島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

Cocina artistica

2009年04月04日 | 日常
ああ、疲れているなぁと自覚するときのバロメーターのひとつ。

他人の些細な一言にカチンとくるとき。

普段は流せるのに流せない。そんなときは「そろそろ限界が近い・・」と思うので、意識的に気分転換しないと爆発してしまう。

月曜日に友人Pepeから「絵画と料理」というパフォーマンスの招待状が届いた。
とてもじゃないけれど行かれない、と思っていたのだけれど、気分転換にはもってこいかも、と思い、だんなとハイメと3人で昨日Pepeを訪ねてきました。
彼は一軒のレストランを持つ料理人。かれこれ3年ほど前、友人とぶらっと入ったPepeのレストランで出された料理(確か、たまねぎベースの付け合せだったと思う)に感動して、食べ終わったあと厨房を訪ね、作り方を聞いたのがきっかけで友人になりました。
新作料理ができると味見をさせてくれ感想を聞かれたり、隠し味を教わったり。そしてこのレストラン、職場のコンセルヴァトワールの近くということもあり、さらに通う回数が多くなっている今日この頃。
盛り付けの際、デッサンしていたのが功を成し、絵から得るインスピレーション、そして料理、というテーマで昨日パフォーマンスが行われたわけです。
写真は「3種の食感を楽しむチョコレートデザート」というタイトルの絵とその後のプレート。
実際、これは彼のレストランにあるメニューなのだけれど、うなるほど美味しいです。
かなり取材陣も来てました。

そうそう、些細な「カチン」と来たこと。
ある友人との会話で。
「そろそろ産休なんだ」といった一言へ、「へ~ 座って弾いてるだけだから楽なのかと思ってた」
これだけでも今の私には「ピッキン、カッチン」なのですが、
「いやいや、体力勝負よ。サックスの子達、すごく力入ってるし」という一言へ
「コンサートじゃないんだし、適当に弾いたら?」と、これまたパンチ~


「楽な仕事」ってなにーーー????
そんな職種があったらおせーてくだせー



私は日本で大学を出てすぐにドイツへ行ったのだが、日本にいるときは、高校、大学と音高、音大だったので、まわりにいる人、友人はほとんどが音楽をやっている人だった。海外に来て、だんなと知り合い、とくにマヨルカに来て、音楽以外の人と接することが多くなり、そこで聞かれる質問は、今まで聞かれたことのない、たまには目からうろこ、たまには「そっか、そういうことも説明しないと分からないか」ということ、そんな内容が増え、私たちにとってはどんなに初歩的なことでも分かりやすく答える癖みたいなものがつき始めた。私だって畑違いな人にはトンチンカンな質問するわけだしね。
でも、これは疲れているときはなかなか難しい。

だいぶ温和になったと思ってはいたが(本当です!)、まだまだ修行は足りん、です。