島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

20周年記念コンサート

2009年04月30日 | Music
昨晩19時、Madre Alberta校合唱団創立20周年記念コンサートに招かれ、出かけてきました。
私がこの合唱団と関わったのは、マヨルカ上陸2年目の1999年。
この年はバレアレス政府が唱歌CDを作るという企画があり、それに携わっていたため、かなりたくさんの少年少女合唱団と関わった。その中の一つがこのMadre Alberta合唱団。
当時はまだ女子校で(2002年から共学)、初めてこの学校を訪れたとき、音楽室に整列して出迎えてくれた当時12~15歳の生徒たち。とても感じよく、そして指導者の熱心さに惹かれた。CDが出た後、バレアレス諸島ツアーというのがあり、学生たちとメノルカ島、イビサ島へも記念コンサートという名目で出かけたので、あのときの生徒たち、そして先生たちとは今でも交流がある。
ちなみに、そのとき出た唱歌CDは今でも各学校で使われています。


で、この学校。幼稚園から高校までの付属学校なのだが、前にも書いたように、うちのナルはここの幼稚園へ通っています。
不思議な縁。


コンサートはまず、幼稚園児の合唱からスタート。
30人くらいの編成で、まあ、よく口を開けて楽しそうに歌っていました。園児の合唱ってなんであんなにかわいいんだろうか・・・

その後、小学生から中学生までの合唱団がピアノ伴奏で曲を披露し、続いてOGたちが加わり、これまでの演奏旅行(そう、彼らは演奏旅行までしてしまうのだ!)で使った数々の曲のメドレーがあり、このときはピアノ伴奏ではなく、ピアノ、コントラバス、ドラムのジャズトリオが伴奏にあたり、ウエストサイドストーリーのメドレーなんか、聴き応え十分。
OGたちは今大学生だったり社会人だったりするわけだが、そのうち二名は専門的に歌を勉強している。一人はマドリットのコンセルヴァトワール、もう一人はバルセロナ。
彼女たちのDuo演奏もありました。この二人はCD企画のときに知り合い、もう10年ちかい付き合いになるのだけれど、たくましくなったなぁ・・・と涙腺が緩くなったりして、すっかり保護者の心境。

1時間半たっぷりの演奏会。楽しんできました。
この学校はカトリックの学校なのでシスターたちがたくさんいる。
合唱指導者はシスターではないが、10年前に知り合ったシスターたちにも再会。
「ゆうーーーーーーこーーー!」とぴょんぴょん跳ねながら抱きついてきたシスターバルバラ(シスターも走ったり飛んだりするんですね)。当時はまだまだ若くて見習いシスターだったシスターノエミ。シスターノエミは今、ナルの幼稚園の音楽の先生でもあり、ギターの名手でもあり(だからナルの幼稚園の音楽の授業はすべてシスターノエミのギター伴奏なのだ。素敵でしょ?)


ようするに、同窓会、みたいな感じだったわけです。
日本にそうしょっちゅう帰れるわけでもなく、同窓会というものに参加できるのは、その時期に私が日本にいるという偶然がないといけない。
こうやって「○周年記念」という形で同窓会が出来る彼女たちを羨ましく思った一日でした。

写真は楽屋を訪ねに行ったときにOGたちに一緒に。