島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

Freiburg旅行記 ②

2008年07月14日 | 旅行
フライブルグは、ドイツの中でも「環境都市」に認定され、ごみ問題、大気汚染、太陽エネルギー、など、環境問題の最先端をいく都市です。
すでに私がいた1995年には、家庭のごみばこは、「生ごみ」「紙類」「ビン類」「缶類」「その他の不燃物」に分かれていた。
そして、ビンだけで3つの区分があった。
「緑(ワインの瓶)」
「透明(ヨーグルトなどの瓶)」
「茶色(ビールの瓶)」
リサイクルを考えての区分なのだろうけれど、当時、これをなんと面倒に思ったことか。

そんなフライブルグ。今回の滞在先、岡部ディアシュタイン邸は、そのFreiburgの中でも、さらに環境に優しい地区。
まず車。
車はこの地区の少し外にある地区に止めることが義務づけられている。家のあるエリアは歩行者、または自転車のみが通れる通りで、住民の脚となるのは、自転車か、市電。
フライブルガー(フライブルグの人)のシンボルとされる自転車には、写真であっこちゃんが押しているバギーがとりつけられ、おかあちゃんたちは自転車の後ろに子供たちをこのバギーに乗せ市内へ買い物へ行ったりしている。(図的にはとても逞しい)

感心したシステムを紹介。
基本的に車を必要しない地区だが、週末に家族で郊外に行こう、大型ショッピングセンターに行こう、などという場合に備え、車をほかの家族とシェアするのが主流らしい。ようするにレンタカーみたいな感じなんだけれど、まったく違うのが、最初に600ユーロくらいを払い、そのあとはガソリン代のみが負担になる。
使う場合はこの会社に連絡。毎回同じ車がつかえるわけではないけれど、すばらしいシステムだと思いませんか?

ほとんどの家が太陽エネルギーを使ったシステムを持ち、ここまで徹底している地区は少ないのだろう。あちこちから取材がくるそうだ。日本のNHKも来たそうです。
地区にあるスーパーマーケットは「BIO」自然食品。
普通のスーパーより割高なんだろうが、安心して食べられるほか、ここで買った牛乳、ヨーグルトは激ウマでした。息子は毎日1,5リットルの牛乳を飲んでたしね。

写真は、ある日曜日、家の裏にある山を1時間近くのぼり、レストランへ行ったときのもの。
子供たちが乗っている自転車に注目。
これは「Laufrad」というもので、この地区の子供たちは2歳くらいからこれに乗るそうです。
ドイツ、スイスでは主流らしいのだけれど、ようするにペダルのついていない、二輪車。
これでバランス感覚を鍛えるのだけれど、これを乗り回している子供は、二輪車に乗れるようになるのに、最高でも2時間くらいで乗れるようになるらしい。
ナルも初日からこれに乗りたがり、二日目でかなりのスピード、しかも足を地面につけないでバランスだけで乗れるようになった。
これは買ってかえるしかない!と近くの自転車ショップに行き、買う寸前までいったのだけれど、ふと、マヨルカにあるかどうか確認しよう、とだんなに連絡。
奇跡的に、マヨルカのプロの自転車を扱うお店に2つだけあったのが分かり、ドイツで買う必要なしということになった。
このお店(マヨルカ)のオーナー。1年前にスイスへ行き、そこで子供たちがみな「Laufrad」に乗っていることに感動。2台だけ買って店内に置いたそうです。
マヨルカに帰ってきて速攻購入したので、今、ナルは近所をこの「Laufrad」に乗って徘徊しております。

環境問題というのは、改善するのに長い長い年月がかかる問題。
きっとこの地区も何十年もかけて作ってきたのだろう。
次の世代のことも考えての地区作り。
当分、マヨルカ、いや、スペインには無理なテーマなんだろうな。

続く。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (izumi)
2008-07-15 08:30:10
ホント、「次の世代のことも考えての地区作り」なんだろうね。ここまで徹底してってのは、相当意識が高くないとできないな。素晴らしいことです。
Laufradなるもの、マヨルカにもあって良かったね。お店のオーナーも理解してくれる人がいて、嬉しかったことでしょう。
返信する
環境問題 (YUKO)
2008-07-16 05:20:56
Izumiさん

一度行ってみるといいかも。
あ、いずみさんは帰ってこないかもしれないなぁ(笑)。
ドイツ人のすべてを素晴らしいとはいえないし、スペイン人のすべてが悪い、とはいわないけれど、でも政治家の認識は明らかに違います。頭が下がります、まったく。

Laufrad、今度見せるね。
小さい子がいる人には絶対お薦めなんだよね。
今日もパルマニョーラまで二人でチャリで行ったんだけれど、おばちゃまたちに「それはなに?」って聞かれたよ。
オーナーは内心「やっと売れた・・」って思ってるだろうな。
返信する

コメントを投稿