはロビオールの仕度にかかっていました。
もう生地も中に入れるジャム、クリームも出来ていたので(前日に仕込みしていたらしい)包むだけでよかったものの、これまた60個。
昼寝の意味がここで分かった私であります。


目で見て覚える料理、というのは、実際、自分ひとりで作ってみないと習得したことにはならないので、来週、だんなと二人でチャレンジ予定。


5人いる子供を飛び越え、孫の嫁、しかも日本人がこの伝統を継ぐとは、お祖母ちゃんも想像しなかっただろうね。
トルテラ家のエンパナーダは私YUKOが継がせていただきます。

ご指名エンパナーダ作り

2009年04月11日 | ファミリー
マヨルカでは復活祭前になると、エンパナーダという子羊のパイ包み、ロビオールというお菓子を家庭で作る習慣がある。
もちろん、お店でも一年中買えるのだけれど(そしてこの時期に値段がアップする)、この時期、家庭で作る、というのが伝統だ。

義父のお母さん、つまりだんなのお祖母ちゃんもこの伝統を大事にしている人の一人。
なんでも、彼女が若いときは、5人いる息子、娘の各家庭に20個のエンパナーダとロビオールを持たせたとか。
しかも誰の手も借りずに。


さすがにここ数年は各家庭20個×2というのは体力的にもきつくなり(85歳だし・・・)少数、末娘の手を借りて作るようになっている。
私もかれこれ3年か4年前にエンパナーダ作りを見たくて、お祖母ちゃん宅へ出向いた。完璧主義者のお祖母ちゃん、妥協は許さん、と、私と叔母が作るたびに成型しなおし、なんだかお手伝いどころか、かえって足手まとい????と思った数年前。
春休みは仕事があったり帰国したり、で、あまりこの行事に参加できないのだけれど、今年は暇だし、どうするのかなぁと思って叔母に電話してみた。

すると彼女は「この間、少しだけお祖母ちゃん(彼女の母親)と試作品作ったけれど、もう喧嘩になって大変。なんせやらせてくれないし、もう嫌よ。私はこの復活祭は息子を訪ねにボストンへ行くから、今年はきっとエンパナーダ作りはないと思うわよ」という。
そして早々と彼女はボストンへ発って行った。


いくらなんでもお祖母ちゃん一人では無理だよねぇ、といっていた矢先。
お祖母ちゃんから直々に電話が。

電話をとっただんなが私をちらちら見ながら「うん、うん、多分喜ぶと思うけれど、聞いてみるよ」といっている。

さて、電話の内容は・・・・

「今年はやめようかと思っていたけれど、YUKOが手伝ってくれるのなら、エンパナーダ作りをやってもいいと思って」

名誉なのか、プレッシャーなのか、よく分からないが、こんなチャンスはなかなかないから、OKと答え、今日早朝から行ってまいりました。

重労働ですーーーーー!!!
今週は80代にこきつかわれる週なのかもしれん・・・・

続く。

目の保養

2009年04月10日 | Weblog
実家から送ってきた今年の近所の桜の写真。
樹齢200年以上の枝垂れ桜だそうです。見事だね。

去年は3月から4月にかけて帰国していて、桜が見られたので、今年は少し遅めなのかな。1年が経つのは本当に早い。

この桜の時期、そして年末は、日本が恋しくなります。
海外生活何年になろうと、こういうところは、ばりばり日本人なのでありました。

産休突入!

2009年04月09日 | 日常
本日、4月8日夜7時をもって、産休に入らせていただきます!・・・って書くとなんだかすごく嬉しい。


80歳(正確には78歳だっただけれど)の高齢、きっと座りっぱなしで、休憩もたくさんとって、ゆるいスケジュールなんだろう、いや、そうであってほしい、と願った私が馬鹿でありました。
多分、並みの40代男性よりもタフな巨匠。
誰もが緊張した初日、そして誰もが虜になった白熱したレッスン。
たいていの巨匠がそうであるように、自分の楽器以外の半端ない知識、話は絵画はもとより、建築や語学、食べ物にまでおよび、私も久々にいい刺激をもらいました。
連日、超満員の聴講生。これには私もびっくり。
多分、ピアノでいうと、ルービンシュタイン(もう他界されてますが)のマスタークラスが箱根であるよ、っていわれて、各地からみんなが駆けつける、そんな感じなんでしょうか。


が。やっぱり疲れたよ・・・・
なにせレッスンが面白いし、そうなると張り切って弾いちゃうし(たいていのピアニストはこうであると思うけれどね)弾いてるときには分からない体の疲れが夜にどどどどっと押し寄せ、10時半には毎日ベットへ直行。
さすがに最終日の今日は起き上がれないくらいの疲労感があったのだけれど、終了コンサートというメインイベントがあったため最後のエネルギーを使い果たした、という感じで仕事を終えました。
でもこの充実感は悪くない。
「産休もらって当然」というのもあるけれどね。


ヨーロッパは明日から復活祭です。
スペイン本土は先週から学校などはお休み、ここバレアレス諸島は明日から来週末まで学校関係がお休みになるため、だんなも合わせて休みをとりました。というわけで、家族3人、春休みでござる。万歳!


やりたいことが山のようにあるのだ。産休に入ったらあれしよう、あそこ行こう、だれだれと会おう、など。
でもまず最初に私がやったことは、ネットで本を注文したこと。
タイミングよく昨日どっさり本が届き、春休みが明けたらゆっくり(いや、嬉しすぎて早く読んでしまう可能性大!)読んでいこう。
それからマタニティーヨガにもやる予定。

だんなが「よく頑張ったお祝いしたくない?」と携帯にメッセージを朝くれました。
お祝い、したいですね。
というわけで、フランシスカがナルを預かってくれることになり、ありがたいことにお泊りもOK、とのことなので、これからだんなとお祝いディナーに行ってきます。明日は目覚ましなし、子供なしなので、ゆーーーーーっくり寝られる!